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「母の友」編集部さま
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こんにちは、 私は今年6歳になる娘の母です。
結婚を機に東京から夫の故郷である地方都市へ移住しました。
娘を出産した直後にコロナ化となり、初めての育児でも里帰りもできず、慣れない土地で得体の知れないコロナへ怯えながら、ただただ一人で娘に向き合い、次第に気持ちが疲弊していき、終いには産後鬱になりました。鬱とも気づいていませんでした。
我が子を満足にかわいがれない、満足に食事も与えられない、私がお母さんでこの子がかわいそう、ごめんね。誰か助けて、助けて、と毎日過ごしていたところで偶然出会ったのがこちらの「母の友」でした。
本の中には「母である私を大切にすること」が書かれていて、衝撃を受けたことを覚えています。
だってそれまでは子供のお世話や子供に寄り添うこと、つまりは母は二の次である、と無意識に決めつけていたもので。
良妻賢母な母は温かな家庭をつくり、着飾りすぎず動きやすい格好、もちろん夜間に出歩くなんてもってのほか、と。
今なら「昭和か!」と思えますが、これは私の母が私のためにやってきてくれたこと。
「私もお母さんみたいに頑張らなくっちゃ」と自分にプレッシャーをかけていたのです。
発売日になると夢中で読み漁りました。
本を読むことすら久しく、「そういえば私は昔から読書が好きだったな」と思い出したものでした。
プレッシャーを自分に課した私は、もはや自分の好きなおかずですら分からなくなっていたので、「母の友」を拝読することで「好きなこと」を少しずつ思い出しながら「私」を再構築していきました。
そしてあの頃の明るく優しかった母はいつもしきりに帰宅時間を気にしたり、どこか囚われているような素振りをはらんでいていたこと。
そんな母に「もっとおしゃれしたり自由にしてよいのに、、でもお母さんってそういうものか」と思っていた子どもの私を思い出しました。
現在の私はメンタルクリニックに通院しつつ、自分ひとりの時間もお金も必要なことを家族にも伝えて協力を得ながら、「私が心地よく過ごせるため」に家事をするのだと思えるようになりました。
仕事もしますし、習い事やおしゃれをして友人と夜に食事へ出かけたりもして、今までの自分以上に生き生きとしながら穏やかに毎日を過ごせています。
子どもは大事、私も大事、ですね。
今は貴刊が廃刊になることがとてもさみしいです。
読者歴は5年ほどでしたがこれまで私に寄り添ってくれた本はなく、感謝してもしきれません。
これまで大変お世話になりました。 5年間の感謝の気持ちを込めて、厚く御礼申し上げます。
いつかまたどこかで会える日を楽しみに、どうぞ皆様お元気で。
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