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【後編】Pluto EP12の感想

はじめに

NamtanとFilmが主演を務めるタイGLのPluto。
あの日から1年後。PTSDを患ったOomですが仕事を始めるまで回復します。Aioonは新作"あなたの物語"の発売イベントを開催。そのイベントに現れたMay。OomはAioonに「これからは姉さんの心の望むようにして」と愛を手放します。AioonとMayは新しい物語を始めます。 

Oomが自分と向き合うEp12前半はこちら↓


愛の形

「よくやったじゃん」KosolがOomへ声をかけながらやってきます。

見てたの?

「あぁ」と答えるKosol。OomとAioonたちの会話をタイミング良く見ていました。でも、サインには間に合わなかったとKosol。「あっという間にどっか行っちまった」とぼやきます。

この2人も仲良しですね。幼馴染。「今日分かったの」とOomは話し出します。

手放すって愛の形なんだなって

頷きながら優しい眼差しでOomを見つめるKosol。

その視線に気が付くOom。

…何でそんな目で見るの?

「ねぇ、ちょっとやめてよ!Aiに振られたからって私に泣きついてくる人たちにはもううんざりなの」とOom。ちょっと笑っちゃったごめんねOom。
Ep11でOomは"Aiは人気者だからみんなAiを好きになる"と話していました。顔がそっくりだからAiに振られてOomに…なんて事が、過去にたくさんあったんでしょう。
「そうじゃないって。俺は逆。」とKosol。「ガキの頃、最初に好きだったのはおまえ」

!?

初めて聞く話にびっくりするOom。「でも間違えて別の子に声をかけちゃったんだ。それがきっかけでAiと仲良くなった」と伝えます。

え、そーなのKosol。そんなうっかりある!?

笑っちゃうだろ?とKosol。Oomも嘘でしょ呆れてと笑っちゃってます。
OomへPTSD治療の施設を紹介したり、Mayを見守るようにお願いしたりとOomとKosolも良い関係を築いてきたんですね。

2人で顔を見て笑い合う

お姫様とお姫様

発売イベントを終えて、手を繋ぎながら歩く2人。Aioonは少し不安そうに「まだ聞いてなかったけど…」とMayに尋ねます。

どうして来てくれたの?

Aioonとは対照的に笑顔で答えるMay。「Aiの小説が大好きだからーー

大好きな作家さんのサインをもらいに来たの

軽やかに答えるMayですが、Aioonの表情はまだ晴れません。Mayの言葉を聞いて改めて尋ねるAioon

Oomでしょ?

そう聞かれてMayから笑顔が消えてしまいます。すこし気まずい表情。Aioonは続けます。
「もしOomが関わってなかったら、ここに来る勇気なんてなかったよね?」と沈黙。

「私が"待ってて欲しい"って言う勇気がなかったのと同じ」ひとりごとのように呟くAioon。

Oomがいつ許してくれるか分からなかったから

「でも本当は…」とMayに振り向き続けます。

Mayを連れ戻してくれるといいなって

私の書いた物語がいつかMayを連れ戻してくれるといいなって願ってた」とAioon。


Aioonが葛藤していたのがとても分かるシーンです。
「いつになるか分からないけど待ってて欲しい」なんて言えないよねAioonは。
自分の気持ちを押し通すほど強くない、彼女は自己犠牲で周りを幸せにしようと考えます。だからあの日もOomを選んだ。自分の気持ちは置いておいて。

もともとAioonは自己肯定感も低く何度も自信を無くして小さな女の子になります。それが、Mayと出会い小さな女の子になる度にMayに励ましてもらってなんとか乗り越えてきました。

Ep11.小説を書く勇気をくれた

「Mayは"わたしにも出来る"って気づかせてくれた。小説を書く勇気をくれた他にも、色んなことに挑戦する勇気をくれた」

"Aiに考え直してもらわなきゃ!"とすぐに一歩踏み出せるMayとは違います。

直接連絡をする勇気はない。けど戻って来て欲しい。だけど怖い。もしかしたらMayはもう待ってくれないかもしれない。だから、自分の気持ちを書き記した小説がMayへの架け橋になるようにと願ったんですね。控えめで、だけどすごくAioonらしいと思います。


Aioonの言葉に優しく微笑んで答えます。

ただいま、有名作家さん

可愛い答えです。Aioonも優しくMayを引き寄せて「おかえり」と告げます。

おかえり

Mayを見つめてAioonは続けます。「戻ってきてくれたならーー

もうどこにも行かないで、いい?

