見出し画像

大河津分水通水100周年、新たな100年へ

1.設立の背景

 信濃川や中ノ口川などの堤防決壊による水害は3年に1度。その度に越後平野は壊滅的な被害を受けました。ひと度あふれ出た濁水はなかなか引かず、「こもり水」として恐れられました。
 明治29(1896)年7月22日、歴史に残る大水害「横田切れ」が発生しました。長岡から新潟まで、越後平野のほぼ全域が一面泥海となりました。これをきっかけに大河津分水を求める声が一段と強まりました。
 15年の歳月と述べ1,000万人の人出を費やして、通水したのが大正11年(1922年)のことです。当時、「東洋のパナマ運河」とも呼ばれた大事業でした。
 5年後濃川下流部では水不足となり、新潟市では海水が川を逆流し、水道から塩水が出てくる状況となりました

2.100周年事業

 おいらん道中として有名な2022つばめ桜まつりの100周年特別演出(4月4日〜17日)から始まり、100周年記念企画展やあの人気番組の「出張!なんでも鑑定団in燕市」の公開収録など様々な関連事業がありました。


3.新たな100年へ

 現在大河津分水路は、水を流す力の低下や、コンクリート製の河床の老朽化が進んでいて、洪水や地すべりの危険性が高まっています。この対策として、河口を広げ、河床を固める改修工事が始まっています。この工事は、2032(令和14)年までの18年をかけて行われる予定です。
 また、郷土史書『郷土史燕』の、大河津分水特集号を刊行等、100周年記念事業はこれからも行われます。上記の大河津分水通水100周年関連事業一覧をご覧ください。

◯周辺情報 / イベント


・魚道観察室(開館期間:4月~11月)
 洗堰の脇につくられた、魚道を通る魚を観察できる施設です。 3部屋あり、季節によってさまざまな魚たちを観察することができます。

・せせらぎ水路
 
信濃川の自然を身近に再現した水路です。 上流には観察窓があり、魚道も兼ねている川の中の様子も見られます。

・つばめ桜まつり
 
美しい桜並木と歴史ある分水おいらん道中で有名なつばめ桜まつり。「2023つばめ桜まつり」は、夜桜ライトアップや4年ぶりに屋外で開催するメインイベントの「第78回分水おいらん道中」が行われます。

■開催期間/4月3日(月)~16日(日)
■実施予定場所/【夜桜ライトアップ】 大河津分水桜並木、JR分水駅
                   <時間>18時~21時半まで
        【協賛媒体掲出】大河津分水桜並木、大河津分水さくら公園

詳しくはこちらをご覧ください⤵️



信濃川大河津資料館
ホームページ⤵️


参考


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?