大人の習いごとには得られるメリットがたくさんあるという話
↑今年の夏のアンサンブル発表会の衣装👗ドレスコードはカラフルでした🌈
今日は私が大人になってからフルートを習い始めた経緯を書いてみます。人生振り返ってたら結構長くなってしまった..
ピアノはダメでも管楽器なら!と手応えを感じた青春の部活動時代
世代あるあるかもですが、私は小学生時代ずっとピアノを習っていました。
自分がやりたいと言って始めたはずなのに全く練習せず、ヤマハの先生にはいつも怒られていたので、楽しかった記憶はまるで皆無。
よって成果としては楽譜がそこそこ読めるようになったくらいで、今では猫ふんじゃったしか弾けず、本当に親に申し訳なさすぎです。
その後以下の理由で管楽器に興味を持ちます。
右手と左手でまったく別の動きをしなくて済む
ト音記号のみでヘ音記号が出てこない
(高音楽器ならピアノの右手側音域のみでOK)
でもってフルートとの出会いは中学2年の時。自分でやりたいと言い祖母に楽器を買ってもらいました。どうしてもというより半ばノリだったと思います。子供って怖い。
しかし同時にその頃諸般の事情で吹奏楽部でクラリネットを始めてしまっていたので、リード楽器のクラリネットとエアリードと呼ばれるフルートでは吹き方がまるで違いすぎて行き来が難しく...アルテという有名な教則本の数ページも進まないうちに、あっさり断念してやめてしまいました。
って、そうなること予測できたはずだよね...?
ちなみにクラリネットは黒い木製の縦笛で、キラキラした貴金属製の細長い横笛なフルートと比べるとイメージは地味ですが、まろやかな柔らかい甘い音が特長の非常に魅力的な楽器です。
音域が4オクターブ弱あるので活躍の幅が広く、吹奏楽におけるバイオリン的なポジションです。
B♭〜E♭を経験しましたが、特にE♭クラはものすごく私に向いていたようで、音が綺麗だとよく褒められていました。
オーボエもフルートも差し置いて、E♭クラの私が全体チューニングしたり。
楽しかったなぁ青春の部活動。
↓個人的にはクラリネットの方が圧倒的に吹きやすい..
当時は景気が良かったのか部費でたくさんリードを買ってもらえて、消耗品がほぼないフルートパートの子達から「いつも湯水の如く部費を使いやがって」的に軽くイヤミを言われていたのも、憧れのフルートに勝った気がして?嬉しかったエピソードの1つです。
なんだかちょっと性格が歪んでたのかもしれない。。
↓昔はこの半額だったけど払っていた部費の倍する(驚
もしかして向いていない?と気づき始めた社会人ファーストステージ
とまあ、初回のフルートとの出会いはあっさりクラリネットに敗退して終わりましたが、憧れは深層心理に宿り続けており。
そしてついに社会人生活に慣れてきた20代後半、楽器を吹く夢を頻繁に見たことをきっかけに、クラリネットではなくフルートをほぼ初めてレベルから山野楽器でスタートすることに。
クラリネットへの想いやフルートの倍ぐらいの値段の楽器を活かしたい(※値段は自分の物同士での比較)という気持ちもありましたが、リードという消耗品代まで自腹で出し続けたら破産してしまいそう...いう計算が働いてフルートにしたことは事実です。
山野楽器では基本的に個人レッスンでしたが、グループレッスンもあり、同じくらいのレベルの人たちでのアンサンブル発表会を経験できました。
どこかのタイミングで中級者コースに進みましたが(料金が違うだけ)、当時のレッスンシステムは日時がほぼ固定で振り替えはできず、予定を完全に合わせることが徐々に苦痛になってしまった結果、3年ほどでやめることに。
今思うとその時はまだ若かったので、フルートを演奏することよりも“趣味で楽器を習っている自分が好きなだけ”だった気がなきにしもあらず...