出会った時からずっとMayがOom(Aioon)に繰り返しかけていた言葉。それを最後にAioonがMayに言うなんて…(でもいつもどこかに行くのはAioon)

Ep1. 出会った直後から
Ep3. ゴキブリ騒動の時も

AioonはMayに気持ちを伝えます。「Mayの愛を知ってからーー

Mayなしで生きるなんて堪えられないよ

雨に濡れた子犬のようなAioon。Ep3で"愛するってどんな気持ちか、愛させるってどんな感じなのか知りたかった"と話していましたがAioonはMayを通じて愛がどんなものか感じることが出来ましたね。

Mayも微笑み、愛おしそうにAioonに触れながら話します。「もしこれが小説だったら

王子様とお姫様がキスするシーンだね

Mayの粋なおねだり。とても可愛いです。Aioonも笑って答えます。

良かった
ここにはお姫様とお姫様がいる
Mayもにっこり

そしてAioonはMayに優しくキスをします。
ここの台詞はティザーでも使われていたので本編の最終話のこんな良いシーンで使われるなんてとてもグッと来ました(でもティザーは公式でも、もう観れないのでとても残念です。)

キスをする2人のお姫様。Mayは視力が戻ってから、またハイヒールを履くようになったので2人の身長差が同じかMayの方が少し高くなるのも個人的にすごく好きなビジュアルです。

いたずらっ子のようにMayからお返しのキス

ぁあーーーー良かった!2人が幸せだと嬉しい!本当に良かった!

よく出来ました

Oomは実家のソファに深く腰掛けて今日の日を振り返ります。心なしか清々しいしい表情。

おばあちゃんも隣にやって来てOomに話しかけます。

あんたにはきっと辛いことでしょう

お姉ちゃんとMayが愛し合うの受け入れるのは。
よくがんばったねOom。おばあちゃんはあんたのこと本当にすごいと思ってるよ」

よくできました

こっちへおいでとおばあちゃんはOomを抱きしめます。Oomは自分の心の変化を話します。

わたしも出来るなんて思わなかったよ、おばあちゃん

でも、いろんなことを経験して、Paulが私のせいで傷ついてるのを見たり、姉さんがMayと一緒にいられなくて悲しんでいるのを見てようやく気づいたの」とOom。

愛っていうのは…
大切な人たちの幸せを見守ることなんだって

おばあちゃんも優しく頷きます。Oomが成長してる。ちょっと泣いちゃいそう。Oomは続けます。「悲しいことや辛いこともまだあるけど…その中にも幸せを感じることもあるの。大切な人たちが傷つくのを見るよりはずっといいよね。

じゃないと、私たちは幸せじゃないでしょ

Oooom!!!!がんばったね!えらい!!!!

辛くなったらいつでもおばあちゃんに言いなさい

すぐに飛んでくからね」とおばあちゃん。わたしも飛んでくよOom。小さい子に話しかけるように言うおばあちゃんに「大好きだよおばあちゃん」とOomも大好きの気持ちが溢れます。

おばあちゃんもOomが大好きだよ

シェフMay

スポンサータイム。May邸のキッチンでヌードルを作るMay。「お腹空いたーまだぁ?」とAioonがやって来ます。

早く食べたいなら手伝って

Mayにかわいく叱られるAioon。

はいシェフ!

Aioonもご機嫌です。Mayは鍋を火からおろしスープの入った器に盛ります。そして、そのまま食べようとするAioonに「まだダメ!」とMay。ヌードルにトッピングを盛り付けるMayを見つめるAioon。視線が愛おしいですね。

きれいにトッピングを乗せて…

仕上げにこれ

とても美味しそうなヌードルの完成!リアルタイムで観ていると日本は夜中なのですごくお腹が空きます…。

召しあがれ

Mayが「あーん」とAioonに食べさせてあげます。量多くないMay?ひとくち食べてAioonは大喜び「めちゃくちゃ美味しいよ!シェフが作ったみたい!

