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”大阪少女”を観て心温まる
先日、石原貴洋監督作品、”大阪少女”を鑑賞しました。
題名からして軽い感じの映画だと勝手に思っていたのですが、
観てビックリ。おかしくて、泣けて、考えさせられてと。とても見応えがある作品で、堪えきれず笑ってしまう感じがとても気に入りました。
これはぜひ、まだ観たことのない人のために紹介しておきたいです。
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この座った目つきを観てほしい。
「悪い奴らから家賃の取り立てをする少女」という現実離れしつつも、解りやすい筋書きなのですが、
その演技が完璧すぎて見入ってしまう。
観ていて実に痛快で気持ち良いのです。
家賃を滞納しているのは、
チンピラ、ドロボー、ホスト、アル中、ポルノ小説家といった近寄りがたい面々。そういう人たちに怯まずズケズケ行って、淡々と取り立てというタスクをこなしていくところなんかは、私のようなビジネスマンも参考になるんじゃないかと思ったりします。
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この話術には一目置きたくなるビジネスマンも少なくないだろう。
なんだか妙にスカッとして、心温まり笑ってしまう。
こういう作品は初めて観たかも。
笑えて泣けるという意味では”男はつらいよ”シリーズが近いか。
いや、ちょっと違うな。
それと関西弁が耳に心地よいです。
この作品での、というよりこの女優(坪内花菜)が繰り出す関西弁がまぁーかっこ良いこと。
しかしこれが、関西弁ではなく東北弁や標準語だったとしたら、この独特なシニックな感じは出せないだろうなと思ったりもするのですが。
私のような東北人からすると、やっぱり関西弁っていろんな意味での”力”もっている気がするんですよね。
日本の標準語にしてしまってもいいと思えるのは私だけでしょうか。
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”大阪少女”
こういう映画は大好きです。
こんな作品をもっともっと作ってほしい。
がんばれ日本映画。
最後まで見てくださりありがとうございました。