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現代人にこそ東洋医学が必要だと思う理由
私は美容と健康を学ぶためにエステという仕事を選びました。34歳から始めたのでお医者さんとかは流石に無理だとおもったのと、女性の憧れの美について関心が高かったからです。ちなみに私の知人は30歳からお医者への道をあるきはじめました。
エステも解剖生理学など医療に関係ある分野も学びます。以前にお勤めしたサロンの社長は解剖生理学の知識ならだれにも負けないと豪語していました。その姿をみていてなんですが、私達はお医者さんではないので、お客様が求めているものってそういう知識じゃないよね?と思うようになりました。実際、あまり知識が詳しいと「医者まがい」と揶揄されることが多いので私は理詰めは今の仕事に向いていないと思うようになりました。
それについては自分でも正解だったと思っていて、先日、お顔にストレスがたまるという話を書いたとき、私は頬骨に老廃物がガッツリついていて、耳下腺に溜まっていたという話をしました。そのとき、歯医者の方から顎ですよといわれました。確かに顎下、オトガイは自律神経系につながっています。指摘があったので、ケアをしてみて思ったことがありました。以前もケアしていて思ったのですが、再確認になりました。確かに正解ではあるかとおもうんですが、悪い部分って治療ならまだしもケアっていうのは逆効果であることも多々あります。腰回りのお肉が気になるからたくさんもんでといわれて、しっかりもんだら、「揉み返しがひどかった」なんてことがあります。つまり悪い部分って直接のアプローチがリスクになるということがケアの場合は往々にしてあるのです。
というのも、治療の場合は病巣を取るということが目的ですからね。ちなみに東洋医学の場合は直接その原因にアプローチするというをしないという考えです。例えば自力では這い上がれない大きな穴に落ちたとしましょう。ヘリコプターではしごをおろしてもらってそのまま引き上げてもらうという感じが西洋医学です。東洋医学の場合はロープだけおろしてもらって、自力で這い上がっていくという感じですかね。そのロープとなるものが五行説だと考えます。(穴に落ちたという例えは病気になったわけではない状態としてここでは考えて話を進めます。)
つまり、自力で解決していくという力をつけるとともに、解決していきながら何が起きているなどもちゃんと確認していくということも出来るのです。自分が落ちた穴の深さ、そして上りながらなぜ落ちたか?などもわかるようになっていきます。一番深い穴の下にいるときに、急に穴の真ん中位に行けると恐怖だったり進み方もわからなくなり、また落ちてしまうかもしれません。東洋医学というのは、今の自分の考え、体力に合わせた改善をしていくので力をつけながら登ることができます。自力で登るので途中まで登れば
上りかたのコツはもうマスターしているために落ちることはないわけです。
私は東京で仕事を始めたときに、東京の人は改善がむずかしいかもしれないと考えました。西洋医学に染まりすぎていて、しかも西洋医学が万能になりすぎている考えだからです。でも実際は病気の方のスピードの方がはるかに早いので、西洋医学の進歩を病気が超えている状態もあります。治らない病気というのも存在します。コロナもですが、新しい病気に対しては医学が立ち向かえないときもあるのです。私が思うに、医学も発展を遂げるまではかなりの失敗がありました。そういった試行錯誤があってこその発展です。ただ物事に永遠もなく、新しい課題というのは生きている限りはあるわけです。
同じことというのは続かないのですが、パターンは似ていることがあります。だからこそ、理由や理屈を理解できていれば、どんな分野でも改善であったり、解決の方法を見つけられるようになれます。穴に落ちて自分のちからで這い上がるのと何もしなくて助けられるでは、助かった後の人生が100%変わります。同じように落ちても助かりかたが違えば知識、体力は全く異なるようになります。
現代人は問題が起きると対応できなくなってきていると感じることが多いですし、言っていることとやっていることがやっぱりズレているということが多々あります。それは経験もせずに治ってしまっているからかもしれません。本当の財産というのは知恵を含む資産だと思います。お金をあげることは悪、稼ぐ力を与えることが善だといわれますが、私は後者のように善を与えられる人間になりたいと思うからこそ簡単な答えで終わらせない方法を日々研究しています。