
【前編】Pluto EP12の感想
はじめに
NamtanとFilmが主演を務めるタイGLのPluto。
お互いに愛し合うと約束したAioonとMay。その2人の姿を見ていたOom。すべての記憶を取り戻したOomは「Mayとわたし、どっちを選ぶの?」とAioonに迫ります。「姉さんが私を選ぶことなんてない…」と消えてしまいそうなOomに「選ばなかったことなんて一度もないよと」AioonはOomの手を取ります。MayではなくOomを選んだAioonはひとり声を押し殺して涙を流します。
最終話Ep12です。
怒涛の展開のEp11はこちら↓
AioonMay Princesses’ Tale
Mayが語るPlutoでありたい

あの夜から1年が経ちました。
マイクに向かってAioonが語るところからスタート。
「この本は、手放すことさえ厭わないほど価値のある愛に捧げます。」
読み上げているのは「A novel about you / Aun Ai 」
"あなたの物語"著者はAun Ai。Aioonが書いた小説です。

"Book For The Blind"と波形のオーディオスペクトラムの表示があるのでオーディオブック用の録音かもしれません。自分の本をオーディオブックにするのは盲目のMayと出会った事で生まれた選択肢かなと思うとAioonらしいなと思います。
マイクへ向かってAioonが続けます。「Mayが語るPlutoのようにあろうと私は心に誓いました。それは見捨てられることでも、忘れ去られることでもありません。それは、太陽系に属していようといまいとーー

着実に回り続ける存在であるということです。」
Ep9で2人で星を見た時、Plutoの素晴らしさについてMayが話していた言葉です。
"私のPluto"とAioonを呼ぶMayのように、AioonもMayが話すPlutoで居ようと自身の小説"あなたの物語"の序文にも書いたんですね。

「人間が太陽系の仲間に入れるかどうかなんて関係ないの。Plutoはずっとそこで回り続けてる。他人の評価なんて気にしてない」
前回のEp11で精神状態がとても悪そうだったOom。あの夜から症状が悪くなり、PTSDの治療を受ける事になったとAioonが語ります。


ある日、自宅前でバイクがスリップして倒れてしまうAioon。

びっくりしておばあちゃんも駆け寄ります。

「くそ!死ぬかと思った!誰だよあんなとこにオイルこぼしたの!」文句を言いながら起き上がるAioon。
物音を聞いて駆けつけたOomは「Ai!怖かったよぉ」と泣きながらAioonに抱きつきます。

泣いてるOomに困惑するAioon。

落ち着いて、私は平気だよ?」と優しくOomに声をかけます。しかしOomはAioonの姿を確認するも

そのままパニックになってしまいます。
Aioonがバイクで倒れるのを見てフラッシュバックを起こしてしまったようです。Paulが車の事故で死んでしまったように、Aiもバイクの事故で死んでしまうのではないか?私を置いていってしまうんじゃないか?とPTSDの症状が伺えます。
Oomの背中をさすりながら落ち着かせます。「泣かなくていいよ。大丈夫だからねーー

Oomの状態に不安そうなAioon。それを見つめるおばあちゃんも心配そうです。
Oomの様子
「Oaboomはどうですか?」
施設の人にOomの症状を伺います。

療法士さん曰く、いくつかの作業療法を行い、その様子からOomの状態は前よりも安定してきたこと、作業にも積極的に取り組んでおり、集中して最後までやり遂げる様子が伺える、と「ここへ来た時とは全然違いますよ」と回復傾向であると告げられます。

初めての3人での食事シーン。

「ほら、もっと食べな」とAioonはOomのお皿へおかずを取ってあげます。妹のお世話をするお姉ちゃんです。

Oomも同じように「姉さんもね」と言ってお互いおかずを分け合います。可愛い姉妹です。
その様子を見ていたおばあちゃん。「おかずを分け合うのはよしなさい。それにーー

たくさん作ったから全部食べるんだよ、いいかい?」と2人に声をかけます。
そんなおばあちゃんにOomは「おばあちゃんもたくさん食べて、ほら」とおかずを取ってあけます。

おちょくるAioonに「まったくあんたって子は」とおばちゃん。

やだよー!と、いつも通りおばあちゃんに叱られるAioon。それを見て笑うOom。ほっこりしますね。家族団欒のいいシーンです。日本でいう「げんこつくれるよ」的な感じてしょうか。
気を取り直して「Ai、新しい小説はいつ出るんだい?」とおばあちゃんがAioonに尋ねます。

Aioonも誇らしげです。「担当してる編集さんが、今度、発売記念のイベントをやるって言ってた」と続けます。
「なんだい!イベントもあるなんてスーパースターみたいじゃないか!」とおばあちゃんもびっくり!

