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普通のサラリーマンが、会社を辞めてシェアハウスやサウナづくりを始めた本当の理由
こんにちは、鹿児島県霧島市でシェアハウスGOJUUを運営し、「サウナヲツクル」という名前でサウナづくりをしている橋口と申します。
元々普通のサラリーマンだった私が、会社を辞めてフリーランスになり、会社をつくり、シェアハウスやサウナをつくるに至った理由について、よく聞かれるので、記事にしてみました。
結論
まず結論から言うと、「コミュニティを作り、持続可能で豊かな居場所を作るため」にシェアハウスやサウナづくりを行っています。
もっとシンプルに言うと、自然な形で友達ができる場所をつくりたい、という想いで事業を行っています。
家族や友人、そのほか皆さんが所属しているコミュニティは素晴らしいものであればとても良いことですが、そうではない人がいたり、ライフステージの変化で居心地が悪くなったり、転勤など物理的な距離の問題で関係性を保ちづらくなるケースがあります。
この課題を解決するために、現在の事業を行っています。ここから、なぜこの結論に至ったのかをお話しします。
1.コミュニティが必要だと思ったきっかけ
数年前、私は新しい仕事に就くために地元を離れ、見知らぬ土地で生活を始めました。
新しい職場は食品メーカーのベンチャー企業で、社員も少なく、何でも一人でこなさないといけません。レモンの原料を広島に取りに行って、2tトラックにぱんぱんに詰めて工場に持って帰り、洗って搾汁を行い、袋詰めして冷凍庫に保管する、そんな現場仕事も当たり前でした。
慣れない現場仕事で1年間で6回ギックリ腰になったことも・・
社長からは入社して半年は現場仕事を手伝ってもらいつつ、経営や営業を手伝いをしてもらうと聞いていたので何とか頑張ってこれましたが、そのタイミングで起こったのが新型コロナウィルスの大流行。
会社方針で、外回りや経営・企画・営業の仕事はほとんどできず、製造や配送の仕事が多くなるにつれて、やりたいことができないもどかしさでどんどんふさぎ込むようになっていきました。
そして仕事の状況があまり良くない中で、住んでいる地域の知り合いは全くいない。近くの大阪は住んだことがあるので友人はいましたが、コロナの影響もあってなかなか気軽には会えない。そんな状況が1年続いたある時に、身体の変化がおきました。
まず夜寝れない、過食になる、会社に出社すると体が重く、毎回38℃の熱がでるといった症状が、平日ほぼ毎日起こりました。
このままでは確実に病気になると思い、すぐに会社に相談。社長と相談して退職することにし、実家に帰りました。この時実家の両親には正直に自分の状況を説明したうえで、特に何も聞かずに帰っておいでと迎え入れてくれました。
病院でうつの診断をもらっていましたが、後々振り返ると適応障害だったのかもしれません。そのせいか、実家に戻って1か月ほどのんびりすごしていたら、みるみる元気に。
当時を振り返って、この時帰る居場所(家族というコミュニティ)があったから、快復が早かったのではと思います。このころから、ぼんやりと
①自分には何かのコミュニティに所属していること
②コミュニティに所属していること(所属感)を日々の生活に感じられる
上記二つが必須なタイプの人間なんだと自覚した記憶があります。
日々の業務に追われ、知り合いも少なく、初めての環境に慣れない状況で感じていた孤独感は想像以上で、地元にいたころの友人や家族とのつながりや、1社目の勤務先にいた20名ほどの同期のつながりがいかに大切だったかを痛感しました。
この孤独感が、コミュニティの必要性を考え始めるきっかけとなりました。
2.コミュニティに入ることの難しさ
コミュニティの必要性を感じたきっかけはありましたが、地元鹿児島に帰ってすぐに色んなコミュニティに入ることはしませんでした。
これは入らないと選択したというよりは、どこにどんなコミュニティがあるのかわからなかったからです。
個人的にコミュニティに入るハードルを上げている理由は下記と考えています。(他にもあると思いますが、私が特に重要な理由と考えているものをあげました)
コミュニティの種類が多すぎて、どこを選べばいいのかわからない
コミュニティの活動や雰囲気が可視化されていないので不安
コミュニティに入った後にあわないと思ってやめるのが煩わしい
そもそも時間がなくてコミュニティに参加する余裕がない
コミュニティは色んな種類があります。
家族・友人・仕事・部活・サークル・自治会・子供会・習い事・ボランティアなどなど、あげればキリがありません。
上記の様々なコミュニティはネット上で探して見つかるかと言われると、見つかるものもありますが、見つからないものも多い気がします。
またそれぞれのコミュニティがどんな雰囲気なのか、どんな目的でどんな活動を行っているのかが可視化されておらず、新しく入る人は「どんな雰囲気なんだろう、やりたいことと違ったら嫌だな」と不安な気持ちを持つ気がします。
最後に個人的に最も課題と感じるのが、仕事や家庭の責任が増え、自由な時間が限られてくることです。
自由な時間が少ないと、
なにか新しいことにチャレンジしよう
前から筋トレをしたいと思っていたからジムに行ってみよう!
