私と部活

最近、考えることをする時間が多いです。自分を見つめ直すことができるのは良いことですが、他にしなければならないことやしたいことがあるのにも関わらず、物思いに耽ってしまうことが多いような気がします。
今日ももう寝るべき時間なのに、今の自分のことや過去の自分にまで思いをめぐらせてしまっているので、どうせなら思っていることを書いてみようと思いました。

私は、部活というものにかなり熱中してきた人間です。中学高校大学ずっと運動部に所属していました。ちなみに高校と大学は同じ競技ですが、中学のみ異なります。

2回目の大学生活、正直部活はもういいかな、と思っていました。スポーツが大好きな上負けず嫌いなので、熱中してしまうあまり他のことを犠牲にしそうになったし、もう10年くらいやった「部活」を2回目の大学でもするよりも、勉強や仕事、研究に時間を費やした方が良いのではないかと考えたからです。また大学時代で少し部活に対して燃え尽きてしまっていたというのもあります。しかし、医学部に編入することを、同じ大学の先輩である高校同期に伝えたところ、「編入生こそ部活に入って一般生と仲良くすべき。○○部(中学時代にやっていたスポーツ)がほどよく緩くてお勧め。」と、強く部活に入ることを勧められました。他の編入生の先輩にも何かしら入った方がよいと勧められ、結局部活に入り、中学時代やっていた競技を再開することになりました。そしてそれをきっかけに、その競技や中学時代、そして自分の部活人生そのものについても、色々と考えたり振り返ったりするようになりました。

中学時代

中学に入学したとき、「運動部に入りたい。親含め親戚に経験者も多いし、教えてもらえるかな。」というノリ部活を選びました。そんな軽い気持ちで入った部活ですが、かなりのめり込みました。試合で負けて悔しくて、普段の練習に加えて途中から朝練をさせてもらい、スクールにまで通わせてもらうというのめり込みっぷりでした。中学時代の部活を通じて、その競技の技術向上はもちろん、体力がかなりついたかなと思います。中学時代、どうしても人間関係など悩み事の多い時期でしたが、スポーツに取り組んでいる時は忘れられたし、部活は自分にとってかけがえのない居場所でした。私は中高一貫の私立に通っていましたが、スクールに通うことで、公立の中学の子と話す機会があったのも良かったように思います。また、当時の先輩とは今も親しくしています。振り返ってみると、中学時代がスポーツ漬け人生の原点になっていると感じます。

高校時代

高校時代は中学の時と別のスポーツを始めました。競技を変えた理由は、
・中学時代に入っていた部活は、高校の女子部員がいなかった(つまり団体戦に出られない)
・1個上の先輩が引退してからの部活の雰囲気があまり好きではなかった
・新しい顧問が少し苦手だった
・別の競技に興味があった
・引退試合で目標としてたところまで勝ち進めなかった
などだった気がします。高校時代も中学同様、スポーツに打ち込みました。中学時代よりも、対外試合で勝てて嬉しかったような気がします。また、高校の部活の同期とは今でも仲が良いです。ですが大学受験もあったので、最後の方は練習の頻度を少しずつ落とすようになっていたと思います。

大学時代

高校時代の部活の楽しかった思い出から、同じ競技を続けたいと考えていました。「体育会の部活はかなりしんどいからやめた方が良い。」という意見も耳にして、実際にサークルの新歓にも行ってみましたが、どうしても雰囲気が合わず、結局部活に入りました。そこからはカルチャーショックの連続でした。練習が厳しい、勝利を求めてやっているというのは想定内でした。ですが、部活中の決まり事や上下関係がかなり厳しく、入部当初はそれらを守ることに精一杯で、自分の技術向上に思考を及ばせる余裕は全くありませんでした。とにかく日々の練習をこなすことに精一杯でした。2回生はコロナで前半はほとんど活動が出来ませんでした。2回生後半から3回生前半は練習が出来るようになったものの、試合はないという状況でした。正直モチベーションはあまりなく、惰性で続けている感は否めませんでした。部活に対してモチベーションが低いという経験は人生で初めてでした。3回生になると幹部代なので、自分の練習以外にも考えるべきことやることが多く、勉強の忙しさとも相まって体調不良寸前の状態が続いていました。詳しくはあまり覚えていないのですが、バイトを減らして体調が改善したからか、3回生の終わりから4回生にかけて、再びモチベーションが向上しました。4回生の夏、研究室で病んでしまい院試勉強にもやる気が出なかったのですが、部活に来るとすごく心が軽くなった覚えがあります。正直この時ほど、部活をやっていてよかったと思ったことはなかったです。最後の試合、自分がコロナにかかって出られなかったことは、とても心残りではあるのですが…

振り返ってみると大学時代の部活で得たことは、競技技術の向上というよりもむしろ、
・目上の人に対する接し方
・周りへの気配り
・チーム運営や後輩のことを考えること
・時間を守ってテキパキ行動すること
・人脈
だったような気がします。もし自分が大学1回生に戻ったとして同じ部活に入るか、そして後輩に勧めるかも微妙ですが、大学の体育会の部活でしか得られないことも多かったと思います。もちろん、その代わりに何かを犠牲にしてはいますが。

そして現在

前述の通り、2回目の大学生活で私は中学時代やっていたスポーツを再開しました。全学の体育会に比べると医学部部活は色々緩い(例えるなら、全学はこれまでもかなりスポーツをやってきた運動神経・スタミナおばけみたいな人が入るもので、医学部部活はこれまであまり運動とかしてこなかった人がとりあえず入ろうって感じのもの。雰囲気も緩い)ので、最初は軽くやっていこう、友達が出来たらいいな、くらいに考えていました。当初そこまでモチベーションが高くはなかったのですが、ぼちぼち続けている内に感覚が戻り始め、意外と試合で勝てて、その競技が大好きで一途に取り組んでいた中学時代を思い出し、懐かしくなると同時にモチベーションが向上しました。「また部活していいのかな。」と思わなくもないですが、自分が好きで得意なことを通じて人脈が広がったり、得るものがあったりするのは悪くないのかな、と考えるようにもなりました。他のこととのバランスは取りながら、出来る範囲で部活に取り組んでいこうと、気持ちの整理がつきました。


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