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【一口馬主】馬体のデータ分析(計測項目詳細)

下記の記事で馬体のデータ分析についてご紹介しました。

今回は各計測項目の詳細についてご紹介したいと思います。

なお計測項目は今後のデータ分析において、追加、削除をしていく予定のため、履歴も記載しておきます。

履歴

  • 2023年7月3日  初版

  • 2023年10月12日 更新:計測項目を増


データ:基本

各クラブの募集要項の数字をそのまま使用する項目です。
詳細は割愛します。

  • 性別

  • 体重

  • 体高

  • 胸囲

  • 管囲

  • デビュー時想定体重
     一口馬主DBの馬体重成長シミュレーションで算出

データ:定量的

募集時の写真や動画からある程度定量的に計測可能な項目です。

馬体全身

  • 体高と体長の比率
    体高(き甲~蹄冠)と体長(前胸~臀端)の比率です

体高と体長の比率
  • 体長に対する胸、背中、腰の比率
    体長に対する、胸(前胸~き甲)、背中(き甲~腰前)、腰(腰前~臀端)の比率です。

体長に対する胸、背中、腰の比率
  • 体長と胸深の比率
    体長に対する、胸深(き甲~胸下)の比率です

体長と胸深の比率
  • 顔と首の比率
    顔(唇端~項)と首(項~き甲)の比率です

顔と首の比率
  • 首と体長の比率
    首(項~き甲)と体長(前胸~臀端)の比率です

首と体長の比率
  • 顔と体長の比率
    顔(唇端~項)と体長(前胸~臀端)の比率です

顔と体長の比率
  • 体高と脚長①の比率
    前肢脚長(胸下~蹄冠)と体高(き甲~蹄冠)の比率です

体高と脚長①の比率
  • 体高と脚長②の比率
    前肢脚長(脚の付け根~蹄冠)と体高(き甲~蹄冠)の比率です

体高と脚長②の比率
  • 体高と脚長③の比率
    後肢脚長(脚の付け根~蹄冠)と体高(き甲~蹄冠)の比率です

体高と脚長③の比率
  • 脚の長さ①
    前肢脚長(胸下~蹄冠)の長さ
    「体高」と「体高と脚長①の比率」を元に、脚の長さの絶対値を算出

脚の長さ①
  • 脚の長さ②
    前肢脚長(脚の付け根~蹄冠)の長さ
    「体高」と「体高と脚長②の比率」を元に、脚の長さの絶対値を算出

脚の長さ②
  • 脚の長さ③
    後肢脚長(脚の付け根~蹄冠)の長さ
    「体高」と「体高と脚長③の比率」を元に、脚の長さの絶対値を算出

脚の長さ③
  • 肩の角度
    肩甲骨の角度をイメージして測定しています

肩の角度
  • 骨盤の角度
    骨盤の角度をイメージして測定しています

骨盤の角度
  • 腰高と体高の比率
    腰高(き甲~腰骨)と体高(き甲~蹄冠)の比率です

腰高と体高の比率

馬体脚元

  • 前腕と管の比率
    前腕(脚の付け根~膝)と管(膝~球節)の比率です

前腕と管の比率
  • 前腕+管と繋の比率
    前腕(脚の付け根~膝)と管(膝~球節)を足した長さと、繋(球節~蹄冠)の比率です

前腕+管と繋の比率
  • 膝の角度
    前腕と管の角度です

膝の角度
  • 前肢の繋ぎの角度
    管と繋ぎの角度です。
    繋ぎの角度については、管ではなく地面との角度とする場合もありますが、計測のしやすさなどから今回は上記としています。

