お天気と身体のつながり
梅雨の季節ですね。
雨降りはなんだか気分があがりません。
天気のいい晴れた日は自然と活発な気分になりやすいです。
でも、この梅雨の時期も自然や生物にとって必要で貴重な水源です。
特に日本は昔から稲作農業の国です。
水田はお米を収穫する目的と梅雨に降るたくさんの雨水を溜めてゆっくりと地中に染み込ませて地下水に流すという役目もあるそうです。
まさに日本の地理や気候、人の営みが日本の風土としてうまくバランスしています。
秋には美味しい新米が食べられるかな。雨による恵みですね。
こんにちは、大阪で日だまり活動をしているいくちゃんです。
大阪で頭痛専門の治療院をしています。
頭痛で悩んでおられる方は、
天候の変化で、雨の日や雨が降り出す前から頭痛が始まります。
特に梅雨の時期はとてもツラいです。
いったいどうして雨の日に調子が悪くなるんだろう?
低気圧? 湿気? 温度の変化?
それを自分の身体で何を感じて、どんな反応が起こっているんだろう?
今回は、天気と頭痛のお話です。
まだ日本人が稲作を始める前の「太古の昔」で例えてみます。
晴れた日
私たちの祖先は、晴れの日は槍を持って食糧となるウサギやシカを求めて野山に出かけました。
野犬やクマがいるかもしれない危険な野山を駆け回って狩りをしていました。
交感神経がフルマックスな状態です。
狩りの最中は、受けてしまった少々のケガの痛みなど感じません。
狩りの緊張や興奮で体中にアドレナリンが多量に分泌されています。
アドレナリンの作用は
心拍数、血圧を上昇させる
集中力を高める
鎮痛作用を高める
医療の現場では、このアドレナリンの痛覚を麻痺させる作用を利用して局所麻酔になどに添加することで、末梢血管を収縮させて麻酔の効き目を持続して、さらに増強させます。
以前、大阪メトロの地下鉄の階段でスッテンコロリンと転倒したことがあります。
恥ずかしさのあまりすぐさま立ち上がりました。そして何事もなかった風を装って立ち去りました。
痛みはなかったのに、家に帰って落ち着いたころから膝に痛みが出てきました。みてみると少し熱をもって腫れていました。
傷を確認したら、「お〜、なんか痛い〜」
きっとこれがアドレナリンの作用でしょうね。
話を太古に戻します。
一方、雨の日は
狩りには行かず洞窟の奥で
家族や仲間と焚き火にあたり
ゆっくりと身体を癒す日。
低気圧では自律神経は自動的に副交換神経が優位となります。
そして身体の治癒が始まります。
このときに起きる治癒反応が「炎症反応」です。
炎症反応は身体を治すための治癒の過程のひとつです。
血管が拡張し
血流が増し
発熱や
腫れが起こり
そして、痛みや倦怠感を伴います。
炎症反応とは
不調やケガから治癒に至るまでの
必要不可欠なものです。
炎症反応の過程(プロセス)をなくして治癒(ゴール)はありません。
これらの反応は
私たちの意志とは関係なく
生命力のごく当たり前な
自然な動きです。
「治癒」として
勝手に始まります。
不調だと感じていた症状は
治癒反応の徴候だったのです。
しかし、その自律神経がバランスを崩して低気圧に過剰な反応を起こしてしてしまうと、ひどい頭痛になります。
「日だまりショット」はその自律神経のセンサーとなっている頚椎の二番を、手のひらでそっと自然な状態に整えます。
参考書籍