JSB LAND開幕 STARSの亡霊はどこに行った?
2023年2月に始まった三代目のSTARSツアーが全32公演駆け抜けて9月24日にファイナルを迎えました。STARS、あまりにも良かったんですよ。すごく良かった。三代目がいい空気を纏って戻ってきて楽しそう。それ以上のことなんてあるか?ある?ないよ、ないんだ!という気持ちでいたわけです。ドーム公演初日のチケットの当選を確かめ、名古屋に向かう準備をし、前日どちゃくそな風が吹いて新幹線動かないかもというときでさえ「まあ、ほんとにどうしようもなかったとしても私にはSTARSがあるから…」と思っていました、本当に。そのくらいにSTARSツアーは三代目と三代目のファンには大満足のツアーだったんじゃないかと思います。STARSに囚われたまま名古屋に向かいSTARSのライブ音源を聴きながら「はあ……STARS」となっていたんですよね、富士山がみえないほうの窓側の席に座りながら。そうは言っても無事に名古屋に着き友人と合流しナゴヤドームもといバンテリンドームナゴヤに向かうころにはライブ前特有のワクワクにすっかり支配されていたんですけども。おみさんのアリーナツアー、今市隆二くんのリリナイ、三代目のアリーナとずっとドームから離れていたので物理的にでかいドームを視界にとらえたときはでっけえな!!!というシンプルな感想でいっぱいになったりもしました。ドーム、でっけえね!!!
JSBLAND、ざっくり言うならドームの敷地内に入った瞬間からMATEもワクワク楽しいランド!という感じなんだろうと思うのだけど、その仕掛けが南国ベースの植物たちをあちこちに配置する、というのがなんともかんとも最高にかわいくて大好きだ。南国っぽい植物おいてみたけどMATEたのしい!?って言われたら困惑しながら「MATE楽しい!!!!!」って必死にこたえる。楽しくなると思って南国の植物を飾ってくれてありがとう。ベンチにもいっぱいあったけどベンチが氷みたいに冷たくて座るどころじゃなかったけどありがとう。ライジーは楽しそうでした。
会場内も、いつものライブとはずいぶん様子の違う音が流れていてまず困惑するのですが「あれ……いま象鳴いた…?」とか「鳥…めっちゃ鳥……大自然……」みたいになっていてもうずっとにやにやしています、私が。そしていつものクソ邪魔柱が相変わらずドチーーンといらっしゃって、しかも柱が木になってるじゃないですかwwwww 待って、柱はスッとしてるけど木になっちゃうと枝葉がよけいに邪魔になるんだけどwwwちょwww想定外wwwwwwwwwみたいに感情が行方不明になり一旦売店でポテトを買うために席を離れました。ポテトは美味かった。ライブ前のホットスナック、助かる。席で食べていいか分からなかったから通路で無の顔になってもぐもぐ食べました。ちなみに木は布みたいなのをかけてあっただけみたいで、オープニングが始まってすぐにするっとなくなりました。柱ごとなくなったらよかったのに!
三代目のみなさんがみせたいパフォーマンスと、叶わないだろうけど観てみたいなっていうファンの夢みたいなパフォーマンスってあるじゃないですか。わたしは三代目がみせてくれるものにちっとも不満を持ったことはなくてセトリが変わっていくことだって「そりゃライブだからね」で済ませられる人間なんですけど、それでもやっぱりあったんですよね。幻のAngelだとか伝説なんて呼ばれてしまっているけれど、今市隆二くんのバックで岩田剛典くんと山下健二郎さんが踊ってくれた、あれです。まさに伝説でしかなさすぎる、あれ。
ソロのパフォーマンスの時間、あとツインボふたりだけのバラードタイムに席を立つ人が多いことが本当に気になっていました。珍しく途中でトイレに行きたくなりツインボのうたがおわった瞬間にトイレに行ったことがあるんですけどトイレでおしゃべりしてるだけのひとたちがたくさんいたことに本当にびっくりしたんです。もしかしたら全然ちがう理由でトイレにいたのかもしれないし、本当の理由は分からないけど、そこにしゃがんでスマホみておしゃべりする時間なんだ?いまは…?という、なんともかなしい気持ちになってしまったことがありました。
とりあえず話をソロコーナーにうつします。
わたしの考えはこのときに呟いたとおりで、本当になんでやらないんだろうなっていう気持ちでした。ソロの音楽は大好き、それぞれのやりたいものが見事にちがう色になっていて個性が爆発していて素晴らしい。それを三代目のライブのなかのワンコーナーとしてやることも、そりゃそう!大事だよね!でもさ、ほかの六人は?他の六人のファンは?いま、この瞬間ずっと「三代目JSOULBROTHERS」のライブ中なんだから、出ておいでよ!って思ってました。
出 て き ま し た 。
2023年、すごい。とんでもない。すごいぞ。三代目、まじですごい。CHAINBREAKERのイントロが聴こえた瞬間、いま!?この序盤のタイミングで!?もう!?え、えええええ!?と思っていたら、ねえ!ねえ!!!おみちゃんの声じゃない、待って今市隆二ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おみさんと今市隆二くんがCHAINBREAKERを歌うんですよ、そんなこと想像できますか?パフォーマーも踊ってるんですよ、そんなことあります?一瞬で足もがくがくだし頭は弾け飛んだし瞳孔はひらいたまま戻ってきません。からのTUXEDO!!!!!!!!!待って!ねえ!待って!!!!!この流れでいくとまさかねえ待ってこの声は、オミーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まじで泣きました。初日、ひとりだったのですが垂直に50回くらい飛んだ気がする。本当に申し訳ない気持ちはある。あとずっと頭抱えてあわあわしてたし狂気の音が口から漏れ出ていたと思う。本当に申し訳ない。
