【創作の中毒×中毒の創作16】
「ババババッ」
白塗りした男は、歩いてくる。
どこか、身体全体で奇怪なリズムを刻んでいる。
(くそ)
俺は「青山霊園」の地下で、生肉を貪り喰っているコイツらに声をかけてしまったことを後悔している。
……まずいぞ、まずいぞ。
「ババッババ」
白塗りした男は、グングンと歩いてくる。
男は、よく見ると手に白い皿を持っている。
「どうぞ」
男が言った。
男は歪ながらも、“微笑み”を浮かべようとしているのがわかる
(なんなんだ一体)
(どうぞってなんだ?)
俺は、男が皿にのせて運んできたモノが怖くて、まともに見られなかった。
あの生肉だよ――それは、あの生肉以外の何物でもなかった。