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ミュンヘンの子ども達のサッカーと僕の強み

自分はドイツ語も日本語も話せなかったのでチームメイトと全くコミュニケーションがとれなかった。チームメイトに話しかけられても微笑むことしかできなかった。ドイツ人は日本人と違い、自分でドリブルし、ゴールを決める気持ちが強いのであまり周りを見ない。よってパスのセンスがあまりない。それで僕は気づいた。僕は周りを見ることができるのでいいところにパスを出して、アシストをすることができる。チームメイトも何回か僕からパスをもらってゴールを決めることができたので、最終的にみんなパスを僕に出してくれるようになった。そうすれば自分の得点に繋がるからだ。コーチからも信頼を得、次第に自信もついてきた。
7月半ばにドイツに来てチームにすぐ入れたのは幸いだった。その後、チームは1ヶ月半の夏休みに入った。ドイツ人は大体3週間ほどのバカンスに出かける。日本での僕のチームでは夏も休みはお盆の1週間弱しかなく、炎天下の中アスファルトの道をダッシュさせられたりする。膝がガクガクになったり鼻血を出したりするのを今思い出すと、気狂い沙汰だ。何より一番感動したのは、ドイツのサッカー環境の良さだ。全チームが人工芝に加えて天然芝のグランドを保有し、クラブハウス、レストランまで併設している。親はレストランでビールとソーセージを食べながら子供の練習と試合を観戦することができる。しかも月謝は月々13ユーロ(約1800円)でユニホームやバッグなどの備品は全て無料で支給される。ドイツのサッカーが強いわけだ。こんな環境でサッカーをできるのは僕は本当にラッキーだ。

家の近くの公園で自主練 数分するとあちこちから一緒にやろうと仲間が集まる。


ホームグランド
チームメイトの誕生日会はトレーニング後にクラブハウス併設レストランで。

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