D13
寝具は不評であった。はははは。
結局郊外のホームセンターで探すことに。片付けの合間の休憩も兼ねて出かけた。
団体暮らしは完全に1人になれる時間が乏しい。
たまにふらりと出掛けては海見てぼーっとする。
休憩先の波止場で車を止めたら、野良猫のナーン!ナーン!が聞こえた。始めは猫だとわからなくて、波止場で作業してた兄ちゃんの作業音か空耳だろうとドアを開けたら危うく踏ん付ける所だった。
なんか、情けねぇ漬物顔のが一匹ナーン。
白サバの顔はきちゃないけど、毛並みはいい野良。
きっと人を見るたびに鳴いてるんだろう。人家が多いから、餌はもらっている。はず。
「おめ、どこの子だ?」と尋ねたが
当然「ナアアアアン!」しか言わない。
しかも応答が脅迫めいている。
「その手の食い物寄越しやがれ!」風な鳴き方。
本当に腹減ってんのかな、とパン持ったまま離れてみた。
ついてこない。
やっぱりな。ごはんくれくれ詐欺だった。
猫大好き人間なら車載ペット用おやつを大量に投下するのだろうが、私は宅の御飯狂しか面倒を見きれない。
帰りに写真撮ろうと思ったらもう居なかった。
この2本足はオラにメシくれねぇ、と判断したらしい。おう、帰れ帰れ。猫に毒なもんしかねえよ。
しばらくぼんやり。
散歩&ぼんやり終了。
ホームセンターに向かう。
高さがどうこう言っていたので寝具を横から撮影、写真を送って待機。返事がきた。
いらね。
ワシ「・・・・・・」
建前 まあ、なんだかんだで文句言いながら使っていたし、落ち着いたら自分で好きな物買うよな。
本音 もうええわ好きにせい金輪際買ってやらねーたっけえガソリン代使って以下略
当人は大の大人ですから、実店舗で選ばせます。
温泉行きたいと宣う日まで放置しますわよ。
どうか私が支払う件は忘れていますように。(オイ
お読みいただき、ありがとうございました。