36.ホップステップMBTI
僕は個人的にあまり人に対して「人としてこうあるべき」「こうしてさえいたら大丈夫」とか、そういうことを言うのが嫌なんですよ。
だって本人の人間性も周囲の人間性も恐ろしいまでに一点物で、絶対一致しない組み合わせパズルみたいなもんがいわゆる「対人関係」やら「人生」やらなわけで。
場合と状況により例外はどうしてもあるわけですから、ひとつの行為を人間全員に当てはめることにどうにも納得がいかない。
ある程度のカテゴライズは、やっぱりあるとは思うんですけどね。
僕なんかよりもずっとそういった分野に造詣のある学者先生が出しているものですし、そのカテゴライズにおいても「この人はこうです!」ではなくて「こういう状況下でこのような行動に出る人はこういったメンタリティである場合が多い」やないですか。
別に「あなたの性格はこうです」ではなくて「あなたの性格はこういう傾向にあるよ」のはずなんです。
結局周りから「あなたはこういう人だよね」と言われることと自分で「自分はこういう人である」と考えること、その擦り合わせ、妥協点と譲れない部分をもってして「自分はこういう人です、なのでこうしたいと思います」と結論づけるべきなんですよ。
なので僕は人に「こうしていれば大丈夫」と言うのも嫌ですし、逆に目の前の相手が「心理テストでこうだったので僕はこういう人間だしこうした方がいい」と言ったらわりとかなりムキになって「そうとは限らない」の話をするかもしれない。
思考停止とまではいかなくても、たかだかざっくりとした性格や人間性のカテゴライズごときに自我を任せるなんて馬鹿げていると僕は思うんですが、どうなんでしょう。
めちゃくちゃ偏見でものを言うならそういう人達って盲信するくせに「自分が気に入る結果」が出るまで繰り返し選択肢を変えて心理テストをやるでしょ。
アホらしいわ、ほんまに。
別に僕がMBTIやらその結果やらにあんまピンと来おへんくて、めちゃくちゃ盛り上がってるところに入っていかれへんかったから拗ねてるわけと違いますよ。
ほんまですよ。
カテゴライズを是としながらそれだけで完結したり普遍的な文言を盲信することに苦言を呈してるだけですからね。
別に。ほんまに。
拗ねてへんし。