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『イエスは女性から何を学んだのか』

What Jesus Learned from Women 『イエスは女性から何を学んだのか』
はジェームズ・F・マクグラス博士1)の著作で最近ルーマニア語にも翻訳されてます。新約聖書のイエスが周辺の人々、特に女性たちとの関係、共生の中で変容していったという比較的新しい見方をしてます。私の関心は読解と共に絵画や物語の中に生かすことです。

「(イエスの)人間性の疎外は、福音書の重大な誤解につながったといえる。 一方で、キリスト教徒はしばしばイエスを人間以上のものにしてきたので、男であれ女であれ、(イエス以外の)他の人間がイエスに与えた影響について尋ねることは不適切であるとされた。 その一方で、女性は人間として完全に扱われておらず、物語から女性の名前は省略され、女性の声やイエスへの影響力は無視されてきた。 イエスが女性から何を学んだのか、この本は、歴史を通じて福音書の読者を悩ませてきた不可解な疑問が突然解決される。 ジェームズ・マクグラス(博士)は、最先端の聖書学を歴史小説的な一般読者向けの平易な語りに変えて、新約聖書に登場する女性たちの物語を生き生きと再現し、イエスの人間性にも新たな光を当てる。 この本は、学者、学生、その他イエスや当時、古代の女性の役割に興味のある人にとって必読の書と云える。」
原文は以下
https://www.amazon.co.jp/-/en/James-F-McGrath/dp/1532680600?ref=d6k_applink_bb_dls&dplnkId=f87c17aa-7002-4957-83e3-f4e294c391cb


前書き
本が完成すると、最初にその本を書くきっかけとなったことをたどるのが困難になることがある。多くの要因がこの本に影響したことはわかっていますが、どどうしてこの本を書いたのかと多くの人が私に尋ねてきたので、簡単に説明する必要があると思割れる。重要なきっかけとなったのは、ある学生がこれまで緊張関係にあったと思われる2つの事柄、つまりキリスト教信仰とフェミニズム2❩を探求できるような優れた独立研究に取り組みたいと私に相談したことにある。歴史上のイエスに焦点を当てた研究をしている学者として、私はすぐに、問題の学生がその分野で独創的で価値のあることをする方法論を模索しだした。それはつまり、最終的にはこの主題についての本を私たちの一方または両方が論文を書いたり、論文を書いたりすることにつながるかもしれない方法である。
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1❩「ジェームズ・フランク・マクグラスは、バトラー大学の新約聖書、言語と文学の研究長であり、初期キリスト教、マンダエイズム、キリスト神話説の批判、およびサイエンスフィクションにおける宗教の分析に関する業績で知られてい」て、アメリカの先進的な新約聖書・イエス研究で知られらるイエスセミナーの会員です。
「」内以下参考
https://en.m.wikipedia.org/wiki/James_F._McGrath
2❩、フェミニズム、フェミニスト(feminist)というのはコトバンク「精選版 日本国語大辞典」にある通り、「 男女同権論者。女性解放論者。女権拡張論者」という意味だが、フェミニスト神学は以下になる。
「フェミニスト神学(フェミニストしんがく)とは、キリスト教における解放の神学(Liberation Theology)3❩を女性の視点から提唱したものと言うことができる。
女性の視点からの光を既存の神学に照らすというだけではなく、古代から現代に至る諸文献(聖書含む)に秘めらていた。その影響を明らかにすることで、キリスト教の姿とメッセージを豊かで正確に再構築、復元しようと仲間を集めた。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/フェミニスト神学
3)解放の神学
解放の神学は中南米、いわゆるラテンアメリカから始まった解放運動です。世界史の参考書で復習してみましょう。
「16世紀スペインの侵略と同時に、イエズス会 (ジェスイット教団) によるキリスト教(カトリック)の布教が始まりました。 キリスト教は本来貧しい人々を救済するのが目的ですが、 ラテンアメリカでは体制側と結びつき, 支配の道具でもありました。
1960年代から神父を中心に 「民衆を救済する社会改革を伴うキリスト教」 が声高に叫ばれ、 “解放の神学” と呼ばれました。 1979年のニカラグア革命の成功はその代表で神父たちが大きな役割を果たしています。 しかし, ローマ教皇庁はこの運動に批判的で、神父が破門されるケースもありました。 ・・」(「タテから見る世界史」斎藤、学研、2021年、18ページ)

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