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高雄を襲った台風

10月に入ってすぐに台風が高雄を直撃。

ピンポイントで高雄を直撃する台風は長い間なかったので、今回の台風の被害は今までに比べ物にならないほど酷かった。


高雄市政府は10/1〜4まで台風休暇を発表して学校や通勤による外出を制限した。
台湾華語で停班停課。


10/5は土曜日なので高雄は実質6連休になった。



ステイホームしましょうと政府が発表してくれるので気兼ねなく休める。


何がなんでも通勤しないといけない日本と違ってとてもよいシステム。


逆に通勤しないと行けない人は、交通関係の人、スーパーやコンビニ店員、百貨店の店員、カラオケ、映画館の店員などなど。

ステイホームと言いながら、高雄人は停班停課になると百貨店や、映画館、カラオケに行く。

普通に台風休暇を楽しんでいて面白い。

今までの台風は高雄に直撃することはなかったので、被害レベルもそんなに大きくなかった。


なので台風に対してそこまで深刻に受け止める人が少なく、外出する人が多いんじゃないかなという個人的な見解。

個人的に今まで経験してきた台風は、雨が強く降った台風が多かった印象。

レストラン、小吃店といった、ご飯屋さんは休業になることが多いが、カラオケや映画などのサービス業は台風になると売り上げが急激に伸びるので、停班停課が発布されても営業するお店が多い。

特にスーパーは台風になると、売っている物がなくなるほどである。野菜、肉類、海鮮類全て綺麗に空っぽになる。


今日新聞のニュースより




これは台湾人が普段から家にストックを置いてないからという理由ではなく、(もちろんそういう人もいる)台風の後の値段がとんでもなく上昇するからである。

例えば今回話題になっていたのが、キャベツの値段。

台風前は一玉100元前後で買えるのに対して、台風後はなんと400元以上の価格で売られている。たっか。


そのため台風後の食費に影響がないように、多くの人は台風が来ると知るとスーパーに駆け込むのである。

私の家にはキッチンがないので、パンやお菓子、一階にあるコンビニで買ってなんとか凌いでいた。

もちろん停班停課になるとUberなどの出前系アプリはサービス停止になる。


今回の台風は進むスピードがかなり遅く、なかなか台湾に上陸しなかった。

そのため初日と2日目の停班停課は、威力が弱く、台風レベルの雨風ではなかったので、外出する人も多かった。

百貨店はすし詰め状態。

しかし、3日目にようやく高雄に台風が上陸し、風もとんでもない位強くなった。


いつもは営業するサービス施設も営業を停止したほど、外に出るのはかなり危険の状態だった。


洗濯機の中に入ったような感覚で、風の音もすごく、いつもなら窓から見える景色も真っ白で何も見えない。

住んでいる部屋が上の階だったので、風によって建物が揺れているのもかなりしんどかった。
船にのっている感じで、船酔いをした気分になった。

台風が去った次の日の朝、外に出てみると高雄の街は倒れた木や落下物で溢れていた。





写真には撮らなかったが、台湾の軍人が巨大な木や看板の撤去をしているところをいろいろな場所で見た。


個人的に思うのは、高雄は日本よりも古い建物が多く、台風直撃や、震度3程度の地震が来ると壊れる建物が多いように感じる。

使えるものは壊れるまで使おう精神なのか…?

いつか大きな被害がでるのではないかと不安すぎる。

今回は身の回りで大きな被害があったという情報は聞いていないので本当によかった…。

10月も後半になって今年の台風シーズンは終了。

今年は2つの台風が来た。
来年は来なくてもいいかな…

何事も安全第一。

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