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夫育て
長年保育の仕事をしてきたけど
私が一番育てたのは夫かもしれない。
生前の父との関係が
全くかみ合わなかった為
男の人はそんなもんだと
半ば諦めていた。
小さい頃
両親が共働きで忙しかった夫は
ものすごく優しいおばあちゃんに育てられた。
なんにも言われなかったようで
一緒に暮らしていて
びっくりするくらい
本当になんにも言われなかったのだろうな
と思う節がある…。
私の父がとても厳しかったので
ギャップがかなり大きかった。
若い頃は
生い立ちの影響がまだあるものだが
歳を取るごとに
視野が広くなって
そのギャップが
心地よく感じられる自分がいる。
夫育て
なんていう大それた見出しをつけたが
お互いに相互作用で
成長してきたのだろう。
もともと
几帳面で真面目だと思い込んでいた
自分の性格だが
それだけではなくて
もっと多面的なんだな…。人間は…。
夫のお陰で
自分の多面的な性格を
沢山知ることが出来た。
結構怠けるのが好きなところ
面倒くさがりなところ
ボケているところ
前向きなところ
総合で
ありのままの自分で受け入れられていると
感じられる今が幸せだ。
外から見たら
膠原病になって
仕事も強制終了になってしまって
可哀想な中年おばさんに見えるかもしれないけど
そんなのどうでもいい…。
と思わせてくれる人と
結婚した選択は
やはり間違えていなかったと思う。
外側じゃなくて
内側にあるんだな
本当の幸せは…。
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