シェフMayだ!

「シェフMay!シェフMay!」とシュプレヒコールをはじめます。これだけ喜んでくれたら作り甲斐がありますね。
「Ai、やめて!ほら私にもちょうだい。美味しいか確かめてみる」とあーんをおねだりするMay。

ふーふー

そして、Aioonも一口の量が多くない?熱くないの?
MayにあーんをしてAioonが捲し立てます。「どう?ほらね!美味しいでしょ?シェフが作ったみたいって言ったじゃん!」と得意気。作ったのはMayです。

私もなかなかやるわね

腕組みして自分を褒めちゃうMayも可愛いです。「おかわりする?」とAioon。またMayにあーんをして今度は自分も反対側をパクリ。

ポッキーゲームのように端から食べ合います。Ep9でもやってましたね。唇がくっついて笑い合う2人。

だから言ったじゃんシェフ級の美味しさだって

ふたりで「シェフMay!シェフMay!」とシュプレヒコール。2人はこんな風に日常を過ごしていくんだね。幸せそう。あーほっこり。

無駄遣いは可愛い

May、また私の本買ったの?

Aioonに呼ばれてすぐに振り向くMay。可愛い。

もう20冊くらい持ってるじゃん

買い過ぎです。
Mayも立ち上がりAioonに話します「本屋さんで見かけて、つい手が伸びちゃったの。本当は全部買いたかったくらいよ。」と得意気なMayですがAioonに尋ねます「なんで?私が本買うのはダメ?」とMay。

可愛くない?

しょんぼりうつむくMay。

可愛いけど…お金がもったいないでしょー

Aioonにほっぺをつねられます。可愛い。Mayも負けじとほっぺをつねり返します。

Aiには「もったいない」なんて言葉は似合わないよー

あーもう。ずっといちゃいちゃしててほんとに可愛いです。どうしよう…可愛いしか言葉が出てこない。
そして、Mayの手を取り急に真面目なトーンになる、Aioon。

それ、他の人に絶対言っちゃダメだよ?
どして?

Mayも尋ねます。

可愛いからだよーーー!

2人とも可愛いよーーーー!!!なんなのーーー!?
とわたしが悶えていると、Mayのスマホにメッセージが届きます。

こんにちは。素敵な月曜日を。

きれいな黄色のお花の写真とメッセージ。
訝しげな顔をするMayにAioonが「どうしたの?」と尋ねます。「父さんからメッセージが届いたの」とスマホを渡すMay。
え!あのお父さんから!?うそでしょ?とわたし。

「この年代の人たちには普通のことでしょ?おばあちゃんもいつも私たちにこういうメッセージ送ってくるし」と特に気にした様子でもないAioon。

なんでよAioon!Mayのお父さんだよ!めちゃくちゃ偏屈な人だったじゃん!と私のボルテージが上がります。

私の父親は、他の父親とは違うの

Mayは困惑気味に続けます。「こんなこと、今まで一度もない。自分は他人より偉いって思ってるから。あの人は自分にとって利益になる相手じゃない限り近づかないの」

Ep3で同性愛は恥ずかしいからやめろと怒鳴り

Ep3.娘だと思うのが恥ずかしいからやめろ

Ep9で「どの面下げて来たんだ?」とAioonに怒鳴る

Ep9.どの面下げて来たんだ?

そんな父親だったんじゃん!

Mayにスマホを渡しながらAioonは話しかけます。「ちゃんと目が見えるようになってからさ、

一度もお父さんに会ってないんでしょ?

お母さんだけがいつもお見舞いに来るし。

もしかして、お父さん。Mayのこと恋しいんじゃない?

「あり得ない」とバッサリ言い切るMay。父親のようなタイプの人間が見返りを求めないで何かするなんてあり得ないとMay。

何かの病気で頭がおかしくなったのかも…

じゃなきゃ、こんなの送ってくるはずがない。」

Mayも不安になって視線が泳ぎます。お父さんどうしちゃったの…。

本当に行かなきゃダメ?

