『note創作大賞』に応募したら、軽く狂った感じの取材を受けた![前編]
今年の『note創作大賞2024』の「ホラー小説部門」に『軽く狂った感じのショートホラー本が頭に当たった!』という作品で応募した。
以前、仕事でご一緒してから交友関係の続いている某出版社勤務の友人(女性・30代)にその話をしたところ、何と取材を受けることとなった。
「本業以外の何かに向かって挑戦を続ける様々な人たちの横顔を捉える」という趣旨のコーナーが某情報誌に設けられており、同コーナーのこれまた一部分という扱いになるようであったが、自然体で取材に応じてほしいとの話であった。
私が本業作家でも何でもないことは充分に分かった上で、あくまでも挑戦する過程を取り上げたいと食い下がられたので、人の姿で美人な旧友との数年ぶりの再会を楽むこととした。
都内のカフェで取材を受けたのだが、黒のパンツスーツをお洒落に着こなした『仕事モード』の彼女は、綺麗な顔立ちやスタイルの良さなど、数年前に会ったときとあまり変わらないように見えた。
その友人から許可を得て、以下に一部、取材記事の原稿を引用する。
(緊張して、あまり面白いことは言えませんでした💦)
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(以下、花→『花瓶』ちゃん(インタビュアー), 🐦→『ハミングバード』)
[都内のカフェにて]
花「うわ~、ハミングバードさ~ん! お久しぶりです! 何か、ちょっと年取りました?(笑)」
🐦「いや、それはお互いさまで(笑)」
花「小説とか書かれていたんですね。全く知りませんでした」
🐦「あっ、いや、前から書いてみたいとは思ってたんだけど、書き始めたのは昨年からnoteで……って言うか、何か喋り方、堅苦しくない?(笑)前からそんな敬語だったっけ?」
花「あー、いえ、ビジネスモードですから(笑)」
🐦「何か、私だけフランクに喋ってるって、偉そうじゃない?(笑) 礼儀正しいイメージになるように適宜修正しといてね(笑)」
花「わかりました(笑)」
🐦「あと、この取材の話とかnoteで書いていいの?」
花「ネット配信した後だったらいいですよ。連絡しますね。ついでに我が社の宣伝などもしていただけると(笑)」
🐦「あー、私が身バレしたくないから、そこらへんは伏せていきます。顔出しNGね。何か知ってる人に見られそう。あと、花瓶ちゃんの呼び方は『花瓶ちゃん』のままでいいの?」
花「いいですよ、今さら変えなくても(笑)ハミングさんが名付け親だし。あー、そうそうnoteのハミングバードさんのフォロワーの皆さん! ハミングバードさん、ひどいんですよ! 私のあだ名『花瓶ちゃん』って、中国語から来てるみたいなんですけど、もう女性蔑視な発想で……」
🐦「ハハハハハ、もうええやん、その話は(笑)」
花「いや、これも誌面に載せるつもりなので、わざと喋ってるんです!(笑) 中国語で……『花瓶』って、何か『見た目は綺麗だけど、バカ』みたいな意味なんですよね?」
🐦「いやいや、バカとは言ってない!(笑) めっちゃイメージ悪くなりますやん! 中国語で『花瓶』は、見た目は非常に美しいと! ……ただ……中身は空っぽで、あまり使い道が無いみたいな……(笑)」
花「それ、もっとひどいじゃないですか!(笑)」
🐦「すいませんね(笑)あのときは若気の至りで(笑)ありますやん、タイプの女性の気を惹こうとして、わざとからかうみたいな(笑)」
花「それ、くどいてる感じですか?(笑)めちゃめちゃ下手くそなんですけど(笑)」
🐦「いや、本気の口説きモードは、取材の後でコッソリと(笑)」
花「ハハハ、わかりました(笑)」
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花「もともと小説を書くためにnoteを始めたんですか? note創作大賞狙ってたとか?」
🐦「いえいえ、全く。noteを始めたときは、note創作大賞の存在すら知りませんでした。細かい経緯は割愛しますが、仕事上、少しモヤモヤしたこともあって、色んな考えを吐き出したり、思考の訓練みたいなことをする場所としてnoteを始めたんです。ただ、昔から『小説書いてみたい!』っていう強い思いがあって、note村をブラブラしてる内に、堂々と批判を恐れずに小説を自由に書いている人たちが大勢いて、すげーなと思いました。そして、やっぱり自分も死ぬまでに小説書いてみようかなみたいな……」
花「noterさんたちって、小説のレベルとか高いですよね? 私もちょっと読みましたけど……」
