だから、そう言う好きじゃないんだってば。

 働いていた時、組合の組織の中に、女性部なるものがあった。

 子供の頃から男の子と間違われることが多かったし、ままごと遊びよりサッカーや野球の方が好きだった。だから男とか女とかじゃなく、好きなことをすれば良いと思っていた私にとっては、わざわざ男女を分けてまで必要なのか❓と違和感のある組織だった。
 しかし、男尊女卑の歴史や、現場でも対等ではない待遇を肌で感じ、必要かもと思うところもあった。

 例えば、朝のお茶汲み。
 今は当然ながら自分のお茶(好きな飲み物)を自分で入れるけれど、当時は若い職員が全職員のお茶を入れていた。少々乱暴な言葉遣いも、男は許されて女は許されない。いやいや、そこに差をつける意味がわからない。ダメなものはみんなダメでしょ。(笑)生理休暇や育児休暇なども、戦って得た権利らしい。

 職場でそんな組織があったものだから世の中は、みんなそんなものだと勘違いしていた。
 でもそう、まだまだ世の中は、男性社会だったのだ。

 そりゃあ、普通に生きていても、変わってるって言われるわ。

 自分以上の自分になる必要が分からず化粧はしない、流行より自分の好きを大切にする、酒は飲みたい時に自分のタイミングで注いだ方が美味いし馬鹿みたいに酔わない。だから誰にも注がない。

 だから、女といると男になる男も、男といると女になる女も苦手でしょうがなかった。
 性別関係なく合う人は合うし好き。
 でもね、男としてじゃないんだってば。
 でもね、わからないんだ。そう言う人種は。
 困ったもんです。あー本当に。
 
 あんなに会話のリズムが合う人はいない。初めてと言っても良い。良い年になって、こんなにも友だちになりたいって思える人と出会えるなんて!

 なのに。
 
 好きだと誤解された上に、マインドコントロールされていたなんて❗️
 
 あー不覚!
 でもそれはまた、次の話。 

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