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「お母さんになったらパート勤務」に抗いたい

一緒に働いていた育休明けの女性。
1ヶ月休職する事になりました。

お子さんの体調が安定しないから、という理由だったけれどご本人もかなり辛かったのだと思う。

ご主人は仕事が忙しい時もあるが、在宅勤務もあって交代で子どもの面倒を見ている印象だった。実家も近くてお母さんがフォローに入ることもできるから、何とかなるのかなと思っていた。でもやっぱり厳しかったようだ。

うちの会社は子どもが体調不良の時に限り、在宅勤務ができる。最近始まったこの制度、うちの会社も働きやすい環境作りを頑張っているのだなぁと最初は思ったのだけれど…

実態はなかなか厳しいものだった。
そもそもうちの会社は紙処理のものが多い。
遠隔でできる作業が限られている。

遠隔で作業するために、出社している人にPDFをとってもらったり、印刷を頼んだりしないと結局回らないのである。

休むのは迷惑だろうと在宅勤務を選んでも、迷惑をかけるのが目にみえる状態なのだ。

そもそも、子どもが熱出たら休ませてほしいのでは?子どもは意外と熱を出していても元気に動き回るし、「ママは仕事だから静かにしよう」なんて2歳児が思うはずない。

我が子が目の前でしんどそうにしているのに、それを差し置いてまでしなければいけない仕事って何なのでしょう?

私は子どもがいないので、あくまでも想像だけれど、働きやすい会社ってそういう事じゃないような気がする。

子どもがいない私には、そもそも在宅勤務をする権利すらないので、在宅での仕事のしにくさも本当の意味でわからないのではないかと思う。

休職した女性は、この制度があったからこそ、逆に頑張ってしまったんじゃないか。

◎フォローって何だろう?

一緒に働いてみて、フォローも難しいなと感じた。お子さんが鼻水出てきたと聞くタイミングぐらいで、負担をかけないように「休んでもいいですよ」「やっておきますよ」と声をかけてみたものの、本人の役立ってる感を奪ってはいないかハラハラした。

時短勤務の彼女には急な対応が必要な仕事は割り振られていない。あくまでも予想のつく定型業務が基本だ。だから来た時に頑張ってくれたらいいと思っていた。

私の忙しいタイミングは、他の人から見たらすぐわかるようになっているので、お子さんが熱を出した時も無理して来ることがあった。

私が「大丈夫」と口で言っても、ご本人が「迷惑をかけている」と思ってしまったらそれって本当のフォローにはならないんだよな…と思う。
私1人が頑張れる範囲はどんなに手を広げても決まっていて、もっと全体的に「大丈夫」な空気感が必要だったんじゃないかな…とモヤモヤ。

「子どもの面倒見るより、仕事してる方が楽だから」という言葉もよく聞いた。半分は私に気を遣って、半分は本音だと思う。だから余計に「帰ってもいいですよ」が本当に言っていい言葉なのかなのかわからなかった。

子どもも正社員の仕事も、どっちも手に入れたくて、わざわざ職種を変えて今の会社に入った。

隣で働く、お子さんのいる女性を見て現実やっぱり厳しいよな…をひしひしと感じているのです。

子どものいない私には慮ることしかできないけれど、なーんかうまくいかなかった結果。頑張って働く気持ちがすーっと溶けてなくなっていった。

まだ産んでないのに先が思いやられる。
こんなのでは、そりゃ少子化も進むはずである。

◎うまく頼って欲しい


産休明けの女性が悪いと言いたいわけではない。けど、頑張りすぎないように頑張るのも仕事のうちだと思って欲しい。

子どもが熱出したら休む、熱が下がってからも大事をとって1日休む。仕事は変わりがいても回ることを忘れない。

休み休みでも一つのポストを埋めていることの方が大事だと思うのだ。

迷惑をかけていても、それをフォローするのはマネジメント職の仕事であって本人ではない。変わりに仕事をする立場の私も、産休明けの本人にイラッとする事はない。

理想かもしれないけれど、なんとかしちゃったら後から続く我々もなんとかしなくなるじゃないか。後に続く人のためにもたくさんワガママを言って改善していって欲しい。

現実問題難しいことは山ほどある。
それでも私は「お母さんになったらパート勤務」の世の中に抗いたいと思っている。

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