Teamsで共有リストをフィルターで個別表示し、パスワード設定を行うシステムを構築するためには、次の方法とツールを使用できます。要件を満たすためにExcel、Microsoft Lists、またはSharePointを活用する方法を説明します。
1. Excel での設定
ExcelをTeams上で使用し、共有リストをフィルターで個別表示し、パスワード管理を行う方法です。
必要なもの
Microsoft Excel(Office 365サブスクリプション)
Microsoft Teamsアカウント
Excelファイルを保存するためのOneDrive for BusinessまたはSharePoint
手順
Excelリストの作成:
Excelでリストを作成し、各ユーザーに関連するデータを行ごとに入力します。
「フィルター」を設定し、特定の条件で各ユーザーのデータをフィルター表示できるようにします。
Teams上で共有:
ExcelファイルをOneDrive for BusinessまたはSharePointに保存し、Teams内のチャネルや会議で共有します。
各ユーザーがTeams内でExcelファイルにアクセスできるよう設定します。
パスワードによる個別表示の制限:
Excel自体には個別の行ごとにパスワードを設定する機能はありませんが、ワークシートを保護し、特定のユーザーに特定の範囲のみ編集可能にすることが可能です。
パスワード保護を行いたい範囲ごとにシートを分け、そのシートに対してパスワードを設定することを検討します。
初期のパスワードは各個別表示の番号とし、後で管理者がパスワード再設定依頼を受けて個別に設定します。
再設定依頼と初期化権限の管理:
管理者がファイル全体を保護する権限を持ち、ユーザーからのパスワード再設定依頼を受け付けます。
初期化権限を管理者のみが持つようにし、他のユーザーがシートの保護を解除できないように設定します。
制限事項
Excelには行ごとにパスワードを設定する機能はないため、ユーザーごとに異なるシートを作成し、それを保護するのが現実的な方法です。また、フィルターはユーザー全員がアクセス可能であり、パスワード保護ではなくアクセス権の管理に頼る必要があります。
2. Microsoft Lists / SharePoint での設定
Microsoft ListsまたはSharePointを活用し、リスト管理とパスワード管理を行う方法です。
必要なもの
Microsoft ListsまたはSharePoint
Microsoft Teamsアカウント
Power AutomateまたはPower Apps(高度な設定用)
手順
Microsoft Listsの作成:
Microsoft Listsを使用して、各ユーザーに関連するデータをリスト形式で作成します。カスタム列を作成し、必要な項目(ユーザー名、番号、タスクなど)を管理します。
フィルター機能の使用:
各ユーザーが自分に関連するデータのみを表示できるように、リストにフィルターを設定します。Teams内でこのリストを共有し、ユーザーごとに個別表示が可能です。
パスワード設定(Power Automateの使用):
Power Automateを使用して、リストに入力された番号を初期パスワードとして設定し、各ユーザーがアクセスするたびにパスワードを入力するワークフローを構築します。
初期パスワードが個別表示と同じ番号であり、後でパスワード再設定を依頼できる仕組みをPower Automateで作成します。
再設定依頼とパスワード初期化の管理:
Power AutomateやPower Appsを利用して、パスワード再設定リクエストフォームを作成し、管理者がこれに基づいてパスワードを初期化できるようにします。
管理者にパスワードの初期化権限を与え、他のユーザーはこれを行えないように権限管理を設定します。
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