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格安オラトリオループ【4000円】

 今回は「オラトリオループ」というデッキを紹介いたします。このデッキは〈三日月を謡うオラトリオ〉の能力を生かしてループして勝つことをコンセプトとしています。早速リストから。

デッキリスト

 デッキ価格はデッキメーカー価格で4075円(2024年11月9日)。


 この一見よくわからないリストでどのようにループするのか、ループパーツを紹介しつつギミックの説明をします。まずはループの最重要パーツである〈三日月を謡うオラトリオ〉の能力を確認。

 シンパシーとキャントリップを持っています。しかしメインの効果はオシオキムーン。自分のシールドが離れた時、光または闇の3コスト以下の生き物を手札から出せます。
つまりこのカードでループをするには、

  1. シールドを手札に加えるカード

  2. バトルゾーンからシールドゾーンに移動するカード

があればいいということになります。これらに該当するカードが以下の2枚になります。

1を満たすのが〈魔獣星樹ギガゲドー〉。自分の生き物が着地するとシールドを回収できます。そして2を満たすのが〈白騎士の精霊HEAVEN・キッド〉です。バトルゾーンにあるコスト3以下のカードをシールド化するカードです。この3種類がこのデッキでのループの基盤になります。この3種類のカードを揃えることで〈HEAVEN・キッド〉が場と手札とシールドゾーンを行き来するループができます。以下、このループの一例を示します。

初期盤面
バトルゾーン:オラトリオ×1、ギガゲドー×1
手札:HEAVEN・キッド×2

  1. HEAVEN・キッドAを出す

  2. ギガゲドーで盾回収(オラトリオ+1)

  3. オラトリオ効果でHEAVEN・キッドBを出す

  4. HEAVEN・キッドB効果でHEAVEN・キッドAをシールド化           (ギガゲドー+1)

  5. ギガゲドー効果で盾のHEAVEN・キッドAを回収(オラトリオ+1)

  6. オラトリオ効果でHEAVEN・キッドAを出す

  7. HEAVEN・キッドA効果でHEAVEN・キッドBをシールド化           (ギガゲドー+1)

  8. ギガゲドー効果で盾のHEAVEN・キッドBを回収(オラトリオ+1)

  9. 以下3.から8.をループ

 初期盤面の〈HEAVEN・キッド〉は1体バトルゾーンにいる状態からでもこのループに入ることができます。また、場に〈ギガゲドー〉が出ている状態で〈オラトリオ〉を召喚することで、手札に〈HEAVEN・キッド〉2枚があればループに突入できます。
 この手順を踏むことで、無限回シールドゾーンからカードを離すことができるようになります。
 よって、上に書いたループの初期盤面にオシオキムーン効果を持つクリーチャーを追加することで、追加したクリーチャーのオシオキムーン効果を無限にストックすることが可能になります。
 このデッキでは初期盤面にもう一体〈オラトリオ〉を加えて〈オラトリオ〉2、〈ギガゲドー〉1、〈HEAVEN・キッド〉2を揃えることで、〈オラトリオ〉のオシオキムーン効果を無限ストックすることを目指します

 〈オラトリオ〉無限ストックができたら、無限ドローとフィニッシュループが可能になります。これらのループを成立させるには、まず〈月明かりに沈むニンギョ〉と〈学校男〉が必要になります。

 先ほど説明した〈オラトリオ〉無限ストックにさらに〈ニンギョ〉を添えて、無限にクリーチャーを墓地から回収する〈ニンギョ〉無限ストックを行います。
 2種の無限ストックが完了したら、〈オラトリオ〉効果で学校男を投げます。破壊対象は自身と〈ニンギョ〉。すると無限〈ニンギョ〉によって両方とも回収することができ、おまけに〈ニンギョ〉の登場時に墓地に落としたデッキトップもクリーチャーであれば回収することができるため、目当てのパーツが揃うまで実質無限ドローを行うことができます。
 ちなみに、〈オラトリオ〉効果で投げられる登場時ドロー持ちクリーチャーと〈学校男〉を投げてそれらを回収することでも無限ドローが可能です。

