【創作の中毒×中毒の創作25】
「キサマら、俺をカモにする気か?」
俺は、抗議している。
激怒。
どうにも、胸の内の「怒り」が収まりそうになかった。
――青山霊園の地下で、宇宙人のような白塗り人間のファミリーと、ジンギスカンをやっているという異常な状況である。
「カモ?」
「ママ、この人、何のこと言ってるの?」
「なまら、無礼だべさ」
「せっかくサッポロビール飲ませてあげたのに、文句言われるなんて」
「そうさ。物価高騰でビール高いのよね、おとーさん」
白塗り人間たちは、俺の抗議に抗議している。
(うるせえよ)
俺は、この際、全てぶちまけることにした。
どうなろうと知ったことか。
後は野のとなれ、山となれ
「キサマら何なんだよ! 何で、そんな白塗りしているんだ。そもそも、そこがおかしいだろ! キモいんだよ、マジで」
俺は叫んでいた。
――数分が経過した――
「……」
一番先頭の白塗り人間が、呆けたような表情のまま、立ちすくんでいる。
「聞いたっしょ?」
「キモいだって」
「ママ」
「そんなこと言われたら、僕たち、立ち直れないべさ」
――どうやら、白塗り人間たちは、ひどく“ショック”を受けているらしい。