シン【ソウサクの中毒⇔中毒のソウサク⑥】

「ソウサク」
 シロヌリ人間な母親が口走った。

「ソウサクやい」
「何だ。名前呼ぶなよ、気持ち悪い」
「気持ち悪い? ソウサク、わたしゃソウサクを、そんな子供に育てた覚えはない、ソウサクダンス」
 
「お袋、マザーファッカー?」
 俺は驚いている。
 白塗り人間に、こんな説教される覚えは全くはない。股間のペ●スは、どんどん萎えていくようだった。

「プぺぺ」
 母親は、再び奇怪な言葉を発している。
 
「プぺぺ、じゃないだろ。なんでアンタに、そんな説教をほどされなきゃいけないんだよ。アンタは死んだんだろ、死んでゾンビになったんだろ? だったらお袋じゃないよ、アンタはキョンシーと同類だ、キョンシーめ!」
 俺は唾を吐きかけた。

「なら、キサマも死ね。ピョーン!」
 シロヌリ人間マザーファッカーが、そのまま空中を“ピョーン”と浮遊してきた。
 ものすごい跳躍力だ。
 もう、かつての母親の面影はどこにもなかった。

 


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