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denwa_uranai1
ラウールの法則
ラウールの法則とは
→非純物質における温度と蒸気圧の関係を示す法則のこと。
具体的には、「ある成分の気相分圧」は「ある成分の液相中モル分率」と「ある成分の蒸気圧」の積となるという法則。
ラウールの法則が成り立つ溶液のことを「理想溶液」、成り立たない溶液を「非理想溶液」という。
「非理想溶液」の場合、活量係数という補正値を用いて計算する。活量係数はモル分率により異なるため注意が必要。
ラウールの関係式
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上記のとおり、「気相分圧」は「蒸気圧」と「液中のモル分率」の積となりる。
例題
下記はラウールの法則の例題
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まとめ
ラウールの法則は、非純物質の温度と蒸気圧の法則と言えると思います。
純物質の場合は、アントワン式により温度と蒸気圧の関係がわかりましたが、非純物質となると液中のモル分率が影響するためラウールの法則を使用します。
ただし、ラウールの法則が適用できるのは「理想溶液」のみで、そのほかの溶液についてはラウールの法則をベースとして活量係数という補正値を用いる。なお、活量係数は液中のモル分率により値が異なるため注意が必要となる。