友達に誘われ24歳で滝行に挑戦。入水前に土壇場で考えた目標「禁煙する」の願い事のその後|大阪 勝光寺
こんにちは。まりんです〜
2022年の10月、大阪の勝光寺というところで
専門学校時代の友達と滝行をした時のことを綴ろうかなと思います。
長くなりそうなので2つに分けて投稿しますネ
まず、滝行をすることになったきっかけは友達のすすめでした。
自分の中にいる邪念を払いたい、とか言ってたかな...
フットワークが軽いわたし。
特に心を入れ替えたいことはなかったのですが、
初めてのことは好奇心旺盛になんでもやってみたいので二つ返事で承諾しました。
人間繁栄学、読径、座禅、滝行の半日コースを予約。
滝行だけできるコースはなくて、わたしは読径に興味があったのでラッキーと思いました。
そして念願の滝行へ!!
行衣(ぎょうい)という白い着物に着替えて入水します。
水に濡れると透けてしまうので
女性は中に水着を着用します。
当時は10月でしたが日陰に行くとひんやりした空気。
大きな木に覆われて日当たりもそこまでよくない場所なのでだいぶ空気は冷たかったのを覚えています。
そこから冷たい滝の下にさらされ、1分間手を合わせて目を瞑り、ただひたすら滝を浴びます。
一緒に行った友達は直前で勇気が出ないと駄々をこねだして結局わたしが先に行くことに...
確かにこの寒い中、すごい威力の滝の中で立っていられるかもわからないくらいの迫力でした。
いきなり滝の中に入ってしまうと心臓がびっくりしちゃうので、まずは掛け湯方式で桶を使って体に浴びせます。
この時点でめっちゃ冷たい!!
氷になる直前の水みたいな、触ると手が痛いくらいの冷水。
正直掛け冷水をしてから滝行にうつるまでのこの時間が一番大変でした。寒すぎる...震えが止まらない...
次は自分の番。そこで住職さんから一言
「なにかお願いごとをしてから入水してください」
えっ先に言っといて!?と思いながら必死で頭を回転させ、
「えーっと...じゃあ禁煙成功させます」
「もうちょっと大きな声で」
「禁煙成功させます!」
「もっと!!滝に負けてる!!」
「禁煙成功!!させる!!」
寒さで歯はガタガタ震えて声になりませんでした。
最後は住職さんも一緒に叫んでくれてやっと入水。
肩から首にあたる滝がめちゃめちゃ重たい。首が折れそう。
最初は両手を太ももに置いて踏ん張っていないとしゃがみそうになるので堪えて、だんだん滝の重さに慣れてきたら直立して手を合わせます。
手を合わせると途端にバランスを取れなくなってグラグラ揺れながらも必死で耐える。これを1分間。
住職さん達が何かを唱えている。
滝の音ではっきりと聞こえないし目を開けるとしぶきが入るので何も見えなかったけど滝に打たれている間はすごい長かったです。
慣れてくると考え事をする余裕が出てきます。
ふいに目標を聞かれて、禁煙するって言っちゃったわたし。
自分の口からこの言葉が出てきたこと自体びっくりです。
当時の自分は超がつくほど愛煙家。
吸える場所があればすかさず入って一服。
1箱なんてすぐなくなるので家にカートン常備。
会社で忘れた時ようにロッカーに1箱ストックしておくなど、はっきり言ってヤニカスの所業。
こう人前で叫んでしまったからにはやるしかないのか。
色々と考える余裕が出てきた時、
冷たくて凍えそうな滝が暖かくなってきました。
足先は冷たいけど滝に打たれている場所がポカポカしてきます。
1分経って滝から出ると住職さんから「頑張ったね」の一言。
肩や首はジンジンしてて、まだ暖かい。
感覚が麻痺しているのか全く寒くなくて体が軽くなった気分。
なんか気分いいな〜なんてふわふわ考えている間に、
ビビってた友達も後から入水。
邪念を払いたいやらわたしよりも意志が強かったはずなのに目標を叫ぶ時「色々と頑張りまーす!」って言ってて、
相変わらず面白い子だなあと思いました。
ビックイベントも終わり、
私服に着替えている途中ふと我に返る。
わぁ。禁煙するって言っちゃった。言ったよね?
しかも常に一緒にいる友達の前で。聞こえてたかな。
もう何年も呼吸をするように吸ってた大好きなたばこ。
別に辞めたいわけじゃない。
ただ本数を減らして、ゆくゆくは辞めたいだけ。
別に今じゃない。
まさにこういう考えが「依存」なんだと思います。
友達は非喫煙者。たばこについては何も言わないけど
たばこ臭い女と遊ぶより、柔軟剤の匂いがする女と遊びたいのは当然だと思います。
「○○ちゃん(わたし)、禁煙するって言ってたけど具体的にはどうする?」
やっぱり聞こえとったか。
つづく