切り捨て社会
賛成意見が多いようですね。ただ、購入した側からすると、「長期投資」という前提で購入したにもかかわらず、強制的に損失を確定させられることになるので、納得いかない方も出てくるのではないかと想定しています。
これまでは、対面で販売された販売会社さんの意向などもあり、繰り上げ償還しづらい側面もありました。販売会社さんの側としても、長期投資とうたって販売しながら、強制的に損失を確定させたら、お客様の信頼を失いかねないからだと思われます。ただ、ネット証券の販売シェアが増え、地銀などの対面の販売会社さんの運用会社さんに対する発言力が弱まってきているといった外部環境の変化もあると思うので、今後、大量生産大量消費(償還)社会になるのかもしれませんね。
ちなみに、最近、「成績不振」という言葉をよく耳にするのですが、投資信託などのファンドの運用成績は、期間の切り取り方などで、大きく変わったりもします。また、最近では、パフォーマンスが少し劣っても、社会的に役立つ投資をしたいという投資家の方もいらっしゃいます。こういった点を実際の制度にどのように反映させるのか、見守りたいと思います。