このあたりから実は薄々「私ってフルートにあまり向いていないのでは?」という疑惑が生まれてはいたのですが、一旦さておき次に進みます。
↓発表会をした素敵な教会はなくなってしまいました。
向いてないと確信しつつも柔軟なシステムに助けられている社会人セカンドステージ
その後また10年以上経ち、楽譜は出版されたものを買うよりwebからダウンロードするのが基本な世の中に変化した頃、家から通いやすい島村楽器でフルートを再開しました。
ちょうどコロナ禍で趣味や音楽の大切さがフィーチャーされていた時期で、いろんな方の演奏を聞くうちに自分もまた音楽を奏でられるようになりたい!という純粋な気持ちが芽生えたからです。大人になったな。
そして昨今のニーズから必然的にそうなったのかIT技術が後押ししたのか、島村楽器はシステムが非常に柔軟で驚いています。
webでの予約やキャンセルが直前までできて、働いている人が無理なく続けやすい(コースによる様子)。
zoomでのオンラインレッスンもいつでも選べます。
発表会などのイベントも年に複数回あり、楽器を総銀製に変えて以降ここ2年ほどは1年に3回の発表会に参加しており、特に夏はややハードですがとても充実したフルートライフを送れている気がします。
通い始めて来年の2月で5年目になりますが、コロナ収束後はイベントが活性化し、お話しできるフルート仲間も増えました。
ただ相変わらずフルートへの適性は感じられておらず、むしろ向いていないんだろうという確信に変わってきています。
いつまでたってもアンブシュアという口の形が安定せず、音色と音程が不安定になりがち。
力みやすく、口と顎周りと喉の柔軟性がないことが原因のようです。
↓立花先生のYouTube動画時々拝見しています!
それでもお金を出して習うってだいぶドMなんだなと思うのですが、下記の理由からやっぱり私はフルートがいいんです。
貴金属で作られており見た目がモノとして非常に美しいこと(もちろんゴールドなんて買えないけど、私の楽器はsv958という純度の高い総銀製)
クラリネットやサックスのようにリード代がかからないこと(今はなんと私の中高時代の倍)
楽器の中ではだいぶコンパクトで持ち運びやすいこと(小さくて軽いのは本当に楽)
C調なのでドがそのままドでわかりやすいこと(ピアノやバイオリンの楽譜がそのまま使える)
好きこそものの上手なれって言葉が私にはなかなか当てはまらないのですが、きっといつか楽器のスペックを存分に活かせるようになる日が来るはず...!
↓私の楽器はこの中にはないですが、ほんと美しい✨
楽器演奏に限らず大人が習いごとをするメリットは複数ある
このように一応進歩はしているけれどもゆっくりで、そもそも今更少しフルートが吹けるようになったところで、当然ながら仕事につながるわけでも発表会以外で披露する機会があるわけでもありません。
それでもなぜ続けたいと思っているのかというと、私は下記のようなメリットを感じているからです。
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習いごとをするメリット1つめは楽器に限らずですが、なんと言っても「趣味と呼べるものができて、さらに上達が励みになること」です。
大人になってから褒めてもらえることや指導してもらえること、あとはシンプルにできなかったことができるようになる喜びを感じられることなんて、なかなかないですよね。
だけど先生と呼べる人がいると、練習を続けていると、そのような体験を得られるんです。これって本当に素晴らしいことだと感じています。
2つ目のメリットはこれも楽器に限らずですが、「メンタルの強化につながること」です。
アンサンブルはさておきソロの発表会は毎回とても緊張し、ほぼ必ず失敗します。というか本番は普段の実力の2割減程度と考えた方が良いようです。
私は緊張しやすく最初の頃はかなりメンタル消耗していましたが、最近では図太くなり失敗に慣れてきました。いやもっと練習しとこ..?
仕事だと恥をかくような出来事ってなかなかないから、これからも発表会の度に度胸をつけていくことで、いずれ何事にも動じない強靭なメンタルが得られるかもと期待していますw
↓「発表会 失敗」でヒットしとても励まされたページ
そして3つ目のメリットも楽器に限らずですが、「体調管理に気を使うようになること」です。
フルートは優雅なイメージを持たれがちですが、ものすごく息を使うので、風邪気味だったりすると立ったまま吹くことができなかったり、すぐ息が上がってフラフラしてしまうんです。コロナにかかった後なんかは体力が落ちていて本当に大変でした。。
たっぷりの息だけでなく喉を開かないといい音が出ないので、乾燥する冬はマスクをしたり。最近は喉スプレーを持ち歩くようにしているのですが、私に合っているのか喉を痛めにくくなったので、もっと早く習慣づければよかったと思っています(スプレーの種類は割となんでも大丈夫)。
さいごに4つ目のメリットは、これは楽器演奏というか音楽系かつ女性ならではかもしれませんが、「発表会の度にドレスアップできること」。
と言ってもせいぜい結婚式の二次会レベルですが、裾が長いドレスで髪をセットしてもらったりすると非日常感が味わえます。(会場次第ですが楽屋でお着替えも可能)
ちなみにトップ画の衣装を家で洗ったら穴が空いたので、海外物はもう買わないことにしました..
↓いつか上手くなったらロングドレス着てみたい!
そんなわけで、フルートはおばあちゃんになってもずっと続けていきたい趣味です。
なら尚更、走ったり泳いだり肺活量を鍛えられるといいなあと思ってはいるのですが...うーんそこまではやらないだろうなぁ...