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ビザ申請から始まるインド旅 〜農業エトセトラ〜

インドへ入国するにはビザの申請が必要です。
インドの入国には観光目的であってもビザを取得する必要があります。
このビザ申請を個人で行ったのですが、
「インド旅はビザ申請の時から始まっている!」
と思えるほど、煩雑でした。
旅慣れている方にとっては簡単なのかもしれませんが、海外旅行は数年に1回程度の私にとっては、なかなか骨の折れる作業でした。
これからインドへ行かれる方で、個人でビザを申請する方もいらっしゃることと思うので、あくまで私が申請作業をしたときの経験(2023年11月時点)である
ということを踏まえて参考になさってください。
インド政府のビザ申請フォームはマイナーチェンジを何度もしているようですので、申請する時のフレッシュな情報は、
日本の外務省の海外安全ホームページ
在日インド大使館のホームページ
などを確認して行ってくださいね。
個人で詳細なビザ申請方法を解説している方もいらっしゃるので、
ネット検索してみるのもオススメですが、悪質な申請代行サイトもあるようなので要注意です。
では、知っておくと役に立つかも知れないインドのビザ申請で直面した困ったことを紹介します!

ちなみに、私は1回目の申請がパスポート写真のアップロードデータが小さくて不鮮明だったので申請が却下され、2回目の申請でビザの取得に漕ぎつけました。
ビザ申請は1度却下されると再申請となり、手数料は戻ってきません。

申請は、時間のある時に行うと良いです。
私は1回目の申請書入力で約2時間、2回目のやり直しの申請書入力で1時間強を要しました。
とにかく入力項目が多いし、保存しながら進めないとデータが飛ぶしで手間がかかりますので、心を落ち着けて集中できる時間の確保が大切だと思います。
申請書は入力を終えると手数料の支払いについてのページに遷移します。手数料は後からでも支払えますが、手数料が振り込まれないと申請書の通過可否の連絡はきません。

初めに、インドのビザの取得方法は3種類あります。
・e-TOURIST-VISA
出発の4日前までにオンラインで事前申請する方法
72時間以内にインド政府のビザ発給チームからビザ発行の可否の連絡がくる
このビザを取得できればインド入国はほぼ問題なく行える、といわれているようです。申請書類に1ヶ所でも問題があれば申請が却下されるので、取り直すことも考えると、出発の1ヶ月前くらいから取得しておくといいかと思います。
*今回私はこの申請方法を行いました。ですから、以下の文章はオンライン申請時の経験です。その他の申請方法は未経験です。悪しからず。
・レギュラービザ
在日インド大使館(東京と大阪にあるそうです)に申請を行う方法
郵送申請もできるが1週間以上の余裕が必要
*現在、在日インド大使館でのビザ申請を受け付けていない、という情報も目にしましたので、大使館HPで最新の情報をご確認ください。
・ARRIVAL-VISA
インド到着後に空港で行う申請方法
決められた空港でしか申請できず、時間がかかる

さらにビザは、観光ビザの他にビジネスや医療に関するビザなどに分かれます。
観光ビザでNPO活動はできません。
ご注意くださいね。
また、観光ビザも入国後の有効期間で3種類くらいに分かれています。

e-TOURIST-VISAの申請について
【申請前に用意するもの】
背景白色の顔写真のJPEGデータ
申請時に1MB以下でアップロードするので、なるべく1MBに近い容量で保存
・パスポートの顔写真の写っているページのPDFデータ
申請時に300KB以下でアップロードするので、なるべく300KBに近い容量で保存
両親の出生した都道府県名(他界していても必要)
・申請者の本籍地の住所
・インドの連絡先
(宿泊ホテル1ヶ所分と現地の旅行代理店を使っているなら現地の旅行代理店の住所)
・申請者の勤務先名と住所、電話番号
・結婚している場合はパートナーの出生した都道府県名
・クレジットカード(VISAまたはMASTERカード)
*注意点*
顔写真はJPEGでパスポート写真はPDFと、それぞれデータの種類が異なります。
スマートフォンで撮影したデータを使えますが、ネットなどで検索してJPEGやPDFに変換し、申請時にアップロード出来る容量にしておきましょう。

⒈ 全て英語表記
申請はネット上で行いますが、全文英語表記です。
小文字で入力しても大文字に変換されますが、この点は気にしなくて大丈夫です。
ただし、大文字と小文字を認識する入力欄もありました。

ホームページのトップ画面上の下にいくつかあるタブから
ビザ申請のApply here for e-visaをタップして申請開始です。
申請ページは5ページくらいありました。
申請ページは、記入欄の右横のスペースに各項目を記入するときの注意点が示されています。
入力情報が誤っていたりすると赤く反転しますので、その欄の記入に誤りがあるのかも知れません。再チェックしてみましょう。

