自動売買EA(Expert Advisor)の開発は、効率的で効果的なトレードを実現するための高度なプロセスです&逆張り戦略にバイアス機能を追加
開発手順、必要なもの、チェックリスト、タスクリストをまとめました。
1. 開発手順
1.1 アイデアの整理と戦略の確立
トレード戦略の決定: トレンドフォロー、逆張り、ブレイクアウトなど、EAで採用するトレード戦略を定めます。
インディケーターの選択: テクニカル指標(移動平均、RSI、ボリンジャーバンドなど)や条件(時間帯、出来高など)を選びます。
リスク管理ルール: 損切り(ストップロス)や利確(テイクプロフィット)の設定を行います。ポジションサイズ、最大許容損失なども重要です。
1.2 プラットフォーム選定とセットアップ
プラットフォーム選定: MetaTrader(MT4/MT5)が最も一般的ですが、他にもTradingView、cTraderなどがあります。
EA開発環境のセットアップ: 選定したプラットフォームの開発ツールをインストールし、開発環境を整えます(例: MetaEditor for MT4/MT5)。
1.3 コーディング
アルゴリズム設計: 戦略に基づいたアルゴリズムをMQL4/MQL5(MT4/MT5用言語)や他のプラットフォーム向けに設計します。
注文執行ロジックの実装: どの条件でエントリーし、どの条件でクローズするかを具体化。
リスク管理と資金管理のコード実装: ロットサイズやトレード停止条件などを実装。
1.4 バックテストと最適化
ヒストリカルデータの収集: 過去の価格データを利用してEAをテストします。
バックテストの実行: 過去のデータに対してEAをテストし、戦略の有効性を確認します。
パラメータ最適化: バックテスト結果に基づき、インディケーターのパラメータなどを調整します。
1.5 フォワードテストとデモトレード
デモアカウントでのテスト: リアルタイムのデータを用いてEAを動作確認します。デモトレードで戦略が現実の市場でも有効かを確認。
パフォーマンス評価: 利益率、ドローダウン、取引回数などを評価し、改善点を洗い出します。
1.6 本番運用
リアルアカウントへの導入: 問題がない場合、EAをリアルアカウントで運用開始。
継続的なモニタリング: EAのパフォーマンスを定期的に監視し、必要に応じて修正を加えます。
2. 必要なもの
トレードプラットフォーム: MetaTrader 4/5、cTraderなど。
プログラミング知識: MQL4/MQL5、Pine Scriptなど、各プラットフォームに対応した言語の習得。
ヒストリカルデータ: バックテストや最適化に使用するデータ。
リスク管理ツール: マネーマネジメントに関するツールやソフトウェア。
デモアカウント: フォワードテスト用。
リアルアカウント: 本番運用に必要なブローカーのアカウント。
3. チェックリスト
[ ] 戦略の決定: EAの基本的なトレード戦略が定まっているか。
[ ] バックテストの実行: 過去のデータでテストし、問題なく動作するか。
[ ] リスク管理: 損切り、利確、ポジションサイズ管理が実装されているか。
[ ] 最適化: パラメータの最適化が十分に行われているか。
[ ] リアルタイムテスト: デモアカウントでのフォワードテストが完了しているか。
[ ] 取引コストの計算: スプレッドや手数料を考慮に入れているか。
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