「電話でいいんじゃない?」とMay。父親に会いに行くのは気が進まないよね。「電話で済むなら一緒に車に乗ってないでしょ」とAioonがなだめます。

自分で行って確かめなきゃ

そうね…と頷くMay。2人はMayの実家まで車を走らせます。こうやってMayのためにすぐに車を出してあげるのもAioonのかっこいいところです。Mayだけに特別。

大切にして欲しい

Mayの実家に到着。

お父さんとお母さんに会いに来てくれたの?

何か食べたいものはある?なんでもすぐ作るわよ、と大喜びなMayのお母さん。

なんでも言いなさい、といった風に頷くお父さん。
嫌味も言わなければ怒鳴りもしない…Mayは父親の様子を注意深く見ます。

いいの、近くまで来ただけだから

何か美味しいの作ってあげようか?とお母さんに聞かれるも、すぐに行くから大丈夫よとMay。
お父さんが口籠もりながらMayに話しかけます。

キッチンに中国梨がある

おまえの好きなとこのやつだ。

今朝買って来たんだ

いいじゃない。とお母さん。「May、小さいころから中国梨が大好きよね。持って行けるように皮を剥いて詰めてあげる。そうしましょ?」とお母さんはキッチンへ向かいます。

動揺が止まらないMay。娘の好きなものをわざわざ買ってくるなんて…しかも今朝。本当にMayのお父さん?逆に本当はこんな感じなの?いや違う?

そして、2人きりになるお父さんとMay。「メッセージ読みました」とMayから話しかけます。

何が望みなの?

「綺麗だったろ?」

え?

Mayとシンクロ。言葉を詰まらせながらお父さんが続けます。

花の写真

「綺麗だと思ったから。お前に送ったんだ」とお父さん。

混乱してるMayをよそにお父さんは外を指差して続けます。

友達を車で待たせなくていい。

暑いだろ。中に入ってもらいなさい」と外で待っているであろうAioonにも労う言葉をかけます。

…!?

信じられない。お父さんどうしたの?といった表情のMayとシンクロ。そして、中国梨を剥くお母さんのもとへやって来たMay。

お母さん

真面目な話なんだけど…お父さん大丈夫なの?」とMay。

何か病気、隠してたりしないよね?

「どうして?」と梨を剥きながらお母さんが答えます。

だってお父さん、私にお花の写真送って来たんだよ?!

信じられる?!と病気なんじゃないかと心配するMayとわたし。「お母さんにも送って来たわよ。最近、お花を育てるのにハマってるみたいなの」

Mayにも見せたかったんじゃないかしら

微笑んで答えるお母さん。確かに綺麗なお花だったけど…。

最後に健康診断を受けたのはいつ?

それでも、病気を疑うMayにお母さんが答えます。「最初はお母さんも同じこと思ったの。でもお父さんは健康よ」病気じゃないなら…一体何があったんだろうと考えるMayにお母さんが続けます。
「何がお父さんを変えたのかは分からないけど、前にあなたが言ったこと覚えてる?

『誰かがお父さんを盲目にした』って

今はもう治ったんだと思うわ」と嬉しそうなお母さん。

…???

と、Mayと同じく割と多くの人が「お父さん急にどうした?何があったの?」と感じてたと思います。わたしもです。なのでPlutoの脚本家さんに質問しました。(「最終話が終わりました。もしまだ質問がある方は、遠慮なくまた聞いてください。」とポストしてくれていました。こういうところもPlutoが好きな理由です。)
タイ→英にはファンの方が訳してくれました。
Q&Aを載せておきます。

Q:父親の心境の変化について知りたいです。父親はどのような感情の変化を経験したのですか?

A:実は、Mayのお父さんはまだ完全に心変わりしたわけではなく、ただ努力をしているだけです。まだ微妙な形で他人を判断していています。たとえば『この花はきれいだ、でもMayは好きじゃないんだろう?』のようなことを言ったりします。これは彼が変わろうとしている一瞬を捉えただけで、それ以上のものではありません。彼の笑顔もまだ本物ではなく、そのぎこちなさが伝わってきます。

Q: Ep9でMayが父親に言った「この件であなたが盲目になってしまったから」という言葉が彼を変えた要因のひとつですか? 

