今年のM1のPVに選ばれそうな(選んでほしい)曲を考えてみる
毎年、M-1グランプリでどんな漫才師さんが出てくるのが楽しみなんですがそれと同時に楽しみなのがM1のPV、2023年は日食なつこさんの『ログマロープ』でした。
楽曲発表自体は5年前、M1用に作成された曲では無いのですがM1に合ったとても良い泥臭いくて熱くなる様な楽曲です。
過去にM-1のPVで使われた曲は人気の今どきな曲では無く熱さや泥臭さ、苦しみながら這い上がっていく芸人さんとマッチするような曲が中心。
ちなみに過去に使われた楽曲
2020 Creepy Nuts「板の上の魔物」
2021 宮本浩次「昇る太陽」
2022 ウルフルズ「暴れだす」
日食なつこさんが選ばれたことで人気ではなく楽曲のマッチ具合で選ばれている様に感じました。また、楽曲のリリース時期も特に関係なし。
Creepy Nutsの『板の上の魔物』は漫才師を目指す高校生のドラマ『べしゃり暮らし』の主題歌、それ以外は特に漫才師というものと関わっている曲では無いです。
キラキラしたジャニ系やK-pop、坂道AKB系列では無いアーティストから選ばれているのは個人的に好感しかない!
2024年のM1で個人的に選ばれて欲しい、もしくはm1にマッチしていて選ばれるかもという曲を予想してみたいと思います。
①『今まで何度も』ザ・マスミサイル
ザ・マスミサイルの『今まで何度も』です。
位置的には青春パンクバンドにカテゴライズされるロックバンドかと思います。ガガガSPやゴイステと同時期に活躍していたバンド。
何度負け続けても立ち上がりM-1という夢を追い続ける。
毎年、M-1という舞台で優勝できるのは1組、何千組もの漫才師が負け続ける、それでも夢に向かい立ち続ける漫才師とM-1グランプリの関係性と歌詞がマッチしているように感じます。
現在進行形でそこまで上手くアーティスト活動ができていない(失礼ですが客観視しました)境遇がもがく漫才師さんと親和性もあるかと、マイナスポイントとしては日本のお笑いは政治と距離があればあるほど良い的な風潮の中で参政党と親密過ぎる事と他局のアニソンだった事かと思います。
②『人はそれを情熱と呼ぶ』サンボマスター
説明不要のロックバンド『サンボマスター』
デビュー当初は青春パンクのカテゴライズだったと思いますがソウル、ファンクミュージックの要素を取り入れた熱いロックが特徴です。
デビューアルバムはオナニーマシーンとのスプリット『放課後の性春』
ドラマ『電車男』の主題歌『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』のヒットで全国的に知られるようになりました。
後々、一発屋バンド的扱いの停滞期やテレビでの酷いパロディ(筆者がフジテレビが嫌いになった理由)などやや不遇の期間を過ごしますがレーベル移籍の少し前あたりからCMソングの抜擢などで息を吹き返した印象です。
デビューアルバム『新しき日本語ロックの道と光』は個人的にサンボマスターのアルバムの中でも1番聴いたと思います。
その中の『人はそれを情熱と呼ぶ』を押したい。
まごうことなきサンボマスター初期の名曲。
歌詞の君は相方でも合うしお客さんでも合う、漫才そのものとしても取れると思います。
うだつの上がらない日々から情熱というなの努力で巻き返してやる、上げていってやるという熱い歌詞は合うなと、個人的に好きすぎるので選ばれたらいいなと思っています。
③『チャンプロード』MOROHA
1MC+1GUITARという特徴的な構成のヒップホップグループ。
MCアフロの熱く直情的なラップとテクニカルなスラム奏法のUKが特徴。
自分の強さも弱さも包み隠さず歌い上げるパフォーマンスは今流行りのミュージシャンとは真逆で好き嫌いも分かれるかもしれませんが泥臭くも熱い歌詞はM1に合っていると思います。
フジロックの若手ステージでサニーデイサービスの曽我部恵一に認められ曽我部恵一主催のレーベルからCDデビュー、彼らの代表曲でもある『革命』がテレビで紹介され一躍注目の的となりました。
ライブで芸人さんとライブをするなど関係性もあり、PVにM-1チルドレンの代表格『金属バット』を起用するなど相互性もあります。