⒉ 申請ページは必ず保存してから次のページに遷移する
申請ページの1ページ目に保存機能はないのですが、2ページ目から保存しながら記入できました。
次のページに遷移する際には、必ず保存タブSave and Temporarily Exitをタップしてデータの保存をしてください。
保存せずに次のページに進むと、それまでに書き込んだデータが消失します。
私も2ページ目を記入して保存せずに次のページに遷移したところ、
入力した前のページのデータが消失してやり直しになりました。
保存すると、保存したデータのIDが表示されるので必ずメモするかコピーしておきます。
引き続き入力を進めるためにトップページの
Complete Partially Filled Formタブをタップして入力を続けます。
その際、早速、発行されたIDを入力することになります。

⒊ 保存後に再度入力を再開しようとすると保存したデータにバグが発生する
せっかく保存したデータなのに、なぜか記入欄の一部にバグが発生します。
私が経験したバグは以下の通りです。
・自分の名前の「名」の方に注意喚起のメッセージが表示される
もう一度入力し直すと注意喚起の表示は消えました。
が、保存して戻ってくるたびにエラー扱いされていました。
インド名で何か支障のあるスペルなのかしら…と不安になりました。

・Were your Parents/Grandparents (paternal/maternal) Pakistan Nationals or Belong to Pakistan held area.という質問項目でNo.にチェックを入れても、保存して戻ってくるとYes.にチェックが書き換えられている
両親や祖父母にパキスタン国籍の人はいますか。またはパキスタン領にいたことがありますか、といった質問なのですが、No.にチェックしても保存して戻ってくると、なぜかYes.に書き換えられるという不思議現象。
うっかり見落とすと大変なので、必ず保存して戻ってきたら見直しましょう!

・Present Address Country欄のリセット
保存して戻ってくると選択した国名がリセットされていて、再度国名を選択しないといけませんでした。
国名の選択はアルファベット順ですが、何度も選択するのは一手間でした。

・住所入力欄の住所のスペルに””が挿入される
入力時に”       ”を使った覚えがないのに、住所のスペルの最初と最後のスペルに” ”が挿入されました。消さないとエラーになるので、保存して戻ってくるたびに” ”を消していました。
住所入力は何ヶ所かあるのですが、” ”が挿入される入力欄とされない欄がありまして、見落とさないよう住所入力欄を保存するたびにチェックしては” ”を消していました。
住所は何種類も入力しているので、それらをチェックしながら進めるのも一苦労でした。
JAPANと入力したのに、保存して戻ってくると”JAPAN”になっている、というような現象です。

・5ページ目に宣誓書のような項目があり、「宣誓事項に間違いない」とチェックを入力しても保存して戻ってくるとチェックが外れている
5ページ目は犯罪やテロ行為についての質問事項があり、Yes. No.で回答していきます。
最後に、I (申請者の名前) hereby〜と続く、宣誓したことに間違いがないかチェックするところがあるのですが、保存して戻ってくると質問事項のYes. No.のチェックは保存されていますが、I (申請者の名前) hereby〜のチェックは外れていました。
チェックし直して、いよいよ最後の顔写真とパスポート写真のアップロードページです。

⒋ 顔写真とパスポートのデータはアップロードしたら必ずプレビューを見る
1回目の申請時の痛恨のミスは、顔写真のアップロードデータはプレビューを確認したのに、気が抜けてパスポートのPDFデータはプレビューを見なかったことです。
これにより、私は「PDFデータが不鮮明」ということで申請のやり直しとなりました。
データは、アップロードに必要なデータ量がページに示されていますので、その容量に最大限近いデータをアップロードすることをオススメします!

顔写真とパスポートのデータをアップしたら、Verify and Continueをタップして申請作業は終了です。
72時間以内にビザ申請チームから結果がメールで送信されます。
結果ももちろん英語表記です。
英語で記載されているコメントに、
Application Statusという表記があり、ここに【Rejected】とあれば、申請は却下です。
猛烈な絶望感に襲われること間違いなしです。
なぜRejectedなのかもコメントされますので、失敗原因を真摯に受け止めて再申請に粛々と進まれてください。
e-Visaのホームページには、困った時のコンタクトセンターのメールと電話番号の記載もありますが、問い合わせたところで誤入力の修正やデータの再アップロードには応じてくださいません。
私は、恥ずかしながらコンタクトセンターに
データの再アップロードをさせて!
在日インド大使館に
データの再アップロード方法を教えて!
と、それぞれメールしましたが、e-Visaチームは返答なし、在日インド大使館からは丁寧な対応できない旨のお断りのメッセージが来ました。
これにより、諦めがついたので粛々と再申請に進んだ次第です。

ここまでお読みいただいた方のインドへ行く気持ちを削いでしまったかも知れませんね。
でも、インド旅はビザ申請から始まっていると思います。
日本の「お客に対して先方は丁重に応じてくれるはずだ」という期待は、インドでは通じない、と旅の前に気を引き締めることができ、私の気を引き締めてくれた経験でもありました。
私の失敗談が、インドに行こうとしている方の何らかの助けになったら、私の失敗談も報われます。
あくまで2023年11月時点の申請に関する経験談です。
私は満を持して12月に南インドを旅してきます。

過去最長の文章になってしまいました。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

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