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こんどは星空が見たい/宮城県女川町
山と海の間に街があり、その街と海がとても近い。
しかもアクセスしやすい距離に学校や役所などの生活施設が全部そろっているなんて、そんな街は珍しい。
3年ぶりに訪れて、改めてそう思った女川の町について書いておこうと思います。
この日はお天気も良く風景が本当に綺麗だったので、
スマホ撮りの写真を大きいままのせてます。
取材のお仕事で女川町へ。約3年ぶりでしょうか。
13年前にここで起きたことを、そしてそこから復興していく過程を見てきたつもりでいたのですが、久しぶりに来てみると町全体の変わり様がすごくて驚きました。
復興が進み整ったうえにドレスアップされた感じと言ったほうが解りやすいと思います。
女川町役場では震災後「コンパクトな市街地形成をめざす」と謳っていましたが、
もうそんな域はとっくに超えてしまっている気がします。
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この日は平日だったので人はまばら、それでもお昼時になるとどこからか人が集まってきていた
女川駅周辺には古い建造物がほぼ無くなり、
ほとんどが新しい建物になっていて、
街そのものが"おしゃれスポット”と化していました。
”道の駅女川”を中心に学校や病院などのほか防災施設が立地され、
女川駅には温泉施設まで併設。
(これは震災前からあったと思います)
駅の前には「足湯」まであるというおもてなし感。
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ここでは潮の香りと新緑の匂いが両方楽しめる
ところで、
私はこの場所の事を”シーパルピア女川”と呼んでいましたが、
この日、取材に同行してくださった女川町役場の方にいろいろお話をお聞きし、それは間違いだということが解かりました。
「道の駅女川」の中の「シーパルピア女川」だったんですね。
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女川町役場の方に聞いたお話だと、
なんでも震災後の沿岸部では防潮堤問題は結構深刻だったそうで、
そんな中、女川の町は復興にあたり生活圏からは防潮堤が見えないように設計されているとのこと。
たしかに、三陸沿岸の自治体での防潮堤問題は私も聞いたことがあります。
そういった緻密な設計もあってこそ素敵な佇まいが実現しているんですね。
人工の「おしゃれスポット」ってこうやって生まれるんだ。
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たしかに、ジオラマを見るとその構造が良く解かります。
「道の駅女川」は上座に女川駅が鎮座し、そこから”レンガみち”が港に向かって続いているのですが、駅から港までが緩やかな下り坂に。
港の前には海岸広場があってそこも穏やかな丘陵になっており、
その奥に防潮堤があるので、生活圏からは防潮堤が見えない訳です。
防潮堤は見えない、その代わりに住まいやお店からは海がしっかり見えるという見事な設計になっていたのでした。
おまけに海に向かって歩きながら後ろを振り向くと、
周りの丘には「女川地域医療センター」や「女川町役場」のほか、
小中学校が一緒になっている「女川町立女川小・中学校」や民宿などの宿泊施設があり、それらはアクセスしやすい距離感の中にコンパクトに立地されているではないですか。ジオラマの中にいるような錯覚さえ覚えます。
IT`s A スモールワールド!
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帰り際にはこれをひと鳴らしてさせていただいた
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この日は早めに到着し、
取材までの時間をロケハンしながらお昼ご飯を食べることに。
午前中は人もまばらでしたが、お昼に近い時間になると徐々に人が増えてきました。気が付けば結構な賑わいに。
そしてお昼が過ぎた14時頃には人も引けて、飲食店は一旦中休み。
するとエリア全体が静寂に包まれて、まるでお昼寝の時間に入ったような心地良い空間になっていたのです。
この居心地がとても気持ちよくて….ずっとここに居たくなりました。
幼稚園のお昼寝時間か何かの脳にすり込まれた無意識の記憶なのでしょう。
とにかく時間が止まった感じです。
お店の人たちと、気軽に話が出来る雰囲気も旅気分をぐっと盛り立てます。
このまちのコミュニティの特徴なのでしょう。
印象深かったのは、
女川は「星がすごくきれいだよ」と町の人が教えてくれたこと。
遮るものが何もないから綺麗なんだと。
それを聞いて頭をよぎったのは震災が起きた日の夜の星。
”あの日の夜”は広域で停電になり、仙台の夜空も観たことのないほど綺麗な星空を見せていたのを思い出しました。
女川の星空、見てみたくなりました。
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それにしても感動的な晴天だ。早く海鮮丼が食べたい
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こういうの好きだな、かわいいので全種類もらっちゃおう
で、お昼ご飯はこのお店と決めていたのでした。
「まぐろ屋明神丸」です。
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”まぐろ三色丼”の上をフォトグラファーさんにご馳走していただきました
ごちそうさまでしたー!
まぐろ三色丼、まあ~一瞬でたいらげてしまいました。
もちろん美味しゅうございました!
次はお店のスタッフさんにおすすされた「明神丼」が食べたい。
(ぜったい食べに来ます)
お仕事で来たはずの女川で、思いっきり満喫してしまいました。
今度は「明神丼」と「星空」のためだけに車を走らせて来たいと思います。
キラキラと輝いてみえた女川の町のお話でした。
最後まで見てくださりありがとうございました!
この日の記事が出来上がりましたので覧いただけたらうれしいです。
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