A:彼が変わり始めたと思う理由は以下の通りです

  1. 法的なトラブルに巻き込まれ、彼が信じていた人々が実はひどい人間であり、不誠実だったことに気づいたからです。これは、MayがAioon(Oaboom)について『彼女のほうが良い』と言ったことに少し似ています。

  2. MayやTonのように、かつて彼が従わせていた人たちがみんな彼のもとを去ったからです。それは、彼が自分の力や影響力を失ってしまったように見える状況です。

Ep9.でBenの事件のバットマンMarutが株価操作の罪で訴えられている。父親も関与しているのでは?とMayが父親に立ち向かったシーンです。

MayはもうMarutの代理人にはならないと宣言します。それは自分が失明してしまった事件だからではなく、このMarutに関連する事件で父親が欲に目が眩み"盲目になってしまった"からだと。

父親は同性愛に否定的でした。恥ずかしいからやめろ!とEp3で怒鳴っていたシーンです。それをMayにも告げています。
そしてEp9父親へ立ち向かう際に「どんな時でもそばにいてくれる同性の恋人Aioon(Oom)か騙されて操られている父親か」恥ずかしいはどちらですか?と。

そしてもう父親には屈しないと宣言しました。その後、Tonも株価操作の件でMayに弁護を依頼する場合の費用は僕が持ちますと。代わりにもう自由に生きさせて欲しいとMayの父親に伝えます。May、Tonの2人が父親からの元から去りました。

この一連の出来事が父親が心を入れ替えたきったかけのひとつですね。そのEpの感想はこちら↓


中へ入れもらったAioonは、Mayの実家のお庭を散策中。お父さんがハマっていると言うお花の鉢がたくさんあります。Mayのスマホで見た黄色いきれいなお花を見つけ眺めるAioon。

気に入ったかい?

後ろから声をかけて来たのはMayのお父さん。Aioonも少し緊張気味に挨拶をします。
「君は女の子だから花が好きだろうと思って」とお父さん。

Mayは好きじゃないだろうけど

少しぎこちない笑顔で話します。

えっと、そんな事ないですよ

Aioonも緊張しながら答えます。「それなら…」と黄色いお花の鉢を手に取るお父さん。

これをMayの家に植えるのを手伝ってくれるかい?

Aioonは驚いた様子で頷きます。お父さんはお花を差し出してゆっくりと力強く話します。

大切にしてほしい
…!

お父さんは大事に育てた黄色いお花をMayに例えて、Aioonに託したんじゃないかと思います。「娘を大切にして欲しい」と。Aioonもそう感じたんじゃないでしょうか。

もちろんです

「ありがとうございます」と微笑むAioon。お父さんも満足気ににっこり。

そして帰り際、Mayはお父さんに伝えます。

お父さんがくれたお花、大事にするね

Mayがこんな笑顔をお父さんに向けるのは初めて。お互い少しだけ歩み寄れた感じがします。

まだちょっとぎこちない笑顔

お父さんもMayに笑いかけます。ちょっとまだぎこちない。それじゃ失礼しますと告げるAioonにお母さんも2人にまたねと声をかけます。

笑い合う2人

AioonとMayは顔を見合わせて微笑みます。来てよかったねと話してるのかな?その姿を見送るお父さんとお母さん。

幸せそうね

お母さんがお父さんに話します。その言葉ににっこり笑って肩を抱くお父さん。

Mayの両親も幸せそうです。そしてMayの家にやってきた黄色いお花。

霧吹きで水をあげる

ちゃんとお世話をするAioon。可愛いですね。ノートPCで作業するAioonのもとへ、スマホを見て嬉しそうなMayがやって来ます。またお父さんからメッセージが来たのかな?

スマホを閉じてAioonにくっついて「何してるの?」と尋ねるMay。声が甘くて可愛いです。

小説書いてるんだよ

新しい章の始まり

"私は新しい小説を書き始めた。みんなが新しい章を始めるように" Aioonが語ります。

「Benjapolさんがすべての人が知り、守るべき障害者の権利についてお話しします」とMay。Benも障害者として障害者の権利についてのスピーカーを務めます。そして、AioonはMayと共にPloyたちに会いに。

すごい!本当に作家になったのね!

