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カブアンドをやらない理由
【日本初】株がもらえる新サービス「カブアンド」を11月20日に開始します!
— 前澤友作 (@yousuck2020) November 1, 2024
・電気
・ガス
・モバイル通信
・ネット回線
・ウォーターサーバー
・ふるさと納税
これらのどれかをカブアンドに切り替えるだけで株がもらえます。#カブアンド#国民総株主#株配り
→つづくhttps://t.co/CZD9eLljPT
カブアンドというサービスがx上で話題になっています。今回は私がなぜカブアンドをやらないのかについて説明していきます。
カブアンドとはなんなのか
「電気・ガスなどを
カブアンドで契約してくれた人に株を渡す。※1・3
ポイントでなく株を。」
カブアンドはインフラ関係の代理店で、カブアンドを通して契約した人に株を配るというサービスです。これからカブアンドをやらない理由を三つ書いていきます。
カブアンドをやらない理由①:最安値ではないから
「カブアンドは無料で株を配ってるのだからリスクはないんだ!」と言っている人たちがいますが、機会損失を考慮してない発言です。カブアンドが提供しているサービスは最安値ではありません。例えば比較のしやすいモバイルは
モバイル
カブアンド 20GB 2,178円
日本通信 20GB 1,390円
でカブアンドが割高です。
そもそも代理店を通して契約して、最安値になることはないです。代理店の利益が価格に上乗せされてるのだから当然です。
割安サービスがあるなら教えてください。参考にさせていただきます。
— 前澤友作 (@yousuck2020) December 10, 2024
ただ、カブアンドは最安値勝負はしません。差額で利益を生み、利益を投資に回し、株主価値を最大化する経済圏を作り、利用者兼株主のみなさんに還元していきたいと思っています。 https://t.co/c3eaCrW6FC
当の前澤友作本人がそう言っています。よって考慮すべきは、「機会損失分を上回る価値があるか?」という話になります。私はないと思うのでやりません。(あると思う人はやるといいでしょう。)
カブアンドをやらない理由②:出資者が利益の源泉になっているから
カブアンドの利益の源泉はカブアンドの利用者です。加えて、カブアンドの利用者は同時に出資者(株主)です。よってカブアンドは出資者が利益の源泉になっています。勿論、カブアンドはインフラを紹介する代理店ですから、直接の売上は電気やモバイル会社からの手数料です。しかしその手数料は当然電気やモバイルの利用額に上乗せされてますので、間接的にはカブアンドの利用者が支払った利用額の一部がカブアンド株主に還元される仕組みであるといえます。つまり、カブアンドのビジネスモデルからして
カブアンド利用者→電気、モバイル会社など→カブアンド→カブアンド株主(カブアンド利用者も含まれる)
という自己循環的な流れになっていることがわかります。当然この循環の中で「電気、モバイル会社などの経費や人件費」「電気、モバイル会社などの利益」「カブアンドの経費や人件費」「(前澤友作氏などの)その他株主への利益の配分」などが抜き取られてます。そして残った部分がカブアンド利用者の帰属部分になります。
前澤友作氏は利用者が増えれば増えるほど先行者に利益があるということを示しています。
【株式の希薄化について(プロ版)】
— 前澤友作 (@yousuck2020) December 13, 2024
「カブアンドは利用者が増えれば増えるほど希薄化して1株あたりの価値が下がる」に対するアンサー及び可能性の提示です。
先日の希薄化に関するポストでは満足しない、または納得しないという方向けに、もう少し踏み込んだ解説をします。…
この説明自体は正しいです。ちなみに(カブアンドが合法的なサービスであることを述べた上でいいますが)ねずみ講やポンジスキームも同様に先行者利益があります。最初の主催者や初期参入者は儲かります。しかし、ほとんどの場合、永続的な拡大は望めないのでどこかの段階で破綻します。
継続性を考える上で重要なのは出資者以外からの売上も十分に存在しているかどうか、です。これがなければただの資金の自己循環です。私は出資者が利益の源泉になっているモデルで破綻をしなかった事例をみたことがないのでやりません。
カブアンドをやらない理由③:制限された株式だから
ロ 残余財産の分配 当社は、カブアンド種類株主等に対しては、残余財産の分配を行いません。
ハ 議決権 カブアンド種類株主は、すべての事項につき株主総会において議決権を有しません。
ヲ 譲渡制限 カブアンド種類株式を譲渡により取得するには、当社の承認を受けなければなりません。
カブアンドの種類株式は譲渡も基本的にできませんし、残余財産の分配もありません。そして、議決権もありません。未上場の間は実質的にできることはほとんどありません。上場するまではただの「カブアンド種類株式の枚数」という数字の増加を楽しむ以外ありません。そのため私はカブアンドをやりません。
また、カブアンド種類株式の議決権はなく実質的な権限は前澤友作にあります。前澤友作氏の一存でこの会社をどうするかは(前澤友作氏以外に不利な事項も含めて)ほとんど全て決められます。なのでサービス利用の前提条件として「前澤友作氏を信頼できる」が非常に重要です。
小さな一歩は株式会社で営利企業です。ひとり親にサービスを提供し、ひとり親を雇用し、ひとり親に株主になってもらい、最短での上場を目指し、ひとり親全体のQOLを一気に上げます。ひとり親のひとり親によるひとり親のための会社がどこまでやれるか是非見ててください。
— 前澤友作 (@yousuck2020) June 4, 2020
ちなみに前澤氏は前にも「株を通して周りを巻き込んでいく」サービスをしていました。そして、小さな一歩に関して以下のような情報が出回っています。
当初は、受け取れていない養育費を、元パートナーに代わって支払する保証サービス「養育費あんしん受け取りサービス」を展開していたが、2022年9月、「養育費の回収が困難」などを理由にサービスを終了した。
小さな一歩のホームページが削除されていたのでWayback Machineで遡ったところこう書かれてました。
2022.9.30
養育費保証サービス終了と法律事務所ご案内のお知らせ
この度、「養育費あんしん受取保証サービス」を終了させて頂くこととなりました。
現在ご契約中の方は、契約満了まで保証は継続いたしますので、ご安心ください。
今後は、法律事務所をご案内することで、引き続き養育費不払い問題解決を目指して参ります。
決算報告も官報決算データベースに載っていました。
決算公告
発表日2023年03月28日
会社名株式会社小さな一歩
住所東京都千代田区有楽町一丁目2番2号
代表村田 光司
決算末日2022年04月30日
純利益△4億1,816万952円
利益剰余金△9億4,028万2,316円
総資産4億4,336万7,098円
https://x.com/yousuck2020/status/1384473684996354048
業務執行にあてられる時間が限られるため、すでに取締役は退任しておりますが、私は小さな一歩社の100%株主です。逃げも隠れもせずに「養育費未受給問題」に引き続き取り組んでまいります。また、訴訟に巻き込まれているような印象操作をする記事がありますが、事実と異なります。 https://t.co/OxXoNIjtWQ
— 前澤友作 (@yousuck2020) April 20, 2021
ちなみに前澤友作氏は言い訳をしていますが、当のnoteのurlが消えてしまっています。
その言い訳はここで見れます。
https://archive.md/20210408044536/https://note.com/chiisana_ippo/n/n8ba10cad2226
私は小さな一歩の株式の価値がどうなったは知りません。
まとめ
私は、「おまけ」を理由に「最安値のサービスを使わない」ことは損だと考えてます。また、カブアンドのサービスが属人的であり持続性に疑問があるのでやりません。