🐦「そうそう! 私なんかから見ると、もうプロと何の違いがあるの?みたいな。……って言うか、『noterさん』とか知ってるんだ(笑)」
花「それくらい知ってますよ!(笑) 一応、メディアの人間ですから(笑)」
🐦「粗相があったようで(笑) それで、何だかんだで、1年くらい頑張って、ちょこちょこと短い小説……ショートショートみたいなの書いては、投稿してたんだよね。もう周りのフォロワーさんとか、めっちゃ上手くて! たまに『54字の宴』っていう『54字の物語』のコンペ……って言うか、イベントみたいなのに参加したりして、周りと交流しつつ、武者修行したりとか……」
花「え? ……何とか……の……『宴』って言ったんですか?」
🐦「あー、『54字の宴』ね。仲良くしていただいているフォロワーさんがたまに主催しているイベントで、参加者全員で共通のテーマで『54字の物語』を一斉投稿するっていう……」
花「すいません、たまに情報がすんなり入って来ないんですが(笑)……54字の物語……?」
🐦「そこらへんは知らないんだ?(笑) メディアの人間(笑)」
花「もう、ハミングさん、昔も今も本当に嫌いです!」
🐦&花「ハハハハハ(爆笑)」
🐦「あー、花瓶ちゃん、相変わらず笑かしてくれるよね(笑) 真面目に話戻すけど、『54字の物語』って、まんま54字ピッタリで小説って言うか、ストーリー作るんだけど、ちゃんとオチまで用意して完結させなくちゃならなくて……」
花「へー、そんなのあるんですか? そういう中で、色々と力を付けて、本格的な賞に挑戦されたみたいな感じなんですか? でも、約1年で小説の賞に応募って凄いですね!」
🐦「力付いたかどうかは微妙だけどね(笑) そりゃ、10年選手の小説書きとかプロ小説家志望の人とかゴロゴロいるわけで、そういう人たちに上手さでは敵わないと思うけど、noteって、斬新な発想とか、上手さ以外の加点要素とかも多そうで、ちょっと腕試しみたいな……」
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花「ホラー小説部門に応募したというのは、何か理由があったんですか?」
🐦「ホラーコメディーって、かなり好きなジャンルだと思う」
花「ハミングさんが『ホラー小説部門』っていうのが、ちょっと驚いたんですけど、ホラー小説部門に応募したというのは、何か強い思い入れとか理由みたいなものがあったんですか?」
🐦「う~ん、強い理由があったというか……自分が普段書いてるものがホラーとナンセンスの中間みたいな話が多いから、ホラーが一番合うかなと……」
花「ハミングさんの『軽く狂った感じのショートホラー本が頭に当たった!』……タイトルちょっと長いですけど(笑)拝見したんですが、そこそこふざけてるようで、ちゃんと怖がらせるところは怖がらせる内容だったと思います。小説とか映画は、やっぱりホラー系がお好きなんですか?」
🐦「好きなジャンルは、ミステリーとコメディー、そしてホラーみたいな感じかな。……というか……難しいんだけど、何と言うか、ホラーを単独のジャンルとしてあまり見てないんですよ。ホラーって、色んなジャンルに取り込まれてると思うんですよね。たとえば、ミステリーがホラーっぽくて怖かったり、コメディーなんだけど、ちょっとホラー的な怖さが一周回って笑いを誘うとか、恋愛モノだって部分的にホラーになったり……」
花「ハミングさんの小説も、ホラーだけど、ちょっとコメディーっぽい路線も狙ってるのかなという気がしました。やっぱり、コメディー好きだから、怖がらせる、でも笑わせたいみたいな……どっち付かずの気持ちもあるんですか?……『どっち付かず』って、表現悪いですね(笑)」
🐦「うん、それは人をけなすときの表現だと思う(笑)」
花「粗相があったようで、失礼しました(笑)」
🐦「さっきの話に戻るけど、ホラーコメディーって、かなり好きなジャンルだと思う。『ビートルジュース』とか『アダムスファミリー』みたいな。恐怖も笑いも日常とか緊迫感からのズレみたいな部分を利用して人の心を揺らそうとしている部分が共通してると思うんですよね」
花「あー、確かにそういう共通点はあるかもしれないですね」
🐦「ホラーとコメディーって、日常からずれた部分が『笑い』になったり、ときに『恐怖』になったり、やっぱり相性がいい気がしていて、その2つの間で行ったり来たり、そういったどっち付かず(笑)のポジション取りは、話を展開する上でも便利だとは思いましたね」