TUXEDO、会場全員を撃ち殺すはちゃめちゃにかわいいポージングがあって、あれで今市ソロのときには毎度撃ち抜かれて気絶してたんですけど、私の記憶にはあまり残っていないけれどあれを多分七人がやったんです。テイキューーバック♡♡♡って。ドーム、全員気絶したでしょ?しましたよね?わかる。ぜったいに見て。今市隆二くんを見ろとはこの際いいません、でも推しの「テイキューバーーック」を浴びて無事に気絶してください。あとやっぱり元祖の今市隆二くんも一回くらいは見てください。
ああ、これが見たかった!これだよ!!嬉しかったです、本当に。あの瞬間、だれもさみしくなかった。あの会場にいた全員嬉しかったと思うもんな。この二曲だけでもう神様ありがとう…ランドの現場どうにか増やすね…って思ってたのに後半、聴きなれたあのメロディーが始まりました。Angel!!!Angelだ!!!!!ねえ、待ってうそうそうそうそうそうそうそうそウソォオオオオオ、おみちゃんも歌ってる!シンメだけじゃない、みんなで踊ってる!You are my Angels!!!!!そしてもう私は分かってるんですよ、今市さんの曲があったっていうことは登坂さんの曲もあるんだってことを…!待ってDIAMOND SUNSETォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!待って待って待って無理無理無理無理無理待ってかわいいウワーーーー今市さんのダイヤモンサンセッ!の振り、みた!?みました!?わたしは見ました!!!!!
すっかり感情が爆発しましたが、ツインボのソロだけじゃないです。CRAZY BOYのNEO TOKYOで踊るツインボをみました。あれは本当に素晴らしいものだった。あんなこと、あるんだ。そして岩田剛典くんのソロ「Only One For Me」ウィズ6ブラザーズのパフォーマンスです。直人さんの要!もあった、もう思い出すだけで泣いてしまう。
エリーちゃんのうしろで、岩田くんのうしろで、彼らの曲のためにパフォーマンスをする。いつもの役割がどうのこうのじゃない、ひとりのために六人が踊る。本当に胸がいっぱいになりました。これこそが「三代目のライブの時にしかできないソロのパフォーマンス」でした。
でもですよ。ツインボはお互いのうたを歌うんだなあ、そう思ってまた違う涙も出て来そうになるんです。頑なにソロ活動にお互いを入れようとしなかったじゃないですか。スペシャルショーケースのときに「一緒にやらないの?」と誰に言われても「自分たちのそれぞれの音楽をみせる」と言い張って一曲どころかほんの一瞬すらも同じステージにあがることはしなかったふたりがです。2020年のはじめにはゆるしあえなかったことが2023年にはできるようになる。すごくないですか。お互いのソロを、ドームで一緒に歌う。振り付けもする。にこにこと笑って。あまりにも追いかける価値がありすぎる。同じ時代を生きる人間を追う意義すら感じてしまう。本当に。
このJSBLANDをみて思ったのは、全員が独立した「1」であるのに、決してそれがばらばらではないということです。圧倒的な力をもった「1」であるのに、三代目JSOULBROTHERSとして立つ瞬間、それは「7」になる。当たり前のようだけど、それが当たり前じゃないってもう知ってるじゃないですか。だから強固に結びついている「7」を感じるたびに嬉しくなる。
STARSツアーの三代目JSOULBROTHERSは癒しのような、傷口を柔らかく閉じていくようなそういうものに感じていました。距離ができたわけではないけれどずっと不穏で不安でいたわたしたちと七人の隙間は、柔らかなピアノの音からはじまるあの物語を重ねていくたびに埋まっていったし、気が付いたらなくなっていました。あの物語が終わるとき、本当にさみしかった。大好きで素晴らしい日々だったから。STARS以上の物語をこの短期間に紡げるはずがないとさえ思っていた気がします。でもそんなことなかった。
あんなに特別に歌われていたRYUSEIがJSBLANDでは特別な位置にいるわけではなかった、それもすごく良かった。たくさんの夢をかなえさせてくれた曲、と言う位置からみんなを盛り上げる曲のひとつとなって帰ってきていました。いつかまたRYUSEIにいろんな想いを乗っけることもあるかもしれないけど、2023年の締めくくりは重荷をおろして自由な曲として存在してくれることも素晴らしいことだと思いました。
JSBLANDに参加してSTARSにとりつかれていたわたしはいなくなっていました。もうLANDのことしか考えられない。あんな最高なエンターテイメントを用意してくれていたなんてそんなこと思いもしていなかった。誰のファンのことも置いてけぼりにしない、そのうえで極上の、ほんとうに極上のパフォーマンスをみせてくれた。わたしの身体の中に居座っていた亡霊はLANDの南国の草に巻き付いてあの世界に居座ることにしたようです。わかるよ、ずっとそこにいたいよね。達者でな。