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Elio Fiorucciの展示を鑑賞する

先日、行きつけの複合美術館Triennale MilanoでElio Fiorucciの展示を鑑賞した。「Fiorucci」と聞いてピンと来る人、そうではない人がいるとは思うが、2000年代前半に東京近郊住まいで高校生以上だった女性なら、多くの方がその名を耳にしたことがあるのでは、と思う。

今回は、彼の没後約10年へのオマージュの展示のため、勿論れっきとしたファッションでありアートではあるが、かなりポップなため、シマ子としてもいつもの鑑賞記録とは少し趣向を変えて(⁈)、遊びを交えて展開することにしてみた。

なつかしさ満載!
2004年に展開されたLove Therapyの小人たち。今見ても好き😊

Elio Fiorucci(Milano、1935-2015)のクリエイティブな側面を探る展覧会。1960年代にスタートした彼のブランドは、イタリアのコスチューム、ファッション、現代アートシーンに革命をもたらした。彼のコンセプト・ストアは、世界中の衣服、レコード、出版物、未発表のオブジェを初めて一般の人々に提供しただけでなく、知識人、パフォーマー、アーティストを魅了する現代音楽とアートのステージとして、ハプニングやパフォーマンスの参照点としても機能した。回顧展は伝記的な意図を持っており、彼の人間的、起業家的、文化的な波乱を含み、彼の人物像に新たな視点をもたらす。展覧会全体は、Elio Fiorucci本人の声(未発表のレコーディングによるもの)で構成され、個人的な瞬間をたどりながら、デザイナーの歴史の他の主人公たちの声と対話する。

展覧案内より

展示の設営風景
遠景でもカラフルで可愛い!
19時を過ぎるとかなり混みあうが、仕事場が割と近くのため、早くから見始められたのは都合がよかった。この写真の女性1人しか紛れ込んでいないのは奇跡🍄

Fiorucciは、音楽やアート作品の中で服やアクセサリーを販売する場所にすることで、ショップのコンセプトに革命を起こした。デニムをセクシーなものにし、有名なエンジェルのグラフィックをあらゆる服にプリントした。また、クリエイティブな才能の一端をインテリア・デザインにも注ぎ込み、色とりどりの小人や、その他の欲望のオブジェを生み出した。そして、ファッションとアートに対する彼の遊び心溢れる発想が、今日欠けているのは決して無駄なことではない。

展覧案内より

①カラフルレンジャーFioruccer

今でもクリスマスの頃のCMに使われそうな図。
「さぁ皆、世界を虹色に染めに行くわよ~!あっ、ブルーがいない!まだ寝てるのかしら?」と語る女戦隊グループ、Fioruccerのメンバーたち、みたいな?
それはさておき、こんなグリッターのレギンス、あったら欲しい😆
この左側のブーツに似た、もう少し丈のあるものを、大昔ロンドンで買った記憶が。。。
白だと汚れが目立って2年しかもたなかったけれど。

なんとなく全体的にエアロビのコスチュームをお洒落にした感じ、かな。       

【○○デパート1階婦人靴売り場よりご案内】
ショート丈ではなく長靴をご所望の方へ。
毎日の気分によってクロスワードパズルができる一石二鳥のレインブーツ。
販売初日から長蛇の列で残りはわずか3足となりました。

ところで、私は大概、最後までパズルを埋められずに諦めて紙をくしゃくしゃに丸めてポイするタイプ。皆さんは?

ちなみに、現在のFiorucciの商品購入のサイトがあったので、参考までに載せておこう。昔と違って値段がミドルブランドにも負けず劣らずになっているから恐ろしい。


②Fiorucci氏の年表

Fiorucci氏が生まれてから活躍するまでの変遷が可愛らしいイラストになって壁に描かれている。

戦争で疎開して幸せな幼少期を過ごした、みたいな話
お父さんのスリッパ屋は戦火を免れて存続する。学校が大嫌いなElio少年はお父さんの手伝いをし、修道女の靴のようなスリッパをぴちぴち女子のセクシーな靴に見立てた、みたいな話