OomもAioonへ「おめでとう」とお祝いの言葉を贈ります。そして、

Oomからのお知らせに、顔を見合わせるAioonとおばあちゃん。まるで見当がつきません。
ニコニコの笑顔で「ちょっと待ってて」と隣の部屋へ駆けていくOom。
「また内緒事だってよおばあちゃん。Oomは一体何の話ししてるの?」とAioonもぼやきます。
Ep1でも、(隠していたのかもしれませんが)当時Mayと付き合ってた事をAioonはまるで知りませんでした。

客室乗務員の制服を持って現れるOom。Aioonも「おぉ!」とびっくりした様子です。
「また、客室乗務員のに戻るの」とOom。

「Oomってば、私たちに内緒で応募して採用もらってきたよ!」大喜びのAioonと対照的に涙をこぼすおばあちゃん。

「ちょっとOom!おばあちゃん泣いちゃってるじゃん」とひそひそ声のAioon。「やだ!どうして泣いてるの?おばあちゃん」と制服を置いておばあちゃんに駆け寄るOom。

「おばあちゃんはね、前の元気なOomに戻ってくれるといいなってずっと思ってたんだよ。

Oomがまた働きに出れるまで気持ちが回復したことに喜ぶおばあちゃん。

「いいんだよ、私はあんたのおばあちゃんなんだから、心配するのなんて当たり前なの」とOomを抱きしめます。

Aioonもその様子を微笑みながら見守ります。
「それで、いつから仕事なの?」とAioon。
「もうすぐよ。けど出発する前に行きたいとこがあるの」とOom。

愛してるわ

私にプロポーズしてくれた場所だから…」とOom。
Aioonに連れてきて貰ったのは、あの川辺の場所。
Paulとの思い出の場所です。

Oomは続けます。「彼は"君に愛してもらうためなら、なんだってする"って言ってた。"どれだけ時間がかかっても、待つつもりだ"って」
Paulは本当にOomを心から愛してたんだね。はぁ…もう会えないからこそPaulの愛の深さに切なくなります。OomはPaulを想いながら伝えます。


Paulの愛に応えるOom。
「今は私を愛してくれるAiとおばあちゃんがいる。
ゆっくり休んで。もう心配しなくても大丈夫。あなが幸せでありますように」
…泣いちゃうよこんなの。Aioonがバイクで転んだだけでパニックになってたOomが、Paulとの思い出の場所に立ち、Paulがもういない事と向き合い、更に自分の気持ちに整理をつけるまで回復しました。
PTSDを克服したシーンです。
描かれていない裏できっと何度もパニックになり、泣いてしまったり、その度にAioonやおばあちゃんはOomが安心できるように尽くして来たんじゃないでしょうか。Oomも、みんなもがんばった1年です。

AioonもOomに伝えます。わたしもそう思うよ。
そうだと良いなと…いった顔でひと息つくOom。そして、Aioonを振り向きOomは尋ねます。
「姉さんは?」


Oomの言葉になんとも言えない表情のAioon。返す言葉が見つかりません。
はぁーーーまたそうやって!!OP突入!しんみりした空気を吹っ飛ばすOP大好きです。
これが最後のOPですね…もちろん毎話飛ばさずに観ていますが、Filmのこのカットに毎回うっとりしていました。盲目の役を演じるFilmの目のカットを入れるなんて…グッときます。

