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まさか肺に穴が空いてるとは…

2023年9月某日。
いつものように仕事をしていた。
あと少しで定時だ、早く帰ろうなんて考えていた。
そんな中急に胸に痛みが走った。
…なんだろ。

痛みは会社を出てからも続いた。
家系的に心臓が強くないので、心臓になにかあったか?と思った。
だが次の日は予約していた高級焼肉店で食事の予定があったので、とりあえず様子を見てだめなら病院に行こうと考えていた。

今思えばのんきなものである。
肺に穴が空いてるのに。

次の日、たまに痛みはあった気がするがとにかく焼肉に行きたかったので行って、食べて、飲んだ。
しかも飲みすぎて、家に帰ってから気持ち悪くなる始末。胸の痛みのことは忘れていた。

初めに痛みを感じたのは火曜。
金曜になっても痛みがいよいよおさまらなかったため、さすがに不安になり病院へ行った。
確か、仕事を早く終わらせてもらい、夕方に。

お医者さんに経緯を話し、一通り検査をした。
心臓の方も見てもらった。
その結果言われたのが…

「気胸です。今からすぐ大きな病院に行ってください」

……。

外はいつのまにか雷雨。空は真っ暗で雷がごろごろとなっていた。

いや、こんな雨の中、大きな病院って…
どこに行けばいいの?
てかそんな急?
そんな一大事なの?

と、考えているうちに、先生が救急車を手配したのでそれで行って下さいと言う。

もちろん意識もあるし、歩ける。
人生で初めての救急車、自分の足で乗り込み、通常は医師や看護師さんが座るであろう位置にしっかりと座り、自分の足で救急車から降りた。

あれ?患者さんは?と、到着先のスタッフの方。

私です、と手を上げた。


つづく。

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