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9ヶ月ぶりの日記

ネットの接続が悪いので暇ができたのでまたブログを再開することにした。FCAugsburg在籍一年が経った。
この一年を振り返ろうと思う。
2023-2024シーズンはチーム最多出場時間を記録することができて、チームをこの5年で最高の順位(4位 Bayernliga u17)に導くことが出来た。
僕の長所、守備とパスと左足のドリブルを存分に生かして、コーチもそれを大いに認めてくれたのが、最多出場時間の理由だと思う。
ツーボランチの一人Davidと中盤を安定させ、他の選手も安心してプレーできたと思う。中盤の安定感の重要性を実感し、自分の役割の大きさに責任と適正を感じた。堅実にチームのために走り、タスクを一つずつこなしていくのは自分の性格にもぴったりだし、日本人の得意な事かもしれない。

好調子でシーズンが終わり、5月半ばから1ヶ月のオフに入り日本に一時帰国した。
その目的の一つに川崎フロンターレの練習参加があった。スペイン在住のサッカーコーディネーターの方がつないでくれた縁で日本代表年代別監督が僕のプレーを見に来てくれるということになった。
練習参加は5日間に及んだ。フロンターレの新しくできたばかりの施設は日本でも最高の規模だそうで、ドイツのユース施設と引けを取らなかった。
u18は高校1年生から3年生(15歳から18歳)が同じチームとして一緒にプレーする。この年頃は一年ごとに実力が大きく異なるので、後輩にとって年上とやるのはいい学びにはなるが、試合出場時間が少ないので経験を積めない。
ドイツでは皆の出場時間を確保するために17歳までは同年代でチームが構成されている。
僕はドイツのシステムの方が選手の成長に貢献できると思う。
なので、後輩としての練習参加は初めてだった。
最初からその違いに戸惑った。
まず戦術の違いだ。日本は連鎖的に休む暇なく相手にプレッシャーをかけ続ける。その体力に驚いた。ドイツでは緩急をつけてプレッシャーをかけるので、呼吸を整える時間がある。
練習後の各々のデータを見ると走距離が約10kmあった。ドイツでは半分以下だ。選手の体力貢献につながっているだろう。

次に、ビルドアップ(攻撃の構築)の違いだ。フロンターレはキーパーからロングボールで前に蹴ってすでに高い位置でボールを回し、ゴールに繋げていく。
ドイツはキーパーはロンゴボールよりも低い位置からパスを繋げて、ビルドアップをする。ドイツでの僕の役目としてはその低い位置からパスをもらい繋げていくことだったが、ロングボールだと僕の役割はあまりない。なので、途中から左サイドバックにポジションを変え、ボールに触る機会を得るようにした。

日本選手の並外れた体力とそれを裏打ちする精神力は外国選手たちにとって、脅威になるだろう。しかし、こんなきつい練習を毎日のようにしていたら、練習に嫌気が刺してサッカーを楽しめなくなるという可能性もあるだろう。             
僕は毎日練習後ヘトヘトになった。
日本だったらバイオリンとの両立は難しいと思った。

 




フロンターレグラウンド







フロンターレロッカールームにて
















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