バッドマンには屈さない
裁判所の法廷から出てくるBenとKosol。

そして2人に続くのはMay。その後から出てくる男にMayは肩を掴まれ、壁に突き飛ばされてしまいます。


Mayを突き飛ばしたのはMarut。Mayが父親に強制されて代理人を務めたBenの事件のバットマンです。

Mayも腕を組んで応えます。「むしろ、あなたが知っててくれて嬉しいわ」強気なMayです。Kosolも参戦します。少し心強い。

Mayを脅しますが余裕な表情。

Marutの代理人も止めに入ります。
「じゃあまず、こいつを黙らせたらどうた?」と代理人へも文句を言うMarut。怒りはおさまりません。
「俺を誰だと思ってるんだ?分かってて言ってるだろ?もう終わった事件なのに、またあいつに訴えさせて。一銭も渡さないぞ…

匂わすように脅すMarut。それでも屈さないMay。
強い意志を持って言い返します。

そして、あなたがどんな手を使おうと、法律は正義を裏切らないことを証明してあげる」

一貫してブレないMay。強い弁護士Metaweeです。
"言ってやったぜ"と、BenとKosolもアイコンタクトで会話します。可愛いですね。
黙って聞いていたMarutは「じゃあここでおまえを罰するのは俺だ!」とMayに殴りかかります。
咄嗟に間に入るKosol!

代理人も止めに入ります。Kosolやるじゃん!
そして「やれるもんならやってみろよ!」とBenも続きます。「裁判なんてしなくていい、今すぐみんなに見てもらおうーー

スマホで撮影しながらMarutに言います。その様子を見たMarutは悪態をつきながらその場を後にします。

イェーイ!とKosolもガッツポーズ!みんなで乗り越えました。そして、すかさずハイタッチ。これが彼ら流です。


Mayも少し戸惑いつつも彼らとハイタッチ。
MayがBen、Kosolたちの仲間入りしたように見えて好きなシーンです。今までMayの近くで助けてくれていたのはTonだけでした。Mayにも、こうして助けてくれる仲間が増えたことが嬉しいです。

「そうだ、忘れるところだった」とKosolはリュックから本を取り出します。


Aioonは夢を追い続けてるんだなと分かり嬉しい気持ちですね。パラパラと本をめくるも「サインは?」とMay。「それは…自分でお願いしなきゃ」とKosol。

しょんぼりした様子のMayです。
Aioonの日記

あの日の夜の続き。
自宅のベットで目を覚ましたMayは「Ai」と言ってベットから飛び起きます。「Ai」と呼ぶ声が必死でもうつらいです。同じ部屋で起きるのを待っていたTonが慌てて止めます「May、待って。どこへいくつもり?」

「Aiと話さないと」必死なMay。何も分からず置いて行かれたのはこれで2度目。つらいなぁ…。Mayはいつもちゃんと理由を探します。でも今回はとても慌てている様子。どちらかを選べばどちらかと二度と会えないとOomが話していたからでしょう。

それでも「考え直して貰わなきゃ」と部屋を出て行こうとするMay。Tonに腕を掴まれ「待って。いい?ここにいてよ?」と念を押されます。

そして「まずはこれを読んで」とMayに一冊のノートを手渡します。「Aioonの日記。彼女から預かったんだ」とTon。

不安そうにしつつも、Aioonの日記を受け取ります。

そしてMayはゆっくりとページをめくり、Aioonの日記を読み始めます。


小さな額を私の額にくっける。そして、

Ep1.初めて2人が出会いキスをした時の様子。
Aioonはこの出会いから日記に書いていました。ここから読み手がAioonに変わるのも好きです。

まるでお互いの存在を確かめ合うようだった)
(May。あなたは私のお姫様。小説であり、そして

(May。あなたはとても賢い子。Metaweeは強い。

Oomのことを話す時だけ少し悲しそうな声になるAioon。
(もし私たちの愛がOomを苦しめるなら、今は一緒には居られない)

(May、愛してる)

