うちのカレーに具はありません
うちのカレーには具がありません。理由は簡単!そのほうが調理が早く済むから。
共働き夫婦だった自分の両親が手抜きをしつつ、なおかつ美味しく作る研究を重ねた結果、具なしカレーが誕生したのでしょう。しかし侮るなかれ。これがめちゃくちゃ美味しい。
うちのカレーの作り方
具は入ってるんです。
すべてミキサーにかけるんです。
簡単でしょ?これならお子さんとも作れてしまいますね。
辛い物が苦手な方でも中辛のルーで十分です。
近所にあった洋食屋「マルシェ」のカレーに似ていることから我が家では
マルシェカレーと呼んでいました。
具の形がない分、具材の味がダイレクトに舌へ届きます。そのあとマンゴーペーストやリンゴのフルーティな味わいが続きます。
市販のルーを使ったと思えない深みのある味わいです。騙されたと思って一度作ってみてください。
友人が多かった両親が家に人を集めるときには、だいたいこのカレーを振る舞っていました。具材が小さい分、煮込み時間が少なくて済むのが最大のメリットです。分量5倍の20人前くらいでも煮込み時間をほぼ変えずに作ることができます。
こんな簡単な料理でも唯一失敗したこと
大学生の頃、「いい加減に料理を覚えなくては」と焦って習ったのがこのカレーでした。当時授業で帰りが遅かったので、前日の夜に作っておき、腐りやすいジャガイモだけ食べる直前に加えることにしました。
初心者だった私でも15分ほどで風味抜群のカレーができました。ジャガイモは剥いて一口サイズに切って水にさらして置いておきました。
次の日。食べる直前に私は水から上げたジャガイモを鍋の中へ。
クルクル混ぜていると母がキッチンへ入ってきて「いいにおい!ジャガイモ柔らかくなった?」
そこで私はハッと気づきました。火を入れたジャガイモを加えないとダメだったんだ…
母が慌てて火を強くし、グツグツ煮たてて約20分。なんとかジャガイモを柔らかくすることができましたが、煮詰まって少し濃くなったカレー。ジャガイモは「ホクッ」よりは「シャキ」という感じで中心に芯が残った感じ。
これ以上に煮詰めるとカレーの味が濃くなりすぎるので、泣く泣く家族には我慢して食べてもらいました。
これを食べた弟の一言。「まあうまいけど、おかんのとは違う」
わかってるよ!やはりベテラン主婦の味を一発で再現とはいきませんでした。
皆さんは料理に慣れていると思うので、こんな失敗しないと思いますが、念のためお伝えしておきます。「後から入れる具材は火を通してから」をお忘れなく!
まとめ
以上、我が家のマルシェカレーの紹介でした!
簡単に作れて大勢で食べられる洋食屋さんのようなカレー。
ぜひ試してみてください。
ワイワイした思い出とフルーティな味わいのカレー。
初めての料理と失敗を教えてくれたカレー。
私にとって思い出の味です。
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