Mayの友達へ自分の本をプレゼントします。一悶着あったEp7。その時からAioonは自分の事を“小説家になろうと思ってる配達員だよ"と話していました。有言実行だね!

3周年記念:無料の運勢占い&縁起の良い木をプレゼント!
Janも占い師としてキャリアを積んでいます。

そしてPangとの関係も良好です。

"一つの物語が終わるたびに、次の物語が始まることに気づいた。そしてそれはもっと楽しく、もっと良く、もっと幸せなものなんだと"

Aioonが語る裏でPimがノートPCでメッセージを読みます。

『私は自分の過ちを深く反省しています。

心からの謝罪を申し上げます。PIMPAKORN DECHA-ANEK警部殿、どうかお許しください』

弁護士を探してた件でしょう。JanにMayを紹介してもらいだいぶ気が楽になったと話していました。
このメッセージからも何かしらの決着が着いたんだと思います。

さあ、みんな!飲むぞー!

Ployのレストランでみんなでパーティーです!乾杯の音頭をとるTon。

Mayの肩を抱くAioon

「ねぇ見てよ。いちゃいちゃしてるよーちょっと甘すぎるでしょー」みんなにからかわれて笑顔の2人。
幸せそうでわたしも嬉しい。

自室のプリンターで印刷するAioon。

Mayからお裾分けされたの?黄色いお花可愛いです。

印刷した原稿を見て笑みがこぼれます。と、おばあちゃんが部屋をノック。
「Ai、何してるの?Mayが待ってるわよ。Oomから電話があって、急いでだって!」とおばあちゃん。
Aioonも原稿をホチキス止めしながら「わかってるよ、おばあちゃん!」と答えます。

You’re My Charon

キャンドルの香りを嗅ぐMay

「May」と呼ばれ、振り返るMay

振り返った先にはAioon

ぎゃーーー!なんだこの演出!とわたしが大盛り上がりしたこのシーン。めちゃくちゃ良かったです!
なぜならEp1のAioonとMayが出会うシーンをまるっと踏襲しているんです。


Ep1.キャンドルの香りを嗅ぐAioon(Oom)

「Oom」と呼ばれ振り向くAioon

振り返った先にはMay

ここから全てがはじまって、ここで全てが終わるのか…なんてうっとりする演出なんだ。ここです↓


私の花嫁さんは美しいわね
ううん、私の花嫁さんが一番きれいだよ

花嫁と花嫁。2人の結婚式です。2人ともとってもきれい!

Aioonから嬉しい言葉をもらって少し恥ずかしそうなMay。照れながらAioonのもとへ行きます。

手を重ねて繋ぐ2人。わたしはこれが大好き。
口が上手いんだから
もちろん。知ってるでしょ?

2人で笑っちゃいます。「自信満々ね?有名作家さん」とMayが言うも「今は作家じゃないよ」とAioon。

今は…MayのAiだよ

会話が甘い。ずーーと甘い。はぁ幸せ。Mayの手を握り直してAioonが語りかけます。

"You’re My Charon"を書き終えたんだ

Aioonが印刷していた原稿ですね。
"You’re My Charon" "あなたは私のカロン"

「"You’re My Charon"ってタイトルにしたのね
どういう意味なの?」とMay。

Aioonは愛おしそうにMayを見つめ、手を握り直し、ゆっくり時間をかけてから話し出します。

冥王星のそばには、いつもカロンがいるんだ

カロンは冥王星の月で、冥王星が太陽系にいようといまいと、ずっと冥王星と一緒にいる月なんだ」とAioon。


なんで冥王星の月なの?と思い冥王星とカロンについて少し調べました。
カロンは冥王星の衛星であり、地球と月のような関係です。
カロンの自転(カロン自身が回転すること)と軌道運動(カロンが冥王星の周りを回ること)は同期しています。
月と地球の関係も同じ。月がいつも同じ面を地球に向けているように、カロンも常に冥王星に同じ面をむけながらその周囲をまわっています。そして冥王星もしかり。なので冥王星とカロンは見つめ合うようにお互いにいつも同じ面を向けて回っています。