途中の写真を撮っていないので(あまり面白くなかった😅)、織りネームの写真で紛らすシマ子🤫

歴代の織りネーム①
歴代の織りネーム②
その天使のがFiorucciとしては一番有名
中年となったElio。イビザでUnisexのジーンズを履くのが大変な女性軍団を発見。海辺で女性の尻と脚を好機の目で眺めていた彼だが、彼女たちに似合うデニムの開発を始める、みたいな話
臀部側の股上を2センチ下げ、ファッションジーンズなるものが誕生


③世界へ

1974年に、現在もなお若者のショッピングゾーンの1つであるMilanoのVia Torinoに路面店をオープン後、世界の主要都市に次々と店舗を拡大したFiorucci氏。1980年代には遂に日本にも店舗展開がされることになる。当時の写真が展示されていたので載せておこう。


④Fiorucciレストラン

ファッションアイテムに留まらず、レストランの営業も開始したFiorucci氏。メニューもあったのでさっと読んでみたが、虹色のパフェがあるとか、キラキラのジュースがあるとか、小人の似顔絵付きハンバーガーがあるとか、そういう差別化の一品があるわけではなかった。その辺は日本の「かわいい」文化とは全く違うようで、しかし味で勝負するようなラインナップでもなく・・・恐らくそんなに長持ちしなかったのではないか、と推測する🫠

ハイジが住んでいそうな山の風景のポスター
しかしVia Torinoはミラノの中心Duomoから続く通りで、自然など一切ない。
先生「それって、どうなんでしょう・・・?」
シマ子「はいっ!」
先生「シマ子さん、どうぞ!」
シマ子「イメージと違いすぎは良くないと思います!!」
イラストはカラフル
この中に砂糖がまぶされたゼリーや飴やBiscottiの類が入って売られていたのでしょうかね?
しかし、左上のじゃじゃ馬ならしガールのイラストが凄すぎて、、、この中には何が入っていたのか気になりませんか?

⑤Kawaiiがいっぱい

Fiorucci氏の部屋を再現した空間とその付近の展示物から、独断と偏見で、とてもKawaiiものを集めてみた。

住みたくはないけれど、元気が欲しい時に立ち寄りたくなる部屋、という感じ
何でも屋、リサイクル店、もしくは蚤の市の雰囲気大。
個人的には、手前のポーチが気になって🦄
ザ・昭和を彷彿とさせる壁
知り合いの家に行くと、姉&兄さんの部屋の壁がこんなだった、ということがよくあったな
こっちがお兄さんの部屋か、だってセクシーだもの👻
お尻のかたちが綺麗すぎて、Raffaelloの天使だけじゃなく私も十分見惚れた😂
これ、恐らくGraziaというファッション雑誌の付録だったのでは、と思いますが、こんなのがついてくるなら、雑誌に興味がなくても買う、というのは、日本もイタリアも一緒らしい。。。そういうことを昔、やらかしたなぁ、と💦

⑥フェティッシュ

ピンヒールを履いた足の甲のカーブにそそられてやまないシマ子の個人的な趣味からのご紹介、特選の「足」コレクション。

Carolina Herreraの香水瓶を彷彿とさせるヒールだなぁ、と思ってじっと眺める👀
Carolina Herreraのサイトより
左上のリスさんも気になりますが、いつぞやのダンスの発表会の衣装がほぼこのような感じだったので、思わず「懐かしいっ」と写真に収めてしまった私。あのコルセットは一体どこで着ればよいのか…高かったから捨てられず、いまだに箪笥の奥に眠っている…💤

⑦Love Therapy

たまたま、若かりし頃自分が持っていたTシャツが展示されていたので、敢えてカテゴリーを作り〆にしてみた🤭私のはピンクの🩷だったけれど、当時はこの朱色と悩んだ記憶アリ。確かあの頃は、Tシャツ一枚、3000円とか3500円だった気がするが、現在はもう全く手が出ない値段に。。

袋も下げ札もイチイチ可愛くて、捨てるものが見当たらなかったLove Therapy。それでも、引っ越しの時に全部捨てたはず…🫥
映画「アメリ」の小人とは違うのだけれど、これを見るとなんとなくあの小人を思い出してしまうのは私だけでしょうか?
こんなノートがあったら、今でも欲しいと思ってしまう。。。
原画もかわいい

可愛さと色の洪水に圧倒されながらも、ポジティブパワーをもらったシマ子。この展示は3月まで開催されているので、ストレス解消にもう1度か2度、行こうと思っている。

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シマ子
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