相談することの難しさ
相談って難しいと思います。
よくなんでこんなことになるまで誰にも言わなかったのって、被害者側とかマイノリティ側が言われがちですよね。
難しいんですよ。相談するって。誰かに悩みを打ち明けるって。
悩みを受け入れてくれるとは限らない
世の中の人には、「言葉を口にすれば相手は聞いてくれる」と無意識的に思っている人が多いです。でも実際って、口にしてもあんまり相手って話聞いてないパターンが多いです。これは半ば仕方のないことで、そもそも人間が人の話を聞くようにできていないんです。スタートが少し不利なんですね。
でもそこから頑張って口にしたとしましょう。
「○○で困っている」
「嫌がらせを受けているかも」
そう言ってみたら
「考えすぎじゃない」
「そんなことないよ」
「そんなの無視すればいい」
こういう言葉が返ってくる。。。
もう受け手側の問題なのですが、悩みを受けいれてもらえてない回答が返ってきちゃうんですね。この回答ってよく考えたら怖いです。
なぜなら、あなたの感じた不安、不快をなかったことにしちゃう回答だからです。
受け入れてもらえないっていうのは、なかったことにすることと同義です。
真面目な人はそこから、自分の言い方が悪かったのかもしれないと思い、言い方やタイミングを変えたりして何度かトライしています。
でもその度に否定されてなかったことにされる。
気力が削がれて、もういいやってなっちゃう。
悩みを口にするその前に…
ちょっと時間を戻して、悩みを口にする前に起こっていることについても言及したいです。
先ほどは悩みを打ち明けようと思って口にした状態から、何が起こったのかを書きましたが、口にする前に実は心の中で起きていることがあります。
それは、自分の中に起きている不安や不快を自分で認めている、ということです。
これもすごく難しいですよ。言い換えると、自分は他者から見下されている存在なんだっていうのを認めているということですから。
それを認めて、認識した。それからどう対処しようかってなってきて、悩みを信頼できる誰かに打ち明けてみようってなっていくんです。
誰に相談するか、その見極め
さらにさらに、自分の不安を認めていざ誰かに打ち明けようって思って、何人か信頼できる人が思い当たるかもしれません。
それでも不安はあります。言ってその人を傷つけちゃったらどうしようとか。
子どもの場合、いじめられているかもしれないと親になかなか言えるものじゃないです。先ほど、相談しようと思っている時点で自分が見下されている存在なのだと認めていると書きましたが、そんなの自分を大事にしてくれている親に言えますか?
誰に相談するのがいいか、悩みを抱えている人は軽くジャブをしていることも多いです。明るめのテンションで嫌なことがあったのを言ってみたり。大した話じゃないんだけどという雰囲気を出しながら言ってみたり。
その過程でこの人ならいける!と思った人に言っているわけです。
相談を受けるかもしれないあなたへ
悩みを口にするって難しい、相談って難しい、それを少しでも感覚で感じ取ってもらえたらなと思います。
みんながみんな話を聞く訓練を受けているわけではないから、キャッチする側も難しいと思います。
そこで私から一つアドバイスを言うならば、
話している内容とテンションが一致しているかどうか
これが役に立つかもしれないです。
内容とテンションが一致していないなって感じたら、その違和感を大事に、ながらで話を聞くのではなく、一旦お茶を入れて座って落ち着いて話を聞いてみてください。
その段階にたどり着くまですごく大変だったんだから…
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