繋ぎの角度
  • 脛と管の比率
    脛(脚の付け根~膝)と管(膝~球節)の比率です

脛と管の比率
  • 脛+管と繋の比率
    脛(脚の付け根~膝)と管(膝~球節)を足した長さと、繋(球節~蹄冠)の比率です

脛+管と繋の比率
  • 飛節の角度

飛節の角度
  • 後肢の繋ぎの角度
    管と繋ぎの角度です。

後肢の繋ぎの角度
  • 後肢の踏み込み角度
    後肢を踏み込んだタイミングにおける管と地面の角度です

後肢の踏み込み角度
  • 後肢の踏み込み時の飛節角度
    後肢を踏み込んだタイミングにおける飛節の角度です

後肢の踏み込み時の飛節角度
  • 後肢の蹴り出し角度
    後肢を蹴り出したタイミングにおける管と地面の角度です

後肢の蹴り出し角度
  • 後肢の蹴り出し時の飛節角度
    後肢を蹴り出したタイミングにおける飛節の角度です

後肢の蹴り出し時の飛節角度

データ:定性的

写真や動画から定量的な測定が難しい項目です。
極力一定の評価となるように、自分なりの評価基準をもって確認しています。
全般的に、○、△、×の3パターンで評価しています。

歩様などの状態、印象

  • 顔の印象
    好みの問題もありますが、基本的に気品や雰囲気がある場合を○、ぼやっとしている不細工な場合を×、それ以外を△としています。
    正直なところ、この項目については参考程度に記録するようにしています。
    いずれデータがたまってきた場合に、何かしらの傾向が見えるとラッキー程度に考えています。

  • 歩様の印象
    リズムが良いか、ぱっと見て早そうか否かで判断しています。

  • 背中の柔軟性
    歩様の印象と似ていますが、背中がリズムよく弓なりに湾曲しているかを確認しています。

  • 肘離れ
    最近あまり参考にならないのでは?と思いつつも、前駆の肘離れを評価しています。

肘離れ
  • 繋ぎの柔軟性
    前脚が地面に接したタイミングでの球節の沈み込み具合を評価しています。
    馬によって、まったく沈み込まない場合と、ぐにゃりと沈み込む場合があり、興味深いポイントです。
    なお、後肢については100頭ほど確認したものの、ほとんど差分を見分けられなかったため、対象外としています

繋ぎの柔軟性
  • 前脚歩様のタイプ
    前脚の歩様が正肢、内向、外向のいずれかを確認しています

  • 飛節のブレ
    後肢の着地時に飛節がブレているかどうかを確認しています

筋肉の状態

  • 前駆:棘上下筋
    肩関節当たりの筋肉の状態を確認しています。

前駆:肩
  • 前駆:上腕三頭筋
    上腕三頭筋付近の筋肉の状態を確認しています。

前駆:上腕三頭筋
  • 後躯:中殿筋

後躯:中殿筋
  • 後躯:大腿四頭筋

後躯:大腿四頭筋
  • 後躯:大腿二頭筋

後躯:大腿二頭筋
  • 後躯:半腱半膜様筋

後躯:半腱半膜様筋

測定の難しいポイント

測定の難しいポイントを少しご紹介します。

き甲

最も悩まされています。
き甲が抜けている馬であれば問題ありませんが、募集用の写真を撮影するタイミング(1歳~1歳6か月)の場合、き甲が抜けていない馬が非常に多くいます。
まったくき甲がわからない馬もいますが、肩甲骨の位置をイメージし、肩甲骨の中心を通るような線を描くことで決めています。

き甲がわかりにくい例①
き甲がわかりにくい例②

脚の付け根

これも悩ましい項目ですが、尺側手根伸筋の上端部付近としています。

人間と違ってここも見分けがつきにくいです。
毎回膝ってどこやねんと思いますが、50頭もやると、なんとなくピンポイントで指定できるようになります。
私の場合は橈骨の下端付近を膝として計測しています

骨盤の角度

最も苦労したポイントですが、おそらく最も不正確な測定しかできなかったと考えています。
骨が浮き出ていたりなどしないため、一律の基準にのっとって測定できたか自信がない項目です。

計測を断念した項目

胸の厚み

前からの画像を元に胸の厚みを計測しようとしましたが、一律の計測ポイントを定めることができず、断念しました。
下記のような画像から計測するのはかなり無理がありました。

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