competition
6月のはなし
はじめてcompetitionに出てみた。
誰かと作品を競うのは高校生ぶりで、正直優劣をつけられるのは怖かった。けれど、高校を卒業してから、自分の創るものに対してマイナスな意見を貰える機会が無いのが歯痒かった。
完成した作品を見てくれた人にどうだった?と聞くと肯定的な意見をくれることが多い。もちろん嬉しいしありがたいけれど、でもそれは知り合いだから、という要素が大きく入っていると思う。(私自身も中々友達の作品に良くなかったよ、とは言えない!)
特に去年は良いように受け取って頂けることが多かった。だからこそ、褒められたり肯定されてばかりいると逆に不安になる。シビアに、良い意味で冷たく見てもらえる場所が欲しかった。
結果はやっぱり甘くなく、賞も取れなければ沢山あった海外への招致も1つも頂けなかった。
でも、色んな国の方からのアドバイスが沢山知れて嬉しかった。振付家やアートディレクター、舞台評論家など幅広い方にアドバイスをもらった。
1番印象深かったアドバイス
「この作品は私に開くことも、知らせることも無く、私は部外者だと感じた。それは興味深い芸術にはならず、ただ遠くにとどまった。」(英語を翻訳したので全部正しいかはわからないけれど、多分こんな感じ)
踊りはアートだから、この意見が全てでは無いし、中には褒めてくれたり、伝わったよという声も頂けた。
けれど、アートだから、あくまで私の表現だから、伝わらないならそれでいいわ。ではなくて、より良くなるための言葉には痛くても耳を傾けたい。自分勝手に創れるからこそ、他者の意見は大切にしたい。
competitionに出ているから、もちろん共感を得られて、良いように評価してもらえることを期待していた。けれど、心のどこかでばっさり切られるのを求めていた。
とはいえやっぱり終わった後は悔しくて、やっぱりダメか〜とか思っちゃったり、中々素直にはなれなかったけれど。笑
高校時代は面白さや斬新さを。
2020-2022は動き、踊り、というよりは嘘をつかない、その時の身体はどうか、みたいな考え方で作品を創った。
そして最近、表現したいことや、踊りに対しても、また少し変わってきた。
外の世界に揉まれるせいか?大人になるほど自信は無いし、他の方の才能ばかり光って見えるし、ついついコンプレックスに目がいくけれど。
これからも地道にやっていきたい。
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