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創価3世が婚活していたとき、宗教カミングアウトはどうしていたのか?①

新興宗教2世が婚活でぶち当たる壁、カミングアウト問題


創価3世としてTwitterやっていると、時折「婚活中、宗教のカミングアウトをどうしていたのか?」と聞かれることがあります。
日本仲人協会などの一部の連盟に加入している結婚相談所以外は、プロフィール時点での宗教の告知義務がある婚活サービスは基本的にないようです。結婚相談所業界最大手のIBJですら宗教欄はないですし、私が利用していた婚活パーティーや結婚情報サービスでも告知義務はありませんでした。

酷い話だと、結婚してから宗教カミングアウトする(黙っておくように教団が指示する)場合もあるって聞いたことあるんですけど、そんなことするカルトってどの教団なんだろう? 統一教会やエホバの証人だと、熱心な信者はそもそも異教徒との結婚を忌避する傾向があると聞きますので、一般の婚活サービスを利用する新興宗教の信者といえば、まあ圧倒的に創価学会が多いんじゃないかとは思うのですが。
(そして婚活サービスを使っている以上『絶対に同じ教団の信者との結婚じゃなきゃだめ!』という人もほとんどいないと思います)

さすがに創価学会で「付き合ったり結婚する前に宗教のことを言ってはいけないよ!隠して結婚しちゃえばいいんだから!」と言ったり、実行している人には会ったことがないのですが、いかんせん会員数が多いので「絶対にそんな人はいない!」とは言えないのが悲しいところですね。

ともあれ、プロフィールに記載する義務がない以上、ほとんどの婚活サービスでは、宗教カミングアウトの時期って各婚活者の裁量に任せられているわけです。
いつ言えばいいのか迷う人もいると思います。
私は自分が結婚してから婚活ブログ読むのが趣味になったんですけど、このことについて取り上げている仲人さんって少ない印象です。

私が有益な情報だな~と思ったのは、結婚相談所イノセントさんのこの記事ですね(2020年の記事なので、現在はIBJから宗教欄なくなっているそうですが)。

あと、クリスチャンにして凄腕仲人の大西明美先生も、新興宗教2世の男性からの相談に答えていて「非常に的を得ているな~」と思いました。大西先生も宗教2世。

あ〜。いるいる。
こういう「親がやっているだけで僕は一切関係ありません」みたいな男性。
めっちゃ関係あるっつーの!

私はどうしていたかというと……


結論から言うと、宗教のことはお見合いや初回アポの時点では言わなくていいけど、2~3回会って相手のことを信頼できると思ったらお伝えした方がいいのではないかと私は考えています。

婚活では1回会ってそれっきり一生会わない相手がほとんどなので、その人たちにいちいち貯蓄額とか子どもが何人欲しいとか話さないように、宗教的バックグラウンドも語る必要はないと思います。
2~3回会って(この人とはお付き合いしたいな)とか(この人は信頼できそうだな)と思ったら話してみて、お相手に判断してもらえばいいのではないでしょうか。

そこでお相手が受け入れてくれたら、嬉しいし、それだけで有難くて惚れちゃいますよ。
だって新興宗教があることごと、受け入れてくれる相手なんて貴重だもん。

逆に言えば、4回5回6回とずるずると会っていった後に「実は実家が新興宗教やっていて……」とカミングアウトするのは、やや遅すぎるかなと個人的には感じます。
(相手の方に圧倒的に熱量があって「会ってあげている」状態ならまだしも……)
「新興宗教とは絶対に関わり合いになりたくない!」とか「自分は偏見がないが、両親が気にするだろう」と思う人は離れていきますし、宗教のことを気にしない人にも「なぜそんな重要なことを早くに言わなかったのだろう?他にも隠していることがあるのでは?」「不誠実な人だな」と思われかねないです。

※自由恋愛でも、付き合うことになったら言いなよ、と個人的には思います。

時間とお金の無駄になるし、婚活で4~5回会っているってお互いに好感度が高くないとその状況にならないですから、ダメージも大きい。だったら2~3回目で話した方がいいのではないかと思いますし、私はそうしてきました。
結果的に10人中3人くらいの男性にカミングアウトしたけど、それが交際の支障になったことはないです。

ただこれは、私が「創価大学を出ていて、友人や職場の人にカミングアウトしたことがある(宗教のことを話し慣れている)」から取った戦法でもあります。
創大生は、履歴書読んだ職場の人に「学会員なんでしょ?」「公明党を応援してるの?」とか聞かれるの、日常茶飯事ですからね。慣れっこです。
宗教欄のない婚活でも、大学名を書いていれば、(この人もしかして創価学会の人じゃないかな?)と察した上で会ってくれる人もいるので「そうじゃないかと思ったよ」「僕も創価2世だよ」と言われる場合もあります。
あなたがもし宗教毒親の束縛から離れて、無宗教の人たちと新しい価値観の家庭を築きたいのであれば、やはり宗教を隠しておくのは悪手なのです。

3回会ったけど、なんとなくこの人には話しづらいな、個人的なことを打ち明けたいとは思わないな、という人とは、そもそも相性が悪いので、お断りしていました。

カミングアウトに慣れていない人は、婚活と並行してカミングアウトの練習をするべきだと思う

創価大学を出ていない人や、他人に自分のお家の宗教について話したことがない人は、婚活以外の場所で練習してみるといいと思います。
仲人さんがいれば、仲人さんに練習相手になってもらってもいいし、友人や職場の人に言って差別されるのが怖いのなら、カウンセラーとか美容師さんとかバーテンダーとか、お金をもらって人の話を聞くのが仕事の人に「婚活中なんだけど、実家がこういう宗教やってるから悩んでるんだよね」って話してみるとかね。
創価学会だったらお坊さん、統一教会のようなキリスト教系の新興宗教だったら牧師さんに会いに行って聞いてもらってもいいし。

異業種交流会やカフェ会に行って、そのときしか会わない人に話してみるのもいいと思います。異性相手だとなおよいと思いますが、話慣れていないなら同性から始めたらいいでしょう。
案外みんな他人の信仰対象に興味ないですよ。

想像してみましょう。あなたが自分の家や会社からちょっと離れた場所の、美容院やバーに行きつけを作るなり、カウンセリングに行くなりして、2~3回会って馴染みになったスタッフさんに、自分の宗教のことを話せそうですかね?
そこで嫌われたり、嫌になったら、もうそのお店には行かなくてよい、という安全な状況で。

それでも「いや!そんなの絶対無理だ!!!」と思うのであれば、プロフィールにあらかじめ宗教を書いておくとか、お見合い前に仲人さんにそれとなーく伝えてもらえるような相談所に登録するとか、創価大学出身の人、学会員だとわかっている人に申し込むとか、学会員限定のアプリ使うとかした方がいいかもしれません。
(私知らなかったんだけど最近はあるんですってね!創価学会専門の婚活アプリ!)
会ってくれる人は限られるかもしれませんが、自分の心を守った方がよいです。

ただし、個人的には、相手のご両親に挨拶に行くときに、宗教について聞かれたら堂々と答えられるように、自分の言葉で語る練習はしておいた方がいいと思うんですけどね。
特に男性の場合はね。

私の場合は夫が義両親に話をしておいてくれたのですが、「うちの親は大丈夫だよ!」と言われても安心せず、「宗教を理由に反対された場合、どんな風に弁明するか?」「どんな風に説明すれば、無宗教のご両親にも安心していただけるか?」はちゃんと考えてましたよ。

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