令和6年度 名古屋大学 工学部編入 不合格体験記
皆さんこんにちは.課題がある程度片付いてきて卒業研究のデータ収集と解析が終了しました.少し時間が空いたので名古屋大学 電気電子情報工学科の受験の体験談や参考書などを書いていこうと思います.
自己紹介
長野高専電気電子工学科
<成績>
1年 3位 2年 5位 3年 2位 4年 1位
TOEICスコア 3年3月 695点 4年5月 805点
趣味 ゲーム、スキー
X:@kosensei1123
受験大学
第一志望 東京工業大学 合格
第二志望 名古屋大学 不合格
第三志望 京都工芸繊維大学 合格
詳細な勉強方法などは東京工業大学の編入体験記を参照してください.
TOEICについて
名古屋大学の編入試験ではTOEICまたはTOEFLのスコアが英語の試験の点数に換算されます.中には750点ほどで合格されていた方がおられましたが基本的には800点以上を取得された方が無難なのかなと感じます.募集要項にも得点の換算方法や英語の科目自体,何点分なのかの記載がないので詳細は不明です.
余談ですが名古屋大学の情報工学科はTOEIC986点で満点らしいです.なのでおそらく工学部もほぼ満点じゃないと100点にはならないのかな…
https://www.i.nagoya-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/12/ca1531d31da41d42c6037be559fff327.pdf
成績について
名古屋大学の編入試験では調査書の提出が求められており学校での成績が評価対象の一部になると考えられます.しかし評価基準や配点等は一切公表されておらず不明です.一応私はテスト1週間前から勉強を始めて最低限Aランをとるようにしていました.
勉強期間
名古屋大学の受験勉強をスタートしたのは5年の7月からです.なので名古屋大学の受験勉強は1か月しかしていないことになります.ですが,名古屋大学の編入試験の範囲は第一志望の東京工業大学の範囲とほとんど同じだったので確率,高校範囲の有機化学,高分子化学,線形代数(ベクトルの範囲),過去問を中心に勉強しました.
線形代数を勉強した理由は令和5年度の数学ので図形の問題が出題されており,今年はベクトルに関係する図形の問題が出題されるだろうと考えたからです(その問題はベクトル関係ない).結果として今年の問題はベクトルを絡めた図形の問題こそ出なかったものの,ベクトルの問題は出たのでやってよかったかなと思いました(この男は不合格である).
ここからは各科目で使用した参考書を書いていこうと思います
数学(確率)
いきなり参考書から入ってもよかったのですが解説がしっかりしているのと勉強仲間がやっていたのでまずはこれから始めました.
割とわかりやすいし結構難易度が高い問題も含まれているので最悪これだけでもある程度戦える学力は身につくと思います.
結構時間がなかったですが,仕上げたかったのでこの問題集を使って確率は仕上げました.分厚い本ですがパスラボで基礎から応用までを叩き込んだおかげで結構ハイスピードでできたと思います.2~3周しました.問題の質としてはパスラボとほとんど変わらなかったと思います.問題数が多いのでその分パスラボよりも詳しいことまで書いてあったかな.
まあ結構確率はパターン覚えれば大体何とかなるので問題数をとにかくこなしたかった僕にとっては良書かなと思いますね.
数学(線形代数)
試験2~3日前に一応やっておいた方がいいんじゃないかと思い学校で配られたこの本をやりました.とはいえ範囲は絞ってベクトルを使った図形の辺の関係の証明などのその時に無理そうな範囲の例題だけをピックアップしてそこだけを完璧にしました.
ちなみに今年出題されたのはここのベクトル解析の範囲です.試験前日に一応見ていくかと思って確認したのが功を奏しました.ちなみに不合格です.
化学(有機化学)
とりあえずインプット用の参考書として使いました.無機化学ですでに使っていたのでおそらく大丈夫だろうと思い購入しました.普通の参考書なので可もなく不可もなく…って感じです.まあ高校範囲の有機化学自体ほぼ暗記なので何とは言わないですけど某YouTubeの動画と併用しながら頑張って覚えました.いくつか大学の過去問が載っていたのはよかったですね.
サリチル酸などのマクマリーになかった化合物や反応と高分子の範囲をやりました
鎌田である程度覚えてからアウトプット用の参考書として使いました.重要問題集でもよかったですがあの参考書は計算問題が多かったので用語などの暗記系の確認をしたかったので最初はこの本を使いました.
そこまで難易度は高くないですし鎌田に書いてあることの確認用として最適でした.暗記の抜けがあった部分に関しては即座に鎌田で確認して暗記が忘れているしるしを書き込みました.
結構暗記が仕上がってきたタイミングで過去問に近いレベルの問題練習がしたかったので結構テストまで近かったですが5日ぐらいで3周ほどしました.
セミナー化学同様暗記の抜けがあるか問題演習で確認し,計算問題にも対応できるか確認しながら取り組みました.結構良書です.
過去問
ある程度有機化学や確率ができてきたタイミングで過去問に取り組み始めました.過去問の回答をほとんど持っていなかったので結構きつかったですが一応12年分ほどやって対策しました.問題自体はあまり難しくなかったかなと思います.ただたまーにとてつもなく難しい問題や流体力学のような一切勉強していない範囲からの出題がされることがあり,そのような問題にはコテンパンにされていました.どうやったら電気科の人間が機械科の問題をノーヒントで解けるんだよ笑
受験当日の流れ
受験票と最低限の参考書をもって受験会場に行きました.結構受験会場がわかりにくく警備員さんに聞いてやっと中に入れました.一日目の試験は試験会場内に全受験生が集まり受ける学科ごとに受験番号が異なる感じでした.人数的には例年通りかなと思います.
数学
過去問と少し傾向が変わっており例年よりかは難化していました.前日にベクトル解析を確認したおかげで大問1は突破できましたが途中で因数分解の問題があり傾向が違いすぎて困惑しました.因数定理を用いて解こうとしましたが全然解けませんでした.試験後に数学の計算サイトを使って解法調べたところ全く思いつかない方法だったのでどちらにしろ解けなかったと思います.そのほかの問題はおそらくできたかな
予想7.5~8割
物理
試験から結構時間がたっているのであまり記憶がありませんが,記憶がないということは過去問とほぼ同じの傾向で難易度もそこまで難しくなかったということです.過去の記録を見返したところ2問できなかったそうです
予想は8~8.5割
化学
化学は例年よりも簡単でしたね.簡単すぎて差がつかないと思いました.有機化学で1問だけ間違えましたが他はおそらく大丈夫だと思いました.
予想は8~9割
問題の詳細は各高専においてある過去問を参照してください.
ここまでの予想点数を見て分かったかと思いますが名古屋大学の編入試験は難しい問題をいかにとるかの競争ではなくいかにミスをせずにできる問題を落とさないかの試験です.問題の難易度も東京工業大学と比較するとそこまで高くなく,受験者同士の差がつきにくいです.わたしは化学でできる問題を落としたり,ほかの科目でもケアレスミスがあったために不合格になったと思います.個人的に因数分解の問題落としたのがかなり悔しいです.
専門試験
ここから下は有料部分にしたいと思います.インターネットで調べてもなかなか専門試験では何が行われるのかがわからないと思うので私の体験したことを詳細にまとめていこうと思います.
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