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DIREC→TIONS展示配置、写真解説

~展示配置について~

まず最初に何枚で展示するかから考えました。
実は会場での説明では省きましたが順番とストーリーがあります。
何故それを省いたかと言うと見る人が先入観なしにそれぞれの捉え方で考察しながら見て欲しかったからです。
一応Xで『憂鬱』をテーマに展示しますと言う告知はしましたがおそらくそんなものは殆どの方は気にしておらず実際見てどう感じてもらえるかだと思ったのでキャプションボードにも敢えてテーマや説明は入れませんでした。

実際の展示写真

では、解説にいきます。
まず見る順番ですが左上から右に進み左下に行き最後がA2の縦の写真となります。

メインビジュアル

これは今回のテーマを決めた時に最初に決まっていたものです。
撮影順も最初の数カットのうちの一枚です。
これは自分がどうして『憂鬱』な気持ちになるのか分からない。この気持ちを誰でもいいから分かって欲しくて助けて欲しいと願うイメージです。(みくさんには絵だけを見せてカットの意味は説明していません)


右上1

これも一枚目と同じ感じになります。まだ誰かに聞いて欲しくて助けて欲しくて静かに訴えているイメージです。


右上2

なかなか誰にも気に掛けてもらえず自分でもどうしてこうなるのか分からず『憂鬱』に加えて『寂しさ』や『気だるさ』も入ってきて心を閉ざしたイメージです。


左下1

SOSを出しても誰も自分を気にかけてくれず心も閉ざしただ寂しくて憂鬱で涙が出てしまったというイメージです。


左下2

これも基本は左下1と同じですがこぼれ落ちる涙を堪えようと上を向いています。
左下1と同じように夕方の逆光を入れ込む事で寂しげなイメージを演出出来たと思います。


メインビジュアル2

こちらが最後となるもうひとつのメインビジュアルです。最初はこれではなく違う写真を入れる予定でしたがこれが個人的にどうしても入れたくて差し替えました。
これは周りから理解されず助けもなく殻に閉じこもってしまったまま世間に対し諦めと冷たい反抗の眼差しを向けるイメージです。冷たそうな表情がとても良く目を引く一枚でしたので最後に加えました。


実際の展示写真

左上と左上2はまだ他人に向けてSOSを発信してるのでカメラ目線ですが左上3は内向的になってきているのでカメラから目を逸らしています。左下1になると完全に孤独な世界に入ってしまっているのでカメラ目線ではなく遂には涙が出てしまいます。左下2はそれを必死に堪えようとする印象を与えたかった一枚です。そして最後は諦めと反発心から冷たい眼差しを向けるイメージとなります。顔の向きは心がどこに向いているのかを表していました。正面は対外的、横は内向的なイメージです。
こんな感じですが分かりましたでしょうか?一応考えて配置したつもりでしたのでこちらを読んで理解を深めていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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