楽曲『チャンプロード』は正にといった感じです。
④『fire』g-freak factory
群馬を代表するロックバンド『g-freak factory』
レゲエ、タブ、ロックを取り入れた「DREAD ROCK』が持ち味のロックバンドです。
山人音楽祭の主催でもあります。
知本都市での音楽文化・フェス文化の担い手でもあります。
日食なつこさんが選出され知名度だけでは無いと証明されています。
バンドや音楽が好きな人目線でみてみると『g-freak factory』が選ばれたら『おお』となる事は間違いありません。
選ばれたな良いなと思う曲は『fire』
これまでM-1のpvに採用された曲ってその年によってジャンルが違うと思うんですよね。
今年いきなりレゲエやタブミュージックが採用されたら面白いなと思い選出しました。
⑤深夜高速 フラワーカンパニーズ
M-1グランプリのPVが作成されるようになってから毎年選ばれるのではないかとネットで挙がっているフラワーカンパニーズの『深夜高速』
終身名誉M-1グランプリPVに選ばれるかもしれない曲で毎年M-1グランプリのファンから候補に挙げられる1曲でもあります。
失礼ですがフラワーカンパニーズ自体が決して売れ線と言われる様なバンドではなく、メジャーデビューからのインディー落ち・苦しい期間を乗り越え再浮上、武道館公演まで果たし現在はマイペースに活動をされています。
オシャレじゃない、泥臭くてかっこいいが似合うバンドだと思います。
インディーズ期に発表した『深夜高速』はバンドとしてエポップメイキングな楽曲、売れない、もがく芸人さんと重なる部分があるもの印象的です。
実際、フラワーカンパニーズがメジャー契約を切られインディーで活動していた時代の赤裸々な現状を歌った歌詞、今のフラカンは俗にいう食えているバンドだと思うのですが
2024年は20回大会のメモリアルイヤー、漫才師の一発逆転には『深夜高速』が最も合っている曲だと思います。
⑥沸点36° eastern youth
北国北海道が生んだエモーショナルロックバンド『eastern youth』
Vо.Gt吉野寿を中心に結成、結成当初はOIバンドだったが活動を重ねる中でインディーロック・エモーショナルロックへと深化していく。
長めのインディー活動からトイズ、キング、VAPと所属レーベルを替えつつ現在は自身が運営している『坂本商店』『裸足の音楽社』で作品をリリースしています。
『ゴールデンカムイ』のエンディングテーマを担当したのでそれで知った人も多いかもしれませんね、後にリリースしたアルバムに『時計台の鐘』が収録されていなかったのは良いぞ!eastern youthと思ってしまいました(契約の関係かもしれませんが...)。
個人的に推薦したいのは『沸点36°』
選ばれないと思いますけど選ばれてほしい。
疾走感のある曲調に吉野さん独特のガツンと来る歌詞。
ただひたすらに青い、そして泥臭く、熱い。
上記は歌詞の一節なんですがかっこよすぎませんか?
私は脳天撃ち抜かれましたよ。
漫才もライブもその場限りの1本勝負、決して物として残らないからこそ価値があるものなのだと勝手に解釈しています。
吉野節というと言い過ぎかもしれませんが熱い中に情緒があるのが良いんですよね。
漫才師たちのストーリーにも通ずる所があるのではないでしょうか…?
easternの歌詞は決して勝ち組やキラキラしている人に刺さる歌詞ではないかもしれません、ですが、今もがいている人には刺さる、負けていたとしても全力でもがいている人達に刺さる。
そんなところがM1戦士達に通ずると思っています。
とまぁザックリ選ばれてほしいアーティストと曲をまとめてみました。
本日12月12日、UPされるとしたら明日か明後日ぐらいかと思います。
Ⅿ-1本編も楽しみですがpvもとても楽しみなので今からワクワクです。
※12月18日更新
2024年M-1PV選曲はアジアンカンフージェネレーションの『リライト』でした。
旧アニの方の鋼の錬金術師OPだったので意外でした。
令和ロマンやスタッフさんの年代的にアジカン聞いてた世代が増えているのかな~?
私の予想は全ハズシです...。
【関連商品】