でも子育てが忙しい時期だから、一人の時間を作るのは気が重いな
またいつかでいいか
となってしまい、いつまでも優先度が上がらないという事象になる気がします。
3.事業開始を決めたきっかけ
鹿児島に帰ってきてから家族以外のコミュニティにはいれなかったときに、転機になったのは2021年に開催されたリノベーションスクール@霧島でした。
リノベーションスクールとは、まちなかに実在する遊休不動産(空き家や空き店舗、空きビル、空き地、使われていない公共空間など)を対象とし、エリア再生のためのビジネスプランを創り出す短期集中の実践型スクール。まちづくりに必要なステークホルダーである未来の民間プレイヤー、不動産オーナー、行政職員の3者が一堂に会して行われる。
妹が霧島でよく仕事をしていたことがきっかけで、このイベントを教えてもらい参加。
正直初めはこういうスクールに出ても、得るものってなさそうと斜に構えていました。
実際は、街への愛にあふれている人、自分のやりたいことに情熱を持っている人など、沢山の素敵な出会いがあり、短期集中で特定のテーマについて議論することで、一人ではなく誰かと物事を進めることの面白さを実感できました。
※リノベーションスクールに興味のある方は下記をご覧ください!(現在のスクール開催情報が記載されたページです)
これをきっかけに、同じグループのメンバーで「えんがわマルシェ」というマルシェを定期開催することに。
![](https://assets.st-note.com/img/1722736791449-yIXjlBUkqv.jpg?width=1200)
現在は年に4~5回ほど、霧島市のいくつかのエリアで開催しています。
やってみて感じたのは、何か想いをもってスタートしたら、共感して助けててくれる方が必ずいるということ。
えんがわマルシェでは「街中で子供たちを安心して遊ばせられる場所をつくりたい」という想いでスタートしましたが、共感してボランティアとして参加してくれたり、毎回足を運んでくださる来場者さんがいました。
この体験が、自分のやりたいと思っていたコミュニティづくりをスタートする最初の一歩になりました。
4.シェアハウスをつくった理由
シェアハウスをつくった理由は、先ほどの自分の体験を元にしています。
特に、個々の活動や生活が忙しく、友人や知人とのつながりが希薄になりがちな現代社会において、自然にコミュニティが形成される場所を作りたいと思ったからです。
シェアハウスは、住む場所を共有することで自然とコミュニケーションが生まれ、同じ家に住む仲間としての絆が生まれやすいです。これは、個別の生活空間を持ちながらも、共通のリビングやキッチンで日常的に顔を合わせることで、自然な形での交流が促進されるためです。
さらに、シェアハウスは多様なバックグラウンドを持つ人々が集まり、互いに刺激を受けながら成長できる場所でもあります。異なる職業や趣味を持つ人々が集まることで、新しいアイデアや視点が生まれやすく、豊かな生活が実現できると考えています。
5.サウナをつくった理由
サウナをつくった理由は、自分自身が心と体のリフレッシュを図る場所であるサウナが大好きであることと、シェアハウスと同じくサウナ体験やサウナづくりを通したコミュニティ形成につながると考えているからです。
サウナは、リラックスしながら体を温め、心地よい汗をかくことで、日々のストレスを解消し、リフレッシュできる場所です。また、サウナの後には、共通のリラクゼーションスペースで他の利用者と交流する機会が生まれやすいです。
シェアハウスとサウナを組み合わせることで、住む場所とリフレッシュする場所を一体化し、住人同士のコミュニケーションをさらに促進できると考えています。
今後は若い単身者だけでなく、家族世帯や、中高年以上の世代も気軽に入れるシェアハウスや、今のサウナ施設にシェアキッチンや宿泊スペースをつくり、コミュニティの関わりしろをより広げていきたいと思っています。
まとめ
私は、自分自身の経験から、コミュニティの重要性を強く感じ、シェアハウスやサウナを通じて、自然な形での友人づくりや豊かな生活を提供する場を作りたいと考えています。
シェアハウスGOJUUやサウナヲツクルが、皆さんの新しい居場所やつながりの場となり、日々の生活がより豊かになる一助となれれば幸いです。
ご興味のある方は、ぜひ一度訪れてみてください。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※番外編として、霧島にあるコミュニティをご紹介していますので、是非参考までにご覧ください。
番外編(コミュニティに興味を持ってくださった方へ)
霧島にあるコミュニティをご紹介します。読者の皆さんが興味のある活動がありましたら、是非参加してみてください。
①シェアハウスGOJUU国分
霧島市国分にある交流を重視したシェアハウス。
②サウナヲツクル
参加する方々と一緒にDIYでサウナを作るワークショップイベント。ワークショップ参加者にはサウナ無料体験付き。
③CCC(Cleanup & Coffee Club)
休日の朝、まちのゴミを拾いコーヒーを飲む。街で友達を作るためのストリート活動
活動日は下記インスタグラムのアカウントをチェック!
https://www.instagram.com/ccc_kirishima/
④風と土
~風土は”風の人”と”土の人”がつくる~
こどもをまんなかに、あらゆる垣根を越えた多様なつながりが交わりあうプラットホームを作るために活動中。現在拠点となっている物件の改修や、食のイベントを不定期開催中
https://www.instagram.com/kaze_tuchi/
⑤ありガーデン
霧島市隼人町の宮内地区にある町後公園を中心に”ありがとう”の輪を広げていこうとしているプロジェクト
https://www.instagram.com/arigardenhayato/