今ふと。

知り合いのインスタストーリーズを見ていたら、
ふと、息子が小さい時のことを思い出した。

去年、めでたく成人になった息子も、
それはそれは可愛い、天使のような時期があった…ような気がする。

「ような気がする」と表現したのには理由があって。
息子が3歳になるまでの間の記憶が、
私の中であまり残ってないのだ。

子育てに必死だったこともあるのだけど、
家庭内の人間関係がうまくいっておらず、
右も左もわからない土地で、
1人辛さを抱えてしまっていたためか、
若干育児ノイローゼみたいな状態だったのだと思う。

息子が3歳の時に限界を感じ、実家へ帰ってきた。
実家へ帰る新幹線の中で、
溢れる涙を息子に見せまいと、
必死に隠していたのを覚えている。

そんな、私なりに激動な時間を送っていたこともあって、
可愛い盛りの息子の記憶が、あまり、ない。

もちろん写真などがたくさん残っているので、
当時を振り返ることはできて、
ああ、こんなに可愛かったんだなぁと思う。
そして、その記憶が残っていないことを残念に思う。

ただ。
今は今で違った愛おしさがある。

小さい時がピークではない。
今は今で愛おしいのだ。
そして、きっと、いつまでも愛おしいのだ。

スマホばかりいじって人の話を聞いてなくても、
小言に対して「あーうざいうざい」と言われても、
フットサルに何度誘っても絶対一緒に行ってくれなくても、
私と出かける時は何かを買って欲しい時だけでも。

一生息子は愛おしい。
きっと、そんなものだ。

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