片貝啓について
noteで創価3世としてエッセイを書くにあたって、私の自己紹介をしておきます。
私は片貝啓、創価学会の3世信者になります。
ざっくり言うと父方と母方の祖父母が「貧乏だったし、病気が治ると言われて、唱題したらほんとによくなったから」という非常に純粋な理由で創価学会に入信し、その結果として生まれた父と母(2世信者)が学会内で知り合って結婚しています。
私自身も生後間もなく入信しており、今も在籍しています。
信者としての活動から遠のいて、そろそろ10年くらいになります。
私と私の兄弟、従兄弟たち3世世代は、全員無宗教のご家庭の方と結婚し、配偶者もその子ども(4世)も入信していません。
まあほとんどの親戚とは縁が切れちゃったから、うっかり入信させられた人も1人くらいいるかもしれませんが。
統一教会などの新興宗教の2世がSNS上で、「今は信者じゃないよ」という意味で『元2世』を自称したりしますが、私の場合は学会員としての在籍を抜いていないので、社会的に見れば私も学会員と見なされると思います。
私個人としては寺社仏閣巡りが大好きで、自分のことは仏教徒だと思っています。
創価学会の教えや池田会長自体もそんなに嫌いではないのですが、選挙活動や組織の人間関係についていけなくなって、活動からは離れるという判断をしました。
しかし一族郎党全員が入信しているため「親が死ぬまでは脱会しなくていいか~」と在籍をそのままにしています。
私の友人や家族にも脱会した人間がいますので、「やろうと思えばいつでも脱会できるかな」って思っている感じですね。
ちなみに経歴としては、少年部の会合に創価中学校の校長先生がやってきたのに感化されて、自分から「中学受験がしたい」と言い出し、創価中学校に入学、そのまま高校、大学と創価学園に進みました。
なのでたまに「学会員だって恋人にも友達にも言えなくて……」という創価2世さんのお話を聞くと、(気持ちはわかるけど、私はそういう経験したことないな……)と思ってしまいます。
だって履歴書の時点でバレバレだもん、カルトの人間だって隠してても仕方なくね?別にそれでうちのこと嫌いになるやつと付き合わなくてよくね???と驚異の開き直りを見せ、(こいつだったら言っても大丈夫だろ)と判断した相手には割とサクッとカミングアウトしてしまうので、逆に宗教差別に遭遇する機会は少なかったかもしれません。
こいつ気が強そう……カルトであることを理由にハブったら仕返ししてきそう……という雰囲気出してるので。
20代までは、学会員として信仰をしていたので、言い返すノウハウを学んできたのもあるかも。
会合で「友人に学会員だと言ったらこんなこと言われたので『俺たちがサリンを撒くと思っているのか!』って言い返しました」という話を聞いたし、母からも「『学会員は葬式で香典を持って行く』と言ってくる人がいたら、『誰のお葬式でそんなことがあったんですか?』『私は学会員ですけど、葬式で香典持って行かれたことないです』と言い返しなさい」と言われていたしな。
(オウム真理教の事件で命を落とし、深く傷付いた多くの人たちのことを思うとすっげえ不謹慎だな……と今では思いますが)なんかラップバトルの練習みたいですね。
今になって思い返すと、学会員として特殊な訓練を受けていましたね。
今は結婚して実家には寄り付かないけど絶縁もしないみたいな状態でいるので、実家から自立するときにどうやって組織の干渉を逃れたかとか、婚活中どうしていたかとか書けたら、自分の心の整理にもなるし、誰かのお役に立つこともあるかもしれない……と思って、noteのアカウントを作ってみました。
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