 このデッキのフィニッシュは、〈腐敗麗姫ベラ〉を無限に投げることによる相手のLOになります。

いつものループフィニッシャー。

 無限〈オラトリオ〉で〈ベラ〉と〈学校男〉を出して両者を自壊させて、無限〈ニンギョ〉でそれらを回収することで無限に出し入れすることができるため相手の山札を削りきって勝ち、というわけです。 


 ここからは採用カードの解説になります。リスト再掲しておきます。


三日月を謡うオラトリオ×4

白騎士の精霊HEAVEN・キッド×4

魔獣星樹ギガゲドー×4

 メインギミック。引けないと勝てないので4枚フル投入。〈HEAVEN・キッド〉はメタ除去も兼ねているカードなので重要。

月明かりに沈むニンギョ×3

学校男/ゾンビ・カーニバル×2

腐敗麗姫ベラ×1

 ループパーツではあるものの、4枚投入の3種による無限〈オラトリオ〉が成立すれば他のドロークリーチャーを投げたり盾回収することで探しに行けるため枚数を抑えめにしている。このデッキは後述する足回りの部分で光マナのアンタップインでないとマナに埋めづらいこともあり、ループ開始に必須で手札補充にもなる〈ギガゲドー〉以外の闇持ちクリーチャーはできるだけ減らしたいと考えた結果の枚数配分。

喜びの夜 エルボロム・ハッピー

 必要パーツが多い上、〈オラトリオ〉のシンパシーの関係である程度の横並びをしたいこのデッキにおいて恐らく最もかみ合っているドローソース。このカードを使うために1、2、3コストの配分は気を使っている。ほとんどすることはないと思われるが、並べたブロッカーで殴り勝つことができないわけではない。

忍縛の聖沌 3n9375u ×4

朱玉樹×4

 ハイパーエナジー用の1コスト光クリーチャーの方々。1コストの光クリーチャーの選択肢は限られるが、今回は受け札として使える3n9375uとタップされるための効果をしている朱玉樹を採用した。

覇王 スカール-1×4

黙示賢者ソルハバキ×2

 マナ整理目的で採用した2コストクリーチャー。スカールに関してはこのカードがないとデッキが成立しないと言っても過言ではないほどの超重要カード。光のアンタップインかつ闇マナでハイパーエナジーのためのクリーチャーとしても扱える役割の多いカード。ソルハバキはマナ回収というよりはテンポロスせず光闇多色のカードをマナに逃がすのが主目的。ただ、最序盤にやむを得ず埋めた必要パーツを回収できるという役割も大きい。

運搬の守護者 アル・ハコブ×2

腐聖 ブラッドウ-2 ×2

 〈オラトリオ〉から出せるドロー効果持ちのクリーチャー。〈アル・ハコブ〉は〈朱玉樹〉とかみ合いが良く、タップクリーチャーを作れるため思ったより小回りが利く良カード。〈ブラッドウ〉はどうしても不足している闇文明の枚数確保を目的に、このデッキに必要なドロー効果を持っている点を評価して採用。〈エルボロム・ハッピー〉だけでは不十分だったドローを補いつつ、〈オラトリオ〉無限ストック後に踏み倒すことで少しでも山札を掘り進めることができるのでこの4枠の存在は馬鹿にならないと思われる。



 以上が格安オラトリオループの紹介になります。オラトリオループ自体は過去に存在していたものの、〈HEAVEN・キッド〉と〈ギガゲドー〉を用いたループは見たことが無かったのがこのNoteを書こうと思ったきっかけでした。今後も面白いデッキが組めた際には、時間があれば動画に、なければNoteで発信していければと考えております。不定期にはなりますが、よろしければ私のコンテンツをご覧いただければと思います。お読みいただきありがとうございました。

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