つまり、みんなにとって特別な存在じゃなくていいの
自分だけのカロンを見つけられればいいの

MayはAioonの事を"私のPluto(冥王星)"と呼んでます。自分だけのカロン。カロンはMayの事ですね。

最終的にわたしがあなたを見つけたように
そう、私たちがお互いを見つけたように

必ずしもすべての人にとっての「特別な存在」になる必要はなく、自分にとって大切な存在、支えとなる人物を見つけられたらそれで良いということですね。AioonとMayはお互いを見つけました。


そして、優しく見つめ合う2人。
AioonはMayの頬に手を添えてキスをします。
"You’re My Charon" の一節をMayが語ります。

二つの銀河が絡み合い
私はカロンとなり、あなたのすぐそばにいる

そして、ここからAioon。

水を渡り、あなたの扉に波を立て
永遠に広がる宇宙をささやきながら進む

幸せそうな2人です。わたしも幸せ。

そしてAioonが『You’re My Charon』の中で”水”の表現を用いたのはギリシャ神話からなんですね。

冥王星が冥府の王プルートーの名にちなむことから、この衛星はギリシア神話の冥府の川・アケローンの渡し守カローンにちなんで「カロン」と命名された。

カロン-wikipedia
花嫁さんの手をとる花嫁さん
それでは花嫁さんと花嫁さんカメラを見てください

写真撮影です。
Oomとおばあちゃんもスマホを構えて準備OK。

2人ともカメラに向かってにっこり。

あぁ全部のカットが全部きれい!

「おばあちゃん、Oom」と2人に声をかけるAioon。

一緒に写真撮ろう
嬉しそうなに駆け寄る2人

「あんたのドレスすごく素敵じゃない」とAioonにささやくおばあちゃん。

おばあちゃんも素敵だよ
Oomも2人の様子を幸せそうに見つめます

カメラマンさんの用意ができました。「ちょっと詰めてくださいねー。それじゃあ撮りますよー1.2.3!」

にっこり笑顔AioonとMay

そしてここで終了。

まとめ(総括)

ハッピーエンドで良かったぁーー!Ep10あたりからずっと辛く、とんでもない気持ちを抱えて過ごして来ましたが、2人が幸せになって本当に良かった。
AioonとMayの関係を冥王星とカロンに準えたり、Ep1で2人が初めて出会うシーンを踏襲したり、本当に演出も脚本もこだわっていて最後まで驚かされました。

サスペンス要素のあるGLかな?なんて軽い気持ちで見始めましたが、視覚障害をはじめとした障害がある人が生活を送ることについての問題提起や同性愛への偏見など幅広いテーマを扱うPlutoを観て、気づかされた事も多かったです。

Namtanの一人二役やFilmの盲目(〜回復まで)のお芝居など実力のある2人だからこそ出来た作品だと思います。

そして制作を行なったSnap25には1番驚かされました。原作があるPlutoですが(原作を読んだユーザーからも原作とは全然違う!とたくさんのポストがありました)ここまで改変してきれいに終わらせるなんて。全ての伏線を回収し、サスペンス調からラブストーリーとして着地するシナリオに脱帽です。
記憶を無くしてもう一度観たいと思うほどに、毎週楽しみでした。

そしてイーロンの呪いによって(突然のX仮ラベル付与)Ep6から感想を書くことにしましたが、今となってはEp1から書いておけば良かったなと悔やまれます。
タイ語を聞いて英語字幕を読んで日本語に翻訳して日本語で書くのはやってみて初めて気づきましたがなかなか大変でした。
ただ、この場でアウトプットするとこでPlutoの物語やキャラクターたちの心情がより分かるようになり、大変でしたが彼女たちに向き合う時間はとても楽しかったです。
いつか、どこかでPlutoを知って観た人がこのnoteに辿り着き理解を深める役に立てたらいいなと思います。
最後に、これまで読んでくださった方々、いいねをくださった方々ありがとうございました。

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