愛してるの文字に震える手で顔を覆うMay。


あの日、MayではなくOomを選んだ理由。”Mayは強い子だけどOomはそうじゃなかった”。あの時Oomを選ばなければOomを一生失ってしまう、そう感じたんだと思います。Mayを愛していないから選ばなかったんじゃない、AioonはMayを心の底から愛しています”わたしのすべて”だと伝えて。本当はMayを選びたかった、だけどOomを見捨てて、傷つけてまで関係を続けることは出来ないと。
Oomの幸せを1番に優先することが、たとえ心が引き裂かれそうな程辛くてもこれが正しいし選択だったと自分へ言い聞かせているように感じます。
Aioonはいつも自分の心を後回しにします。
Aioonの頬に涙が伝います。Aioonも泣きながらMayへの言葉を綴ります。

Mayが手伝ってくれたあの小説みたいに、

日記を読むMayも涙が溢れます。
Mayを想うAioonの愛は一緒に書き上げた「愛の価値」に書いてあると。Aioonの書く小説はすべてMayからインスピレーションを受けたものです。
「優しく握り合う二つの手」
「乗り越えてきたすべての困難が気づかせてくれる。愛の価値はただ一緒にいることだけでなく、お互いを守れる強い心を持つことだと」

ここ!ここでこのOst.は泣いちゃうって!あぁーほんとにずるい。Ostの歌詞のシンクロ率が高すぎる!
Your Story に合わせて、これまでの2人の思い出を振り返ります。あぁもう頭サビだからすぐ泣いちゃう。





溢れる涙を抑えることが出来ないMay。必死に続きを読みます。



Mayに宛てた日記を書き終えたAioonも涙がずっと止まりません。

Mayは日記を置き、Aioonが残していった小説、”愛の価値”を手に取ります。

本を開きAioonが願った、私たちの物語の終わり--"愛の価値"の終わりを探します。

物語の終わりの一節を見つけて微笑むMay。そこに書かれていたのは…


「自分たちの愛は終わらない」と願うAioon。これからも永遠に愛し続けると想いを込めたんだと感じます。愛とは、ただ一緒にいることだけじゃなく愛する人のために困難に耐える強さであると。

本を抱きしめて泣くMay。溢れる涙はずっと止まりません,
私が1番幸せなはずなのに
ガーデンスペースの椅子に腰掛け、Aioonの新刊"あなたの物語"を手に取るMay。

表紙をめくると、まず目に入るのは序文

『この本は、手放すことさえ厭わないほど価値のある愛に捧げます。』
冒頭でAioonがマイクに向かって話してた一節です。

声をかけながらやって来たのはOom。Mayは驚いた様子でOomを見上げ「ええ、まだ」と答えます。

もしかして会うのはあの夜の日以来でしょうか。少し緊張した空気。Mayの向かいの椅子に腰掛けOomは更に尋ねます。

さらっとすごい事を聞いてくるOom。Mayもつい笑ってしまいます。「時間がないのよ」とMay。
「これまで色々あったから…怖いものなんてもうないわ」と続けます。

驚いてないみたいだけど、私がこの場所のオーナーだって知ってたの?」
OomがPTSD治療のために通っていた施設。
Ep11でMayがKosolに話していました。

困難に立ち向かう力を育てて、自立した生活を送れるように支援するの」
そして、Kosolへも一緒に働かない?と声をかけています。Mayを失明された事への罪の意識があるなら、この財団で一緒に働いて償えばいいと。
あたりを見まわしながらOomが話します。

Koがここでの治療を勧めてくれたの。"ワンストップサービスだ"って。Koみたいな人がどうしてこんな場所を知ってたのか不思議だったの。でも、Koがあなたのとこで働いてるのは知ってた。

Mayが設立した財団は『困難に立ち向かう力を育てて、自立した生活を送れるように支援する』事を目的としています。
Kosolはこの施設を"PTSDの治療に必要なことを一か所で受けられる便利な場所"としてOomに紹介したんだと思います。
Mayも気になっていた事を尋ねます。「全部知ってたなら、

