日常に馴染んだ“孤独のグルメ”
先月からでしょうか、我が家は夕方になるとドラマの“孤独のグルメ”を観るスタイルが定着しました。
現在こちらの地域では平日の夕方になるとそのドラマが放送されているのです。
孤独のグルメを知らない方も、名前を聞いたことはある人が多いのではと思いますが私もその1人でした。
「おじさんがご飯を食べるドラマ」という漠然としたイメージしかなかったので、見る機会もこれまでなかったのですが、見始めたらとても面白いのです。今日は勝手きままに孤独のグルメについて語ります。
①おじさんのイメージが違った
見始める前の勝手なイメージでは、てっきり社会にくたびれたおじさんのプライベートが舞台なのかと思っていました。
しかし主人公の井之頭五郎は貿易商を営んでいて、仕事の傍らで食事をするのです。つまり身のこなしは常にスーツと整ったヘアスタイル。
私が思っていたより品のある出たちで、まずそこにギャップがありました。
②店探しに対する熱い心
「腹が…減った…」というセリフを皮切りに彼は店を探すのですが、自分の足で歩き回って今日食べるものを決めます。その際、スマホや口コミは一切取り入れずに自問自答しながら選ぶのです。現代人と相反するその姿はまさに狩人。気合いの入れようがおもしろおかしい。
③食事にテンション爆上がりおじさん
彼は見た目のイメージだと寡黙で体型のせいもあってか食にさほど関心はなさそうなのだけど、彼の脳内では常に食事に関する心の声が駆け巡っているのです。メニュー選びにも余念がありません。常に真剣勝負。
そして食事を始めると脳内実況と宴が止まらなくなります。後半になるとリズミカルな音楽になってそこから満腹に向かって畳み掛ける感じが好きです。おじさんが食べているだけなのに汚くないし、ずっと見てられる。
④井之頭五郎の語彙力
シリーズが10もあり、1シーズン10作品以上ある作品でかつ、食事に縛られたテーマなのに「美味しい」という表現を無限に言語化しているところが勉強になります。美味しさって「美味しい」だけじゃないんだなと改めて感じますしそこらの食リポよりも素晴らしいのです。
⑤平和でいい
1話完結のドラマですが、大半は食事をしているだけなので話の中に大事件もないのです。それがいい。強い刺激もなくて、ただおじさんがご飯を美味しそうに食べる姿が平和でいいのです。
そんなわけで井之頭五郎と夕食を共にするスタイルが定着した我が家なのでした。
でも金曜は放送がないから今晩は寂しいのです(笑)