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花「ハミングさんのnoteでの過去投稿も読みましたけど、確かにホラーと言えばホラーっぽい小説も書かれていたり、エッセイの方で……ちょっと笑わせたい感じですか?(笑)」
🐦「実は、読んでいる人に何を伝えるかって、色んな要素があると思うんです。『情報』とか『教養』とか……私の投稿には無いですけど(笑) あと泣かせたり……その中に怖がらせたり、笑わせたりっていうのがあって、だから読んでる人に必ずしも『笑い』を提供したいとか、そういうこだわりは全くないんです。たとえば、花瓶ちゃんがnoteで記事を読むとしても、そこから何を得たいのか、ぼんやりと期待していることがあると思うんです。ただ、『泣かせたり』とか、『頭いいと思わせたり』とかって難しいじゃないですか(笑) だから『笑い』から話を組み立てて行くと、不特定多数の人に最もアプローチしやすいというか、一番無難なのかなという思いはありますね。私の場合、『スベる』ことを悪だと思ってないので(笑)、そういう風に話を書く方がプレッシャーがないですし。ただ、小説で一番狙ってることは、実は読んでる人を『ドキッとさせたい』ということです」
花「狙いは、結構ピンポイントなんですね」
🐦「せっかく私の小説を読んでくださる方々に、束の間の非日常みたいなのを味わってほしいと思っています」
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花「先ほども少し出ましたが、応募作のタイトル『軽く狂った感じのショートホラー本が頭に当たった!』……本当に長いですけど(笑) これは敢えて長いタイトルにしようと思ったんですか?」
🐦「敢えて長いタイトルにしようと思いました!(笑)実はタイトル決めるの苦手なんですよ。ただラノベのタイトルとかって長いじゃないですか、そして売れてるじゃないですか。だから、あやかろうかなと(笑)」
花「ラノベ路線だったんですね(笑)」
🐦「去年、小説を書き始めたばっかりなんで、上手いの書くのとか無理なんですが、粗くても発想とかでビビらせて、面白いもの書きたいとは思ってますね。当然、ラノベの先生方は上手なので、誤解が生じるとまずいんですが(笑)言いたいのは、『上手いけど、つまらない』みたいなものを目指すんじゃなくて、『ちょい下手でも、面白い』みたいなものをエンターテイメントとして届けていきたいんです。それだったら、キャリアが短い私でも、何とか勝負のしようがあるかなって」
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花「いよいよ応募作の内容に移りたいのですが、ひと言で本作のコンセプトは?」
🐦「まだ創作キャリア浅いので、そういう難しい質問はNGで……(笑)」
花「コンセプトとか、確かに答え辛いですよね(笑) 話の構想って、ハミングさんがお好きだと仰っていたホラーコメディーの映画とか小説からアイデアを得たんですか?」
🐦「何だろうねー……ほんと良く分かんないな(笑)でも……noteで小説書き始めたんで、何かnoteとかSNSに絡むような話の方が面白いかなーとか、漠然と考えたかも。去年、鳥が2羽で漫才やるっていうネタを投稿したんですよ。それも普通の漫才じゃなくて、SNSじゃなきゃできないようなネタ入れて。今回の話も、自分でnote始めてから知ったようなSNSあるあるとか盛り込んでるし、noteで小説デビューしたことを意識して話を考え始めたかもしれない」
花「やっぱり、noterとしての自分というのを意識されているんですね。次に、いよいよ小説の具体的な内容に入っていきたいんですが、今回の話はまずプロローグから始まっていますね……」
(この後、『軽く狂った感じのショートホラー本が頭に当たった!』のプロローグから各話、そしてエピローグに至るインタビューへと移行)
(後編につづく)
~次回の一部予告~
花「まだ暫く結果出ないですけど、自信の程は?」
🐦「いや、そりゃ当然獲りますよ!」
花「オ~! カッコいい!(パチパチパチ👏拍手するマネ)」。
🐦「いやいや、ちゃうねん。ボクシングのタイトルマッチとかでも、ボクサー2人とも『絶対にKOでブッ倒します!』とかって言うでしょ? どっちか負けたりするわけだけど。そういうもんだと思うんですよ、勝負事って。結果が出るまでは『絶対勝ちます!』みたいな……」
花「何か、伏線みたいですね(笑)」
🐦「ちょっと、応援してよ(笑)そういう趣旨の取材でしょ(笑)」
🐦後編もよろしくお願いします🐦