LoRaWANについて調べてみた!
ご覧頂きありがとうございます!
本記事については自身の情報をインプットの為にまとめている記事になります。情報の漏れ/誤りがある可能性がある為、別途ご確認頂ければと思います(^^)
通信規格の記事2つ目になります。前回は、同じくアンライセンスLPWAであるSigfoxについて調査しました。よろしえければ本記事と合わせてご覧頂ければと思います。
さて、今回はLoRAWANというセムテック社の開発した広域接続ネットワークになります。Long Range Wide Area Networkの略でLoRaWANで意味はそのまま「長距離通信が可能な広域接続ネットワーク」になります。
・LoRaWANの特徴
省電力仕様の規格となります。3G、4G回線やWi-Fi等を利用した通信方式に比べて非常に省電力の為、デバイスの電池交換などのメンテナンスの工数を最小限に抑える事が可能となります。
長距離通信が強みです。見通しの良い場所であれば10kmを超える通信も可能。800MHz帯の帯域を使った携帯電話の通信は2~5kmの通信の為、比較すると長距離通信が可能な企画となります。
室内な地下での利用も可能。専用ゲートウェイを室内に設置をする事で、コンクリートに覆われた工場などでもネットワークを構築する事が可能となります。
大容量通信が可能。同じアンライセンスバンドであるSigfoxと比較して、通信量が最大242byteまでの利用が可能です。また相互通信でも利用も可能と記載がありますので、特徴に合わせての利用ができそうです。
世界IoT関連企業480社以上が参加するLoRa Alliance” で仕様化されました為、特定の企業に依存していません。
・事例
HACCPの衛生管理規定が義務化されてから多くの食品業社は管理方法の見直し、設備投資が必要となりました。そのような中、冷蔵庫/冷凍庫/冷ケースの温度管理をLoRaWANを利用して仕組み化した事例になります。
次は商業施設やホテルなどの設備管理か空気状況を可視化し、快適な温度管理を行ったり、メンテナンスの効率化を実施した例になります。全体図は以下の通りです。
CO2濃度より換気を実施しべきタイミングを把握。コロナの影響で対応が急務になった要件について活躍したのではと想像できます。
フロアの温度・湿度を把握し、買い物客、宿泊者といった顧客へ快適な環境を提供。訪問者の過ごしやすさを追求した素晴らしい例ですね。
機器稼働状況から事前の設備メンテナンス計画の提案、実行。IoTの活躍の場としては多くの事例がある例かと思います。LoRaWANでは受送信が可能な為、実行処理の指示まで行えるのはSigfox通信との違いになるかと思います。
最後に気になった事例があったので以下の通りです。
猪対策の檻罠群をIoT化し成果を出されている事例です。
業界的に山間部が主戦場いう事もあり安定して利用可能な回線は限られてきます。そこでLoRAWANゲートウェイを設置する事で檻罠郡に設置しているセンサーデータを受け取り、IIJ社の閉域接続回線を通してクラウドサーバーに送信しているという例ですね。IT化は難しく思える業界でも、IoT化は可能だという事を証明してくれる良い事例だと感じました。
・最後に
自社/お客様の課題をIoTで解決する方法として全体構成は似たような事例が多いですが、中身を見てみると設計上多くの選択肢があり、またプロダクトとしても多くのベンダーが提供していると感じています。今回ご紹介したLoRaWANや、前回ご紹介したSigfoxその他国内キャリア回線にもそれぞれ特徴がありどれを選択するべきかは難しい判断が必要になります。将来的にそういった相談を頂けるようになった際に、「課題に対して最適な提案」ができるようになる事も本記事を書いている目的になりますので地道にインプットを続けていきたいと思います。
今回もご覧頂きありがとうございました。
「継続してアウトプットを行う」事を目的にしている為読みにくい箇所などあるかと思いますが温かい目で見守っていただけますと幸いです。