【創作の中毒×中毒の創作23】

「うまいだろ」
「あたりけちゃりけ」
「うちの商品だからな」
 白塗り人間たちは、口々に言った。

「うまいよ、マジでうまい」
 俺は肉を食べ続けている。

「食え食え」
「くえったら、喰え」
「まだあるぞ」
 白塗り人間たちは、肉の載った小皿をドンドンもってくる。

「うまい、うまい」
 俺は、そのラム肉を食べることを辞められなくなっている。

 これは、これで異常な事態ではある。
 だが、やたらと美味いのだから、しょうがない。
 
 気がつくと、俺は白塗り人間たちとテーブルを囲んで、サッポロビールを飲みながら、北海道から取り寄せたラム肉でジンギスカンをしている。
 なぜ、青山霊園の地下で、ジンギスカンを喰っているのか。
 未だに、謎だらけではある。

 俺は、頭が痛くなってきている。

 
 


 
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?