Mayをまっすぐ見つめOomは答えます。

どういうこと?と一瞬眉をひそめるMay。「Aiが幸せそうだったことは一度もなかったから」とOomは
続けます。

Ep11.Oomを選んだあの日の夜。

ひとり声を押し殺して泣くAioonの姿をOomは見ていました。

「だからここに来て、こっそりあなたを見張ってたの。Koにもあなたを見守るよう頼んだわ。」とOom。

何も言えずうつむき黙ってしまうMay。

Oomは続けます。

「なんで二人ともそんなに正直なの?隠れて会うことだって出来たじゃない。」

隠れて会えたのに…と言われ微笑むMay。
「どうして全部、私の言った通りにしてくれるの…」と困惑するOom。確かに、Oomに内緒で会ったりすることも出来たかもしれません。でも彼女たちはそうじゃありません。

苦しめるような事はしないって。もし、私たちの愛がOomを苦しめるならーー

相手を想い、耐える強さが彼女たちの愛の姿です。
笑顔で話すMayとは対照的に力無く答えるOom。

でも、なんか違うの… 全部私の願った通りで、私が一番幸せなはずなのに… どうしてこんな気持ちなんだろう 」と、自分でも自分の気持ちがよく分からないOom。彼女も自分が"幸せじゃない"と感じている様子。

テーブルの上の"あなたの物語"を見つめながらOomは話します。
「"愛してるから手放せたの?"

自分自身に問いかけてたの。」そして視線を上げてMayを見て続けます。

愛し合っているのに、お互いの義務を果たすため、離ればなれになってしまうお話なの。」
Mayの視線が泳ぎます。

物語のあらすじが、自分たちの置かれている状況と同じで気持ちが揺れているのが伝わります。

でも、最後まで読んでくれたら、私が何を望んでいるか分かるはずよ。」その言葉を残してOomは去っていきます。

Mayはため息と共に困惑の表情。読む勇気も少しだけ必要かもしれません。
PANGRAM'S GARDEN
Pangのガーデニングショップ"PANGRAM'S GARDEN"でお手伝いをするJan。

振り返るとそこにはPim。

ここの3人もあれからどうなったんでしょうか。Janが入り口に立てかけていたボードを覗くPim。

あなたの星座に合ったラッキープランツを選ぼう

何か植物探しに来たの?Pangを呼んでくるね」とPimに笑顔で話しかけます。

なんの話だろう?と思うJanとわたし。
2人はガーデンスペースに向かい合って座ります。
飲み物を出すJanに「ありがとう」と声をかけるPim。
ギスギスした雰囲気はありません。とても穏やかです。
「弁護士を探すの手伝ってくれて本当にありがとう。

ずいぶん気が楽になったわ」とPim。これはなんの事を話しているんだろう…PimはPaulの事件を担当してましたが、仕事じゃなく何か別の問題から弁護士を探していたの?何かあったのPim。

鋭いJan。さすがですね。

どうしてPangを選んだのか、あなたの口から直接聞きたかったの」とPim。気持ちの整理をつけに来たんですね。Janは笑顔で答えます。

私は未来を知りたくて占い師になったの。曖昧なことが嫌で…せめて自分の気持ちがどっちに傾いているのか知っておきたかったの。」

私に振り向いてくれるまで、どれだけ待てばいいか分からなかった。それに、

Pimも頷いちゃいます。自分のことを好きかどうかも分からない相手を待つのはつらいよね。Janは続けます。
「Pangのこと、最初はあまり好きじゃなかったの。でも、彼女と一緒にいると

誰かと新しい挑戦をするなら、Panと一緒がいいと思ったの。」
大きく頷くPim。スッキリした表情です。

Pangに振られたときのことを思い出すわ」とPim。
あの時も、今のJanのようにPangは正直にはっきりと伝えてくれたと続けます。


笑顔で「ありがとう」と答えるPim。どうなることかと思いましたが2人とも笑顔で終われて良かったです。そこへ一輪車を押してやってるPang。

「元気にしてた?」とエプロンで手を拭きながら2人のもとへ行くPan。「元気だよ」とPimも笑顔で答えます。

弁護士を紹介してくれた事と正直な気持ちを聞かせてくれた事へのお礼ですね。


「じゃあそろそろ行くね」とPim。

"またね"と声をかけるJanがとても良いです。彼女たちの友情は続いて行くんだなと感じます。
Pimを見送った直後、がしっ!とJanの頭を抱えて覗き込むPang。

「何でそんなじっと見るの?」とたずねるJanに、「目をキラキラさせてないかチェックしてるの!」とPang。ヤキモチ妬いてて可愛いですね。「何言ってるの。もしそうなら、こんなところで働いてるわけないでしょ?」とJanも笑って言い返します。

