NFTアートの選び方を小学生に説明してみる
先日、リビングでOpenSeaというNFT売買のマーケットプレイスを開いてNFTを眺めていたところ、小学生の息子が画面を覗き込んできました。
息子『何それ?』
私『この画像NFTって言うんだけど、聞いたことある?』
息子『それ、買うの?いくら?』
私『だいたい2万円くらいかな』
息子『うわぁ、たっかぁ⁉︎絶対いらねぇ!』
これって、すごく一般的な感想で、NFTに触れてない人の反応として、よくあるのではないかと思っています(ここまでストレートに表現するかは別として)。確かにNFTが“ただの画像”であれば、素直な反応だと思います。
息子はその後、興味の対象が変わったので、これ以上の会話はしてないですが、次回質問がきたときの想定問答を考えたいと思います。NFTについて、小学生にその魅力が伝わらなければ、大人にも伝わらないはずなので、どう回答すればNFTを理解してもらえるのか、ほかの場面でも活用できると思うので少し考えてみたいと思います。
そもそもNFTって何?
『NFTとは、代替不可能なトークンをいいます。』と言った瞬間、会話は終了します。その時点で次の言葉はきっと聞いてもらえません。
おそらく『ブロックチェーン』もNGワードです。
ここは誤解を恐れずに、わかりやすさを徹底追求する作戦でいきたいと思います。
『この画像を持っている人たちで集まって、いろいろな趣味の話をしたり、ビジネスしたり、一緒に何かワクワクするような面白いことをやろうとしたりするんだよ』
まずはNFTは画像ではなくコミュニティにこそ価値があることを伝えたいと思います。
ただこれだけでは、コミュニティにNFTは必ず必要なわけではないので、もうひと押しほしいところです。
『そういった同じ仲間同士が、同じものをもつことで、仲間意識がより強くなるみたいなかんじだよ。まぁポケモン好きな子たちがポケモングッズを、鬼滅の刃が好きな子が鬼滅グッズを持つようなものだよ』
しかし、限られた活動範囲でコミュニティには困っていないであろう多くの小学生にはコミュニティの価値はなかなか伝わらないかもしれません。
『同じような仲間どうかすぐにわかるように、ネット上での自分の自己紹介として、NFTの画像を使う人も多いんだよ』
『インターネットに自分の写真飾ると危険だし、自分の好きな画像をアイコンにするといいよね』
コミュニティを一歩進めて、pfp(profile pictureの略)と呼ばれるSNSのプロフィールアイコン用の画像の説明をします。現在取引されている多くのNFTはpfpです。
ゲームをやる小学生にアイコンは少し馴染みがあるかもしれないけど、SNSに興味がない小学生にはまだまだ遠いかもしれません。
『いくら鬼滅の刃が好きでも炭治郎の画像をアイコンにしてたら、著作権とか色々問題でてくるでしょ。自分がNFTをもっているのであれば、その画像の正当な権利を持つものは自分だっていうのが、誰から見てもわかるように技術的にもわかるようになっているんだよ』
さりげなく、ブロックチェーンの説明を入れ込みます。NFTはその売買の記録などがブロックチェーンに刻まれます。ただデータには法律上、所有権が成立しないとか、フルオンチェーンでなければ、データの保有の担保ができていないといったような込み入った話は、現在NFTを楽しんでる多くの人も理解しないまま楽しめてるはずだから、そんな説明はきっと野暮でしょう。
もう一歩pfpを踏み込んでみることにします。小学生には、少しビジネスも学ばせたいと思います。
『もしこの画像の価格が死ぬほど高かったら、この画像を持ってる人はお金持ちってわかるでしょ。そうなると何が起きると思う?』
このあたりからBAYC(Bored Ape Yacht Club)という世界で一番成功したプロジェクトを意識した説明を会話のパターンごとに考えたいと思います。
『お金持ちや有名人の特別な仲間になれるんだよ。いわゆる人脈と呼ばれるやつだな。実際にネイマールがすごい金額でNFT買ったりしたら、他の人もみんな欲しくなったんだよ。』
『こういうお金持ちに向けたビジネスをしたい人とか仲間にしておきたいって思うから、この画像を持ってる人に、自分たちの仲間になって欲しいから集まりの会員証や商品をプレゼントすることなんかもあるんだよ。』
他プロジェクトからのエアドロップとしてNFTを渡されたり、AL(アローリスト)やWL(ホワイトリスト)と呼ばれるNFTの優先購入権のプレゼントがされることがあります。だんだんビジネスの感覚や損得勘定のはなしを出してみます。
続いてユーティリティと呼ばれるNFTを持つと得ることでできるメリットも重要な要素なので説明してみます。
『この画像を持ってる人には、お得にグッズや食べ物が買えたりするんだよ。他にも専用のゲームやアプリ、メタバースで遊べたりするんだよ。』
『ほかにも株式会社の株式みたいに、プロジェクトのお金の使い道をどう使うか、その保有者の中で決める投票権の役割があったりするんだ』
そして、そろそろ投資という側面も必ず伝えないといけないですね。でも今回は長くなってきたので簡単にさわりだけ触れておきます。
『これだけ色々な役割があるとNFTそのものに資産としての価値がつくことがあるんだよ。買いたい人と売りたい人がどれだけいるかで価格は決まるからね』
『これから買いたいと思う人が増えるならNFTの価格はあがるから、安く買って高く売って利益を得ようとする人がでてくるんだよ。だからNFTはただの画像にみえて投資商品のように取り扱われてるから、数万円、下手したら数千万円、数億円といった規模にもなって取引されたりするんだ』
ということで、NFTはコミュニティ、ユーティリティ、投資など色々な側面があるから、自分が何を大事にするかで選び方は変わってきます。
これから始めるかたには是非ともX2E-DAOという初心者に優しいコミュニティが発行するMHS(My HERO Sidekicks)がおすすめです。
コミュニティの楽しさはもちろん、MHSを複数持てばNFT投資を学べる機会もあります。