育毛剤を使うのは恥ずかしいこと?
昨日はWi-Fiを新しく切り替えるために
業者の方が家に来られたのですが
久々に家中大掃除をして
少し前に購入して忘れていた
育毛剤の新しい在庫を発見しました。
私は30代女性ですが
育毛剤を使用するなんてと
驚かれる人の方が多い気がします。
私は登録販売者として10年程働き
薬のご案内を長年してきましたが
薬局なのでデリケートな部分の
医薬品や商品など沢山ありました。
私がドラッグストアで働き始めたのは
まだ10代の頃だったので
幼かったはじめの頃は
例えば水虫・痔の薬や
育毛剤、精力剤、コンドームなどを
お客様がレジに持ってこられたら
色々な事を思う時期もありました。
中には10代の女の子に精力剤の事を聞いたり
コンドームの使用感を故意に聞いて
恥ずかしそうにしているのを見て楽しむ…
というような変態も程々に居て。
そういうやつにはにこっと笑顔で
『詳しい者に代わりますね!』といいつつ
イケメン従業員か店長に代わると
面白くなさそうにそそくさと帰っていきます。
そんな感じで色々なお客様の対応をして
経験を積んでいくうちに
さっきのような変態はそこまで多くはなくて
(少なくもない)
購入しに来る人のその殆どが真剣に悩んでいて
でも病院に行くのも恥ずかしいし
とりあえず薬局に来たけれどわからなくて
仕方なく聞きやすそうな人を選んで声を掛けている
という事に気付きました。
(近くに居てる他の従業員には聞かずに、わざわざ遠くに居てる私に声を掛けてくるなどで)
育毛剤は基本的には高額で
しかもサイズはそんなに大きくないので
万引きがとても多いです。
だからレジカウンターの後ろに大体置いてあり
お客様が空箱を持ってきたり
レジであれ頂戴と言われたら出す
という感じなのですが
レジカウンターの棚にも優先順位があるので
(よく売れるビタミン剤は目線の高さや手に取りやすい位置、あまり売れない育毛剤は棚の一番上など)
私が働いていた薬局は
レジカウンター後ろの棚の
一番上に育毛剤の現品を置いていました。
そして、お客様が空箱を持ってくると
その育毛剤の空箱を持ちながら
レジカウンター後ろにある台に乗り
棚の上部にある育毛剤の現品を手に取って
振り返ってお客様に見せながら
『こちらでよろしいでしょうか?』
と確認するのですが
その時台に乗りながら確認するので
目線は自然と上からになり
頭頂部が良く見えます。
で、大体のお客様に対して
(…その状態はもう育毛というより発毛が必要では…)
と思っていました。
育毛とは今ある毛を育てる事であり
発毛とは新しい毛を発生させる事です。
これはお客様を馬鹿にしている訳では決してなく
少しでも薄毛が気になった時点で
早めに対処しておかないと
どんどん進行する可能性があるので
恥ずかしがらずに早めに自分に合うものを
見つけておいた方がいいですよ!
と全力でお伝えしたいんです。
私は昔からそんな風に思っていたので
自分が最近少し薄くなってきている…と感じた段階で
成分を色々と見比べながら
効果のありそうでかつ比較的安くて
試しやすい商品を見つけ
使ってみる事にしました。
試した結果少し改善されたような気がして
気にならなくなったので使用をやめてしまい
それを昨日久々に見つけたという事で
なんとなくnoteにしてみました。
そういえば凄く印象的だったのが
10代後半位の若い男の子に
『おねえさん…俺、父も祖父も見事に禿げ上がってるから、自分も多分そうなる。今から真剣に対策しておきたいから、どれ使ったらいいか教えてほしいんです…!』
とお願いされた時は
なんてすばらしい考えなんだ…!と感動して
どんな体質なのかや食生活から色々聞きだして
今のその人に一番合いそうな商品を説明しました。
その後嬉しそうに帰られた時は
勉強していて良かったー!と思いました。
私は薬の勉強ももちろん楽しいのですが
お客様の悩み解決の手助けが
出来る事が一番嬉しいので
試験に出てこないような事まで勉強したり
薬剤師や製薬会社の人から色々聞きだして
薬や製品について勉強してきました。
私のようなやつは少なかったので
私が基本は変なんだろうと思いますが
それでも今現在痔や水虫・便秘・薄毛など
恥ずかしいと感じる人が多いもので
悩みを抱えている人は
店員は思っているほど気にしてはいないし
日常茶飯事の事なので
あまり気にせず気軽に相談してみてください。
ただ登録販売者資格を持っていると給料が上がるので
そのためだけに勉強した人は
薬や製品についての知識が少ない事があり
適切でない製品を勧められる可能性があります。
また、薬局にも自社製品があり
本当にオススメの製品ではなく
店の利益を優先させる登録販売者も居ます。
登録販売者と言っても人間なので
デリケートな部分を相談する前に
何度か話しかけてみて
信頼できそうだとか
知識が豊富そうだとか
誠実そうだとか
何か感じる人に相談してみるのが
一番いいかもしれません。