どうしてそんな汚れてるの?」とJan。笑いながらPangの腕についた土を払ってあげます。

お世話してて可愛いです。「そんな汚れてる?」と聞き返すPang…にやりと悪い顔をして「それ!」と汚れた手をJanのほっぺに擦り付けます。

「まったく悪い子め!」と2人で追いかけっこしながら土を付け合います。Janにやり返されて「あーまたシャワー浴びるのめんどくさいー!」と叫ぶPang

「もおおー!」と大声で叫んで照れちゃうPangの負けですね。2人でイチャイチャしてて可愛いです。
好きな方を選べばいい

2着の洋服の前で悩むAioon。そこへOomが声をかけながらやってきます。「右の方が良いわ」ネイビーのカーディガンの方ですね。わたしもそっちがいいと思う。「でもこれ、編集さんが送って来たんだよ

発売記念のイベントで着る洋服ですね。悩んでるAioonにOomが話しかけます。「でも、これは姉さんの本の発売イベントでしょ?誰かの言う通りにする必要なんてないわ。

"姉さんはわたしを選ばないわ…"とAioonに選んでほしくて泣いてた子が"好きな方を選べばいい"なんてセリフを聞く日が来るとは。感慨深いです。
Aioonも「分かったよ。あんたがそう言うなら」と微笑みます。Oomも満足気。
「何かプレゼントは欲しい?」とOomが尋ねるも、

「あんたとおばあちゃんが居てくれるだけで十分」とAioon。いつでも家族を想うAioon。大切な2人です。その言葉を聞いてOomが話し出します。

「私はずっと姉さんに愛される妹でいたかったの」そう言ってAioonを抱きしめます。
Ep11でOomは小さい時からずっと"お姉ちゃんに愛される妹でいたかっただけ…"と話していました。
「愛されるって事がこんなに幸せな事なんだって…教えくれてありがとう」とOom。Aioonも微笑みます

改めて言われてAioonはちょっと照れちゃってますね。


Oomの頭をガシガシ撫でながら答えるAioonがお姉ちゃんしてて可愛いです。

お姫様の涙と愛

Aioonの新作"あなたの物語"を読み進めるMay。
《パンティトプラの国境沿いに連なる山脈は、高さが不揃いで、通り過ぎる者たちの目から王国を隠すのに理想的な隠れ蓑となっていました。

しかし同時にそれは、愛する人がゆっくりと遠ざかっていくのを見つめるお姫様の悲しみに満ちた切ない瞳をも隠していました。

痛みが全身を駆け巡り、心が粉々に砕け散ったような感覚に襲われながら彼女は考えました。

"もし『行かないで』と叫べば、王子様は戻ってきてくれるだろうか?"

しかし、愛は彼女にこう告げているようでしたーー
「手放しなさい」と。





"愛しているから手放せたの?"この本を読み終えたOomがずっと自分に問いかけています。
Aioonは愛しているからBenの事件のことでもMayのことを許せたし、愛しているからあの時もMayではなくOomを選べました。
そしてMayにも日記と小説を通じて伝えていて、Mayもそれを理解している。Oomは"愛しているから手放す"が出来るのでしょうか。
結末を変えたい

発売イベント当日。おばあちゃんが1番です。
「本当に嬉しいわ。大成功するのを祈ってるよ」とおばあちゃん。ベストセラーになって有名になって重版されますようにとお願い事がたくさんです。

Aioonも「サードゥー!」と祝福の気持ちを表してます。
Sadhu(サドゥ)は敬意を表したり、祝福や励ましの意で使われる事が多いそうです。ここではおばあちゃんのお願いが叶いますようにの意味ですね。

おばあちゃんにはすぐ調子に乗るAioonも可愛いです。「いいからほら、サインして」とおばあちゃんに急かされます。

2番目はOom。

「いつか姉さんが有名になったらこれを売るんだから」おばあちゃんと顔を見合わせてしたり顔です。
Aioonは何言ってんのと笑いながらサインをします。

「そんなことないって。ほら、見て?姉さんの本のファンがこんなにたくさん来てるわ」とOom。

たくさんの人がAioonからサインをもらおうと並んでいます。Aioonも嬉しそうです。良かったねAioon!

「ありがと」と少し照れてるAioon。可愛いです。
2人へのサインを皮切りに、著者Aun Ai のサイン会が始まります。そしてしばらくして、

本を受け取りサインをしていると

聞き覚えのある声が聞こえてきます。

驚いて顔を上げるAioon。


そこに現れたのは…May!

信じられないといった顔のAioon。
Mayの表情も少し緊張した様子。ぎこちない笑顔で尋ねます。「わたしは、ハッピーエンドが見たいなって思うけど…

Mayが伝えた本の感想は"私たち物語の終わり"について尋ねているんだと感じます。

その質問にうつむき黙ったままのAioon。Mayの表情からも笑顔が消えます。

黙ったままの2人の様子を見つめるOom。2人に声をかけようとしておばあちゃんに止められます。

「無茶するんじゃないよ。落ち着いて。」Oomは大丈夫よといった風におばあちゃんの手を握り、Mayに声をかけます。

ドキッとした顔のMay。AioonもOomへ視線を向けます。


お願いするようにOomに尋ねるMay。
AioonとMayの"わたしたちの物語"について、あの日の選択の結末について"変えられない?"違う未来はある?と尋ねているんですね。
大きく息を吸い、間髪入れずに答えるOom

目に見えて落ち込むMayとわたし。あぁーーーー…

Aioonは黙ったまま。
Mayの様子を見てからOomに視線を移します。
一方OomはAioonに向き直り真っ直ぐに伝えます。

姉さんの望む結末を選んで」とOom。びっくりするAioonにOomは続けます。「作者が幸せになるところを見たいの」と。

それでも、まだ手放しでは喜べないAioon。Oomを心配した様子で見つめます。

MayはOomの笑顔を見て少しホッとするもAioonの反応が気になります。
そしてOomはAioonに優しく語りかけます。

「これまでずっと、姉さんから十分過ぎるくらい愛をもらってきた。だから今度は私がその愛を返す番

その言葉を聞いて、やっと笑顔になるAioon。

分かったよと小さく頷きます。Oomを見る視線が優しいです。妹を心配するお姉ちゃんの顔でしたね。
おばあちゃんもよくやったね!とOomを褒めているようです。

そしてMayと視線を合わせてから、サインの続きを書きます。

その様子をじっと見つめるMay。サインする手元じゃなくて顔を見てます。Mayは視力が回復し始めた頃から隙があればいつでもAioonを見てたいんです。

両手で本を持ちMayに差し出します。

本を受け取るMayは愛おしそうにAioonの手に触れます。このカットがすごく好きです。手だけなのに2人がお互いを求めているのがすごく伝わります。
Aioonも同じ気持ちだと分かり満々の笑み。


2人が笑ってると安心します。あぁーーよかった。
ここまでで前半終了。
まとめ
個人的に"あれから○年…"のようなストーリー展開があまり好きではなく「あぁPluto…きみもか」と残念に思っていましたが、これは必要な1年でした。
(疑ってごめんSnap25制作チーム)
Ep12前半ですごく良いなと感じたのはOomが PTSDを発症しそれを克服するまでを描いたことです。
前回Ep11でなにも情報が無いなかで"Oomどうした?"と感じていた疑問がクリアになりました。
AioonがなぜOomを選んだのか。AioonとMayの愛の形も小説に準えて語られるのは物語と合っていてめちゃくちゃグッと来ました。
Oomは愛してるから手放すを出来ましたね。自分の望み通りなのになぜか幸せじゃない。
じゃあ自分の幸せは何だろう?と向き合う過程も見れました。
サイン会でMayに会ってからのAioonが一言も話していないの気づきました?私は感想を書いてて初めて気がつきました。Namtan(Aioon)の表情と視線だけのお芝居には